デモンドリーム・マンハッタンの悪夢ー394 殺人鬼が殺人兵器を手に入れた

November 26 [Tue], 2019, 10:01
「マイケルに入っていたはずの俺の意識が戻ったのはマイケルから俺が出たからか?
 でも俺の意志とは違う。
 俺は完全に意識がなかったからマイケルから俺を出したのはレオンか?
 だとしたらレオンがマイケルを操ってここから連れてった可能性はないかなあ?」
 ロバートもマンハッタン島の高層ビル群を見つめて推理した。
「もしそうなら朝の大量殺人ニュースも納得できる。犯人はレオン。遺体を侮辱したのも
 レオンがマイケルを使った犯行だろうな。」
「それだな。」
 二人の推理はほぼ正解だった。
 晃はレオンの危険な性格を考えてこの事件が思いもよらぬ展開になるのを恐れた。
「あの殺人鬼が、殺人兵器を手に入れたってなら、とんでもなくヤバイ。」
 ロバートの顔にも焦りの色が現れている。
「シュンとはタイプが違う殺人鬼だ。完全にイカレた男だ。」
「あいつに比べれば旬は知性派の殺人鬼だもんな。」
 晃がちょっと胸を張ったのでロバートは肩を上げて頭を左右に振る。
「どっちも大量殺人鬼だ。それでこれからどうする?どうやらこの辺を探すより、
 マンハッタンの殺人現場を探したほうがよさそうだが。」
「地獄から這い出て万里子を奪いに来た男が、何の目的でマイケルを操るのか殺人現場に行って
 調べよう。とにかくマイケルはレオンの傍にいるからレオンを探せばマイケルも見つかるだろ。」
 二人は互いに頷くと同時に飛び上がってテレビ二ュースで見た場所へ向かった。
 川面が陽を反射してきらきら煌めくハドソン川と大橋を横切り、高層ビル群がすぐ目前に
 迫ってくる。
 巨大ビルの合間を飛ぶ二人の目下の車道は車が行き交い、歩道は大勢の人間が歩いている。
 表通りを上から見ていると、普段は通行人が多いのに代わりに今日は制服警官が
 うじゅうじゃいるから殺人現場が近いんだなと、わかりやすかった。
 晃とロバートはビルの上層から路上へと降りていき、
 たくさんのポリスの頭上4mくらいの高さで浮遊したまま相談しあった。
 ロバートが向こうを見て言う。
「最初に発見された死体の殺人事件の現場がここから向こうの3ブロックの裏道だ。」
「あっちとこっちのどっちが殺人の始まった場所かこの辺の浮かばれてない霊に聞いてみる?」
 ロバートが笑みを浮かべる。
「聞き込みか。ちょっと刑事みたいだな。俺は刑事ドラマは好きだったよ。」
 ロバートは昔見た渋い刑事ドラマを想像したが、
 晃は宇宙レベルの捜査官、エージェントのほうを想像した。
「いやいや、メ〇インブラックのほうがカッコイイよ。
 どうせなら俺らもあの格好に着替えてエージェントごっこしようよ。」
 言ったすぐに晃はくるっと回転して服を黒いスーツに着替えてポーズを決めた。
 さすがイケメン。スッとしたスタイルに黒スーツがモデルのようにキマっている。
「じゃあ俺も。」
 ロバートは回転しないで普通に黒スーツに着替えた。晃とお揃いのスーツに着替えると、
 二人はお互いの服装をチェックして笑顔を向けあい、地面に降りて聞き込みに向かった。
 事件現場はニューヨーク市警が多数配置されていて、その中に見知った顔の私服刑事もいた。
「おいロバート、ウォーレン刑事だ。麻薬取り締まりのウォーレンも駆り出されてるのか。
 嫌だなあ、旬に初めてできた友達が
 旬を助けてくれた刑事を食っちまうとかいうのは勘弁してほしいな。」
「全くだ。シュンが悲しむ。」
 化け物捜査の物々しい武装警官たちと殺人犯捜索のニューヨーク市警たちを
 晃とロバートは堂々と通り過ぎるが、
 生きている人間に晃たちは見えていないので当然職務質問で呼び止められることはない。
 一般人が現場に立ち入らないようにしている黄色いテープも通り抜けた二人は、
 周囲を無視して大きな声を出しながら歩いた。





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