凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー33 晃とロバートホモ疑惑?

March 23 [Sun], 2014, 12:13
 タクシーが甘栗本社ビルと同じ敷地内に建つ高級ホテルに到着し、
 タクシーの運転手に万札を数枚渡した旬は、
「釣りは要らない、とっておきたまえ。」
 偉そうにそう言い、満面の笑顔を浮かべたタクシーの運転手に見送られて
 ホテルに入った。
 ホテルの玄関の自動ドアが開くと白を基調とした広いロビーが広がる中、
 旬は脇目もくれず真っ直ぐホテルのフロントに行った。
 もちろん旬の後ろを晃、ロバートが歩き、そして横嶋もキョロキョロ見回しながら
 付いて来ている。
「あ〜、久しぶり。ここ甘栗のおっさんと総司君のホテルね。」
「さすが大富豪だな。」
「おっさん…見た目と食い違うぜ〜。畜生〜〜。」
 横嶋は金持ちを妬んでいる。
 真っ直ぐ超可愛い美少年が見つめながら歩いてきてフロント係りは
 なんだか戸惑った顔をしている。
「桐生旬です。」
「桐生旬様ですね!少しお待ちください!」
 フロントの制服を着た係りのお兄さんに名前を告げるとお兄さんはすぐに電話をし
 待たさないようにと思ったのか緊張した顔でホテルの支配人が慌ててやって来た。
 そして旬と目が合うと早速、年配の支配人は死ぬほどへつらった笑顔で迎える。
「ああ〜、旬お坊っちゃま〜!お待ちしておりました〜!お疲れでしょう〜。
 ささ、お荷物は届いております。ど〜ぞこちらへ。」
「お坊っちゃま…カンベンしてくれ。」
 支配人は必死の笑顔を作ったまま旬を最上階スイートに連れて行き、
 旬は部屋を見回った。
 以前にも入った事がある部屋で甘栗兄弟の為に使われるかよほどのセレブくらいしか
 使えない高級な部屋で、特徴的なのが広いリビング部分にあるローマ宮殿を思わせる
 6本の円柱がぐるりと囲んだ中に大きな白いソファーと大理石のテーブルが置かれて
 円柱の回りにも緑が置かれたくつろぎを演出している空間だろう。
 それ以外は部屋の広さは現在甘栗と住む高級コンドミニアムで慣れているし、
 全面強化ガラスの窓からの景色も高層ビルよりセントラルパークの森の方が
 旬の好みだった。
 旬は自分用にあてがわれた部屋を見て隣を見た。本社の社長室では総司が働いている。
「あ、総司さんが見える。……後ろ姿もなんか怖いな。」
 ホテルの隣に建つ本社は少し低いので社長室は丸見えだ。
 誰もいないのに総司がまっすぐ背筋をピンと伸ばして何かの書類をチェックしてるの
 が見える。晃もその総司の姿を見てちょっと呆れた。
「真面目だな〜、総司君は。俺なんて社長室で暇さえあればダラダラおやつ食ってた。」
「俺はソージと同じく真面目に働いたな。しかしあんなに働いたが
 今は何も残ってない。」
 ロバートが寂しそうにそう言うので晃は親友の肩を抱いて慰めた。
「みんなそうなるんだ。本当に大切なのは名誉でも金でもないって後でわかるんだ。」
「俺は愛する家族すら失くした…でも不思議な事に死んで何十年もたってから
 家族ができたよ。アキラ…お前っていう兄弟と、シュンという子供だ…。」
 晃とロバートはしみじみ互いを見つめあい友情を感じあった。
「気色悪いぜ、あきら〜、ロバート〜、まさかおまえらホモ…?」
 


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