ホモ・サピエンス

2011年11月02日(水) 17時10分
子どものころ、よくペットショップに行っていました。
何かを買うわけでもなく、動物たちを見るために行っていました。
ある日、ペットショップにリスザルがいました。
その愛らしい姿に、「いつかリスザルが飼いたい」と思いました。
私がよくリスザルを見に行っていたので、ペットショップの人がこんなことを教えてくれました。

リスザルは、1匹で飼うと寂しくて死んじゃうんだよ
「えー?そうなの?だから2匹いるの?」
「1匹で飼うときは、鏡をつけてあげるんだよ」
「ふ〜ん・・・」
小学生のときのことですが、いまだによく覚えています。

リスザルは、大きな群れをつくって生きる生物なので、寂しいと死んでしまうのだとか・・・。
本当なのかしら??
たしか、ほっしゃん。がリスザルをペットにしているんじゃなかったっけ?
テレビでそんなことを聞いたときに、「1匹で飼ってるのかしら?鏡をつけてるのかしら?」と思ったものでした。

バングラデシュ人って、リスザルに似てる・・・。

ふ、とそんなことを思いました。
別に、馬鹿にしているとか、見下しているとか、そいうことではないのです。
日本人よりも群れているバングラデシュ人は、寂しさに弱いのだろうな・・・と感じて。
小さな家にたくさんの人が住んでいるバングラデシュ。(その家庭の経済状況にもよるでしょうが)
きっと、パーソナルスペースは相当狭いはずです。
プライバシーなんて観念もなさそうです。

もしも、バングラデシュ人の家族と同居したならば、実際、日本人からしてみれば、プライバシーはないに等しいです。
部屋にいても、突然誰か入ってくるし、着替えはトイレでするしかないし、親子や兄弟姉妹がひとつのベッドで寝ていたり・・・。
夫の実家にいるとき、ひとつのベッドで親子3人で寝ていて、暑いし、まともに寝返りも打てなくて腕がしびれたりで、本当に苦痛でした。まるで避難所生活だと思いました。
耐え難い・・・

さすがにもう言われなくなりましたが、初めてバングラデシュに来たときは、人に疲れて、「独りになりたいんだけど」とひとりで部屋にこもったりしましたが、ひとりで部屋にいると「寂しくない?」と言われたものでした。
バングラデシュ人には「独りになりたい」と思うことはないのか?と思ったものです。

これがバングラデシュ人の生態なのかもしれません。

それでいいのだと思います。

人間が最も怖れているものは何か?
それは、孤立であると、E.フロムはいくつかの著書の中で述べています。人間は、孤立することよりも死を選ぶのだと。死以上に孤立を怖れるのだと。
ひょっとしたら、日本人は、自由(であるかのようにみえる)と便利さを手に入れたかわりに、孤独になりすぎたのかもしれません。
孤独は、必要なものです。人間にとって孤独な時間は必要不可欠です。私はそう信じています。しかし、孤独な時間が活きてくるのは、人間との関わりがあってのことなのです。孤立してしまえば、孤独は活きてきません。

イヌでも、警察犬に向いている犬、盲導犬に向いている犬、牧羊犬に向いているイヌがいます。
もちろん、チワワが警察犬になったっていいでしょう。能力があるならば。
でも、たぶん、チワワは番犬には向かないでしょう。

ヒトも、種によってそれぞれの性質を持っていてもおかしくはありません。それは差別ではありません。
人間だから、という部分で共通するもの、共有できるものは多いですが、ヒトであるが故の違いもやはり存在するのです。文化の違い、といってもいいですが。
ただ、人間は、ホモ・サピエンス(知恵のある人)であるので、異なる文化を理解しようとすることはできます。理解できないこともあるかもしれませんが、とりあえず、文化の違いがあるということは理解できるはずです。
しかし、理解ができることと適応できることは、また別問題です。

日本人の子どもを、小さなときからバングラデシュでバングラデシュ人の中で育てれば、バングラデシュ人になるでしょう(国籍や生物学的な意味ではない)。
しかし、日本で日本人としてある程度育った子どもを途中からバングラデシュで育てるというのはなかなか難しいようです(個人差はあるでしょうが)。移住を考えている人は、子どもがなるべく小さいうちにしたほうがいいでしょう。

生物学的なことを考えれば、たとえば、インド人が北欧で子どもを育てたとき、なかなか歯が生えてこなかったというような問題があります。それは、もともと北欧に住んでいる肌の白い人々は少量の紫外線も吸収できるようになっていますが、褐色の肌のインド人には北欧の地の紫外線では量が足りなかったからなのです。赤道に近いエリアに生きてきた人々は、メラニン色素の量を増やし過度の紫外線の取り込みを防ぐようになっています。そのためビタミンDが不足し、なかなか歯が生えてこなかったのです。そのような問題もないことはないのです。



考えてみれば当然のことでしょう?

