デモンドリーム・マンハッタンの悪夢ー385 これじゃどうしようもない

October 05 [Sat], 2019, 10:10
「アキラ、シュンの為にお前が命を懸けて頑張ってきたのを俺は知ってる。
 アマグリとお前は二人して
 シュンを育ててるんだ。シュンを育てるのはそれだけ大変なんだ。
 今回の事件が終わればシュンはきっと成長すると思う。大丈夫あと少しで終わるよ。
 治療薬が出来てあとは作戦を実行するまでだ。俺たちもできることをしよう。
 俺もシュンの力になりたい。」
 晃も頷いた。
「マークとマイケルを探して旬に教えよう。俺らができるのはそれくらいだ。」
 ちょっとロバートは公園を見回して呟いた。
「だけどこの広いニューヨークを探すのが一番難しい課題だ。彼らはどこにいるのか…。」
 晃がロバートを励ます。
「お前と一緒なら絶対に探せるよ。」
「アキラ。」
 ロバートが微笑み、晃も笑顔を向けて二人また見つめ合った。しばらく見つめ合って
 再び親友たちは照れて目を逸らしあった。
 冷たい風が公園の木々を揺らしたが寒さを感じない二人は冬へ向かう木々と
 空気の冴えた夜の空を見上げては、改めて親友の存在のありがたみをかみしめて、
 幸せそうに微笑んでいた。

 川面に光を反射させたマンハッタンの煌めくビル群を眺めながらレオンは考えている。
 レオンが今いるのはハドソン川の川辺。結局化け物を発見した地点から少し動かしたが
 それほどあまり遠くに場所を変えても仕方ないと思ってやめた。
 草の中でマイケルをまた木に擬態させてレオンはその丸太のようなマイケルに座り、
 両膝に両腕を置いて両手に顔を置いた格好でずっと考え込んでいる。
 重さがあるわけでもない。ただ生きていた時と同じようにそんな格好をしているだけだ。
 考えているのは今後どうするべきか。どうしたら万里子の傍で暮らせるか、…だ。
 ちょっとでも依り代を失うと地獄に引っ張られるレオンは今はとにかくこの化け物だけが
 この世界に居られる大事な生物だ。でもこれじゃあどうしようもない。
 こんな化け物と一緒に移動してたらいずれ殺されて地獄に逆戻りだ。
 どこに移動するのにも見られないように細心の注意を払わなければならない。
 当然こんな化け物を連れて飛行機になんか乗ったら、と考えてちょっと笑うレオン。
 そりゃ面白そうだけど、マリコの傍には辿り着けないヨ。っていうかバケモノになったと
 マリコに思われたらボクが恥ずかしいヨ。
 何より本来手に入れたい肉体はクリス・スワンだ。
「あいつ!!ボクのマリコの首を絞めるなんて許せないヨ。」
 呟くレオンは小王国の万里子の屋敷で起きた出来事を思い返していた。
 レオンが小王国に来る前に強固にクリスの意識を封じたはずなのに、
 クリスはレオンの計画に反し、
 意識を取り戻したあげくレオンに対して敵意を剥き出しにした。
 レオンはクリスの肉体を追い出された怒りで、どうにかクリスを殺せないかとクリスの頭に
 両手を突っ込んで脳を掴んだ。実際には脳を掴めない…でも脳を掴んだように、感じたのだ。







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