デモンドリーム・マンハッタンの悪夢ー386 面白いコト思いついた!

October 07 [Mon], 2019, 10:03
 レオン自身でも思いがけない行動だった。クリスが邪魔過ぎて、いっそクリスの霊魂を
 取り出せないかという無茶な気分で思わずやった事だ。
 でも確かにレオンはクリスの脳を掴んだ感触があった。
 そしてクリスはレオンの両手で脳を掴まれたと感じて苦しんでいた。あれは絶対にそうだ。
「それにさっきのアキラ・キルユーだ。」
 そして次に晃のことを思い返す。
 今レオンが座っているバケモノに何故かハマっていたアキラ・キルユー。
 あの時もとにかく焦っていて、
 地獄の追跡から逃げる為に慌てたレオンはバケモノの脳に入っていた晃が邪魔だから
 何も考えずに、勝手に手が動いて晃を取り外していた。やったら取り外せたのだ。
「ウーン。モヤモヤする。」
 レオンは一生懸命考えた。
「アキラ・キルユーを頭から取り出せたんだから、クリスも取り出せないかな?
 きっとアキラは意識がなかったから上手くできて、クリスは意識があったから失敗したんだ。」
 レオンはずーっと考えて、そういう結論をだした。
「そうさ、意識を失ってる間にクリスを取り出してこのボクが完全にあいつの肉体を奪えば
 もう二度とあいつの意識が顔を出す心配をしなくていい!!!
 ボクとマリコが愛し合ってるのをあいつが恨めしそうに見てたら笑ってやれるんだ!!」
 やっと考えがまとまって、ニヤリと笑顔を浮かべたレオンは立ち上がった。
 美しい顔の悪魔っ子が、悪いことを思いついて嬉しくて仕方ない表情になった。
「フーッ!!ボクにはまだチャンスがある!きっとこれから運が向いてくるはずだ!」
 そうして枯れ木に擬態しているマイケルを見つめて命令した。
「起きろ。練習しに行くゾ。ボクは一秒でも早くマリコの元に戻りたいんだ!」
 レオンが命じると擬態していたマイケルの体の色が変わり、茶色や緑から人間の肌っぽく
 なっていく。小さくなった頭と細長い体の向きも不自然に曲がっていたが、くるんと回転し、
 低く四つん這いで細長い両手足をまげて手足の指先で浮き上がった。
 レオンは夜の川の方を向くと、何も言われていないがレオンの意志を読み取ったように
 マイケルは川の中に音もなく入っていく。そうして対岸目指してスーッと
 まるで大きな虫のように泳ぎ、レオンはその川を泳ぐマイケルの少し上を立ち姿のままの格好で
 浮遊しつつスーッと飛んでいく。
 煌めく夜景のマンハッタンを見ながら浮遊するその顔は真剣な顔。
 本来は透明な美しい青い瞳は赤く光った。

 ニューヨークは眠らない街と言われる。繁華街では真夜中遊び歩く人でにぎわう。
 だからレオンの獲物はいくらでもいた。人が多く賑わう表通りの裏側には
 人目につかない死角がある。
 レオンが飛び、マイケルが壁を這いながら後をついていくと、ストリートの裏道で、
 酔っ払った中年男がビルとビルの合間で立ちションをしていた。
 酔いが回っていい気分の中年男。レオンが合図を送るとその男の頭の上5m上に、
 ビルの壁にピッタリ張り付いて
 マイケル・バンダムは静止している。





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