人間だって、生物なんですから。




食材買いに

2011年09月18日(日) 13時19分
グルシャンのマーケットに食材の買出しに行ってきました。
国に帰るといい続ける外国人の嫁に困ったベンガル人夫が、ようやく買い物に連れて行ってくれました。7ヶ月以上滞在していて今まで一度も連れて行ってもらっていませんでした。
もっと早く連れて行けってーのっ!!

私の目的は米!
お店の人が「ジャパニーズライス!」というクミッラライスを買いました。1kg80タカでした。チニグラ(ポラウなどに使う米)が1kg70タカ程度なので、私としては、まぁ、それくらいの米は買ってもらいたいです。
だってね、値段が普通の米の2倍だとしても、私が食べる量はベンガル人の半分にもならないんですもの。食べる量が少ないんだから、値段が高くたっていいでしょうよ!!
岩手県産のひとめぼれが1kg400タカで売っていましたが、そんなもんは要りません。夫が以前買って来た韓国のコシヒカリだかなんだかも1kg200タカだったかしたそうですが、そんなもんも要りません。クミッラライスで十分です。
夫の実家にいるときからそう言っていたのに・・・。
そう言うと、夫が、実家にいるときに一度グルシャンからこの米を買って来たといいます。
確かに、一度、丸っこくてねちっこい米を食べたことがありますが、とてもおいしいといえるものではありませんでした。(お手伝いさんがやわらかく煮過ぎたせいなのか、別の種類だったのかは不明)
家に帰って炊いてみましたが、これなら問題なく食べられるー!!
なんでもっと早く買ってくれなかったんだよ!
・・・あぁ、なんてかわいそうな私なの・・・
米の問題さえクリアできていればこんなに痩せることはなかったのに・・・

韓国系の食材店では、味噌、煮干、粉末かつおだし、そば、うどん、めんつゆ、海苔などがありました。日本のカレールーもありました。そばが大好きな息子はそばを買ってもらいました。(韓国製のそばで日本のそばとは若干ちがいます。味があまりそばっぽくないけれど、息子はよろこんで食べました)
私はごま油をゲット!韓国のごま油なら間違いないはずだ!!(家に帰って調理しました。おいしかったです)


(韓国食材のお店)

野菜も、私の家の近所のバザールにはない野菜がありました。白菜っぽい葉っぱの青梗菜ちっくなかたちの野菜とか。グルシャンは物価が高いと思っていたのですが、野菜に関しては特にうちの近所のバザールと値段が変わりありませんでした。トマトなんて近所のバザールよりも安かったし・・・。
私が買ったごま油やオイスターソースも大きさと質を考えれば安いと感じました。アゴラスーパーなどで売っているオイスターソースは、小さなびんでもっと高かったし・・・。ごま油に関しては近所のスーパーには置いていませんでした。
シーフードのお店もありました。
あ〜ぁ・・・やっぱり外国人居住地区ってのは、食材調達面でいいよなぁ・・・。
うらやましいよ。


(おじさんが高いところにいるよ〜。うちの近所では見かけない野菜も。
おじさんのお店の右側がシーフードのお店)


(青梗菜ちっくな形の白菜っぽい葉っぱの野菜。なんていうの、これ?)

豆類も種類が豊富です。
韓国産の小豆は1kg310タカって言ってたかな?白いんげんだっけ?これはわりと安くて140タカくらいだったかな?大豆はバングラデシュ国産のものが80タカでした。輸入物だともっと高いと思います。(値段聞かなかったけど)


(韓国産の小豆。その下は白いんげん)

食べ物は大事です。人間、食べないと本当に元気がでません。そして、食べ物が体を作っている、と実感します。
ベンガル人も言ってるじゃん!ベンガル人は米と魚でできているって。
ヒトは雑食だからといっても、どんなにお腹が空いても、やっぱり食べたくないものは食べたくないです。
モンシロチョウの幼虫に、キャベツがないからサンショウの葉で我慢してくれるか?といっても食べないでしょ?(そりゃ蝶は雑食じゃないけどさー)
日本人が日本の食べ物やバングラの食べ物以外のもを食べたくなるのは当然だと思います。どこまで我慢できるかは個人差もあるでしょうが、私は我慢できません。我慢というか、体が受け付けないのだから仕方がありません。そこまで我慢してまでバングラデシュに住みたいとは思いません。

とりあえず、私にとって一番の問題だった米は、クミッラライスで落ち着きました。
家に帰って中華丼を作ったら、おいしかったー!

鏡の中の草なぎ剛

2011年09月04日(日) 1時27分
ある日、鏡の中に草なぎ剛が現れました。



・・・。


・・・!


