凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー32 日本へ、桐生親子の帰還

March 21 [Fri], 2014, 11:49
 横嶋は屈んだ体勢から床にほふく前進で這いずってCAのスカートを下から覗き、
 その肉感的なケツを追いかけている。
「男の夢だ。透明人間と一緒だ〜。」
 ロバートが注意しに飛んできた。
「やめろヨコシマ!失礼だぞ!バレなければ何やってもいいって訳じゃない!
 むしろこういう時こそ理性が大事だ。」
 横嶋はロバートの説教を耳を塞いで聞かない。スッチーがトイレに行くのでノゾキに
 ついて行く。ロバートは横嶋の両肩を掴んで揺する。
「やめろ!犯罪だ!」
 止めても横嶋はトイレのドアに顔だけを突っ込み覗いてコーフンする。
「うお〜〜〜!こんなきれいな姉ちゃんが…サイコウ〜〜〜!」
「止めろっていうのに!」
 ロバートが横嶋の邪な行為を止めようと足を踏ん張って格闘する。
 そんな頃晃は空中から逆さになって旬に話しかけていた。
「旬、あの女の子みゆきちゃんだったらいいな。おまえ今度はちゃんと告白しろよ。」
「…みゆきちゃん。」
 旬は窓の外の夜闇を流れる雲をぼんやり眺め、晃も逆さまの格好のまま一緒に眺めた。
 桐生親子の日本への帰還だった。
 ジャンボジェット機は雲の上の、地上で見るより大きな星を背景に飛んで行った。

 成田空港に降り立って旬は懐かしい想いで日本の空気を二年ぶりに吸った。
「日本か…久しぶりだ…。」
 正直日本にはまだまだトーブン帰りたくはなかった…何しろ事件を起こし過ぎた。
 でもみゆきちゃんらしき女の子を見て…胸が騒いだ。会いたい…みゆきちゃんに。
 総司さんの仕事の依頼はありがたかったな…確かに総司さんにも借りを返さなきゃ…。
 旬はタクシーの中でみゆきを想って目を閉じた。
 旬は成田から直接新宿の甘栗総司の待つ本社ビル横に建つ甘栗所有の高級ホテルに
 向かい、渋滞を進むタクシーの中で横嶋は文句を言ってる。
「う〜〜〜、狭い!野郎四人で狭すぎる。」
「ばーか、立体映像なんだから狭さなんか感じないだろー。それよりてめえ旬に手を
 伸ばすんじゃない!」
 晃と横嶋は旬をはさんでケンカ中だ。
 横嶋が旬に手を伸ばすとその手に晃はガブッと噛みつき横嶋はいてえ〜〜と叫ぶ。
「アキラ、ヨコシマは変態だがまだ子供なんだぞ、もっと大人らしく
 落ち着いた対応しろ。」
「うーっ。」
 晃と横嶋は精神年齢がほとんど同じで、一番迷惑を被っているのはロバートだった。
「旬を総司君に預けたら俺達は万里子の所に飛ぶから、お前も連れてくからな横嶋。」
「楽しみだあ〜〜〜〜!早く見てみてえ〜〜〜!」 
「万里子は光り輝いてる。実物見たらびっくりするぜおまえ。」
 そう言いながら晃は万里子の姿を思い浮かべた…万里子に早く会いたい…。
 旬もまたテレビに映った少女を想っていた…みゆきちゃん…。
 桐生親子は互いに長年思い続けた最愛の女を想って目を閉じた。



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