デモンドリーム・マンハッタンの悪夢ー391 危険が迫っている

October 17 [Thu], 2019, 10:05
 甘栗も旬と同じく知性的行動に疑問を持ちマークやマイケルの仕業とは思えなかったが
 それよりもこの殺人鬼のせいでこれまで以上にマンハッタンの隅々まで警察と軍が
 配置されてしまうことを懸念した。
「早く見つけないと…。」
 それにしても繁華街に入られると旬も動きにくい。周囲によほど注意しないと見つかって
 しまう。旬にとっては色々面倒な話だ。

 大学院に行くと顔を合わせたスミス教授は元気そうだ。しかしスミスにもっと食べて
 体力を作れと無理やり旬が焼いた腐りかけの
 肉の生焼きを食べたオスカーはあの後腹痛を訴えて入院したそうだ。
 スミスは昨夜の騒ぎを旬に報告し、スミスと旬は同じように呆れた顔をした。
「全くオスカー君はなっていないな。体力も内臓も弱々しい。」
 旬は脆弱な男をケーベツし、スミスは内臓から鍛えてやりたいと鼻に皺を寄せた。
「ええ、見かけ通りですね。」
 旬は冷たい笑みを浮かべた。
 残念ながら実験ターゲットのタコオヤジはしっかり内臓も免疫細胞も鍛えているようだ。
 敵ながらあっぱれ。
 しかしオスカーは実に情けない男だ。あれっぽっちの腐り具合でまさか入院とは。
 旬が細菌兵器を作って拡散したらイの一番で死ぬだろう。

 昼になると旬はハンバーガーを持ってスミスの教授室に行き今朝のニュースの話をした。
 スミスも大量殺人の犯人がバンダム兄弟とは考えにくいという考えで、しかしその上で
 警察と軍の警備が強化されるのをやはり懸念した。
 ハンバーガーを二口で食べたスミスは食べかすを口からこぼしながら言う。
「あのデブ兄弟二人は今は別々になってしまったと考えるべきだな。そうなると厄介だ。
 どこにいるかを探すのが二倍難かしくなる。」
 旬もほっぺいっぱいにしてもぐもぐしながら頷く。
「どちらかの居場所を発見したら逃げられる前に薬を撃てればいいんですが。
 人前で変身が溶けるのが最も最悪の事態です。それだけは避けたい。何か考えはありますか?」
 コーラを一気飲みして大きなげっぷをしてからスミスは疑問に答えた。
 スミスのげっぷを浴びた旬は嫌〜な顔だ。
「治療薬の濃縮化にまだ時間が必要だから
 先に居場所をみつけGPSを取りつけ、二人の居場所を抑えてから改めて薬を撃ち、
 逃げる方向を追跡しつつトラックにおびき寄せるか追い立てるかで、
 丁度デブどもが変身し終えたタイミングを見計らって捕獲する。これでどうだ?」
「妥当ですね。でもGPSを打ち込むのもあの筋肉にはじかれて無理だと思います。
 かといって筋肉を通過してまたケガを負ったり街中で暴れられても困ります。」
 スミスは食べたゴミをまとめて袋にいれる。
「貼り付けるタイプなら大丈夫じゃないか?」
「貼り付けるGPSか。そろそろあいつが必要になるな。」
 旬はいかにも嫌そうな顔をした。横嶋九郎。あの変態でキモイ男の能力が必要だとはわかるが
 色々思い出すと毒殺したくなった。
 食べ終えた袋をゴミ箱に放り投げて食事を終えた。
「僕は今晩犯行現場になった場所を探索してみようと思います。」
「私もバックアップする。」
 二人はランチのハンバーガーを食べながらの作戦小話を終えるとその場でそれぞれ筋トレを始めた。
 マッドの治療でしばし毎日のトレーニングをしていなかった為にスミスとしては
 本来の筋肉より衰えていると感じた。
 旬も同じだ。旬のしなやかな筋肉は美しいが、運動しないと筋肉が落ちやすい面がある。
 いよいよマンハッタンに迷い込んでしまったマークとマイケルに迫ってきた危険を考えて
 これから出来るだけ早くバンダム兄弟を保護しなければならない。






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