凶美少年の甘い蜜は媚薬・麻薬・毒薬ー28 万里子のトコに捨てる?

March 15 [Sat], 2014, 12:23
「マジ?これは…いい。隣ならよく見える。この男子校は…バカ高か…僕の経歴に
 瑕が付くな…ってとっくに傷だらけか。ふっふっふっ…。
 げっ、今時ガクランかよっ!絶対着ないぞ!なになに?理事長の名前を調べて……。
 総司さんに頼んで僕が理事長に直で連絡できるようにしてもらおう。」
 旬は自分のわがままを通すつもりだった。
 正直甘栗太一にはよく思われたいが、弟の甘栗総司にはどう思われようが
 どーでもいいので逆に身勝手な我儘も頼みやすい。
「でも三カ月も先生と離れるなんて…考えただけで寂しい…。
 俺って結構甘えん坊だったんだな……。」
 旬が寂しそうにうつむき、晃がその顔を覗き込んで溜息つく。
「旬、お前ほんとに甘栗さんが好きなんだな……。
 父親の俺が死んでいなくなってもそんなに寂しそうでもなかったのになー。」
 晃はしみじみ旬と甘栗の仲の良さを羨んだ。
「いや〜、むしろあきらがいなくなってせいせいしたって言ってたぜえ〜。」
「聞いてたよ…。」
 晃はがっくり肩を落とし、ロバートは気休めにその肩をぽんぽん叩いた。
 二人が慰めあってる間に横嶋はどんどん旬に近寄りその可愛い顔に唇を突き出した。
「うおっ、なんか寒けがする…晃か?やめてくれよもー。」
 旬が横嶋の気配を感じて鳥肌を立てているのを聞いて晃は振り返って怒鳴った。
「俺じゃないぞーっ、横嶋、この野郎!俺がまた旬に嫌われたじゃないか!」
「い〜じゃね〜か、そもそも嫌われてるし。」
「くっそ――――――――っ!」
 晃は横嶋に掴み掛りまた互いにボコボコ殴りあった。
「アキラ…おまえ16の子供相手に……何やってんだか。」
 しかし晃はかつて生まれたてのほやほやの旬とケンカしていたレベルのガキであった。
 そうやって旬の見えない世界で大騒ぎが起きているとは知らず、
 日本に帰国する合間も旬はいつものように手料理を作るがこれが当分なくなるんだと
 思うと寂しかった。色々準備して日本に帰る楽しみ半分、寂しさ半分。
 旬と甘栗の食卓での会話も徐々にしんみりしてきた。
「久しぶりの日本だね。」
「…はい、先生。」
 旬が元気がないが、甘栗も元気がなく、ほんの三カ月離れるだけで寂しくて仕方ない
 親離れ子離れできない二人だった。
 晃とロバートは、一向に自分の肉体に帰りそうもない横嶋をどうするか会議した。
 二人は横嶋を万里子に引き合わせるのはどうかと思案している。
 晃とロバートはこのまま横嶋が旬の側にいるより引き離して
 できれば横嶋の旬への暑苦しい恋心を違う方へ向け変えたいと思い、
 旬と瓜二つだが旬を遥かに超える色香を放つ万里子ならば一目見て
 横嶋も虜になるかもしれないと二人は同時に考えた。
「万里子を見たら旬への気持ちがなくなるかもしれない。」
 そうすれば横嶋が万里子に張り付くだろうからそのまま万里子の所に
 捨てて来ようかと二人はコソコソ話した。



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