・・・あ。アタシだった・・・!

頬がこけちゃって、草なぎ剛かと思ったーーー!

電話で母に
「痩せ過ぎて頬がこけて草なぎ剛みたいになっちゃたよー」と言ったら、
ぶははと笑われてしまいました。
笑い事じゃないよ、母ちゃん。

今日は、近所の日本人の友人のうちに遊びに行きました。
「痩せすぎて草なぎ剛みたいに頬がこけちゃったよー」と言ったら、
あははと笑われてしまいました。

これ、笑われてるのは、草なぎ?アタシ?

体重計で体重を測らせてもらったら、前回よりも2.6s減。
ついにもともとの体重の10%OFF以下となってしまいました。
とほほ〜

体重が必要以上に減ると、自分の体の脂肪が燃焼されていくことを感じることができます。
みんなそうなのかしら?アタシがヘンなの??
一番わかりやすいのは太ももなのですが、今回は腕と顔も感じたので、ヤバイなと思っていました。
腕の血管が浮き出て、婆さんの手のようです。
こんなに血管、浮き出てなかったよなぁ・・・。

こりゃあ、もう、日本に帰るしかないでしょっ!
ドクターストップかけてくれ!ドクター!!

しかし、バングラにドクターストップをかけてくれる医者なんぞいるはずもあるまいよ。

最近息子も下痢をしてやつれたので心配していたのですが、一時期回復していたせいか、一番最初におじゃましたときに測らせてもらったのと変わらない体重でした。
これで息子の体重が減ってたら、夜逃げしてでも帰国しようと思ったわ!!
ドクターがストップかけなくても、アタシがストップかけるわっ!

毎日、夫に日本に帰ると言い続けているんですけどね〜。
そうは問屋が卸さない。

四角い仁鶴でもま〜るく収めらんないでしょうよー。

でもアタシ、思うんだけど、

仁鶴よりも草なぎのほうが四角いですからーーーっ!!


夫がいない夜は・・・

2011年07月26日(火) 20時10分
うちの夫は、ときどき家に帰ってきません。
実家の実験室で実験するからです。大学の仕事とは別の実験です。


(実家の実験室の薬品たち)

研究者ってのは、まぁ、そんなもんですが、ここは私たちにとっては外国です。
ちょっと妻子をほったらかし過ぎだと思います。
だから日本人妻に「そんなに外国人の妻子をほったらかしにしていると、私は子どもを連れて日本に帰ります」と言われたりしています。

しかし、夫がいないといいこともあります。
それは、トルカリを作らないでいいこと!!


ィヤッホーーー!!


昨日の夜は、ジャポニカ米を炊いて、ハンバーグを食べました。
おいしかったなぁ!

ハンバーグを作ると、息子は決まっておかわりするのですが、昨日はご飯もおかわりしました。
あぁ、やっぱりジャポニカ米だと食べるんだわ・・・。
ハンバーグとご飯をおかわりして、その後、ハンバーグがなくなってもご飯をおかわり。
しょうゆと海苔で食べていました。

ジャポニカ米と海苔!最強!!



(牛丼なんぞも作ってみたけど、ご飯がバングラ米でザンネン


・・・国際結婚って、大変だよな。

気が狂いそうだった

2011年07月18日(月) 23時09分
日本人がバングラデシュ人と結婚して、バングラデシュに住もうものなら、きっと、いくつか「気が狂いそう」なものことがあるのではないでしょうか・・・。


外は雨。ベランダで外を眺める女性。


私が気が狂いそうだと感じたもののひとつは、窓の格子。
家中の窓という窓に鉄格子がはめられているのです。
ベランダにも、鉄格子。防犯用らしいですけど、ね。
これがどうにもこうにもダメだったのでした、ワタクシ。

だって、まるで、牢獄みたいじゃないか!!

夫の実家で自由に外出もできず、窓には鉄格子・・・。

映画『シャイニング』のジャック・ニコルソンのように、

るるる・・・
と唸りながら窓の格子にしがみついていた3年前の滞在時。
(↑オマエは野獣か!)

いや、3年前といわず、今回だってその気が狂いそうな状態を数ヶ月経験してきたわけですが・・・。

こんな生活をしてたら、絶対に気が狂う!と思っていました。


今は、窓やベランダの格子にも慣れました。
なんとか、気が狂わずに生活しています。

でも、ときどき、がるるる・・・とやりたくなります。

体脂肪率事件

2011年07月06日(水) 13時21分
日本人の友人の家に、タニタのすばらしい体重計があり、先日内臓脂肪率を量らせてもらいました。
彼女の身長と年齢にセットされていたときは、14.8%と出ました。
う、うそだろ・・・
私の方が2歳年上なので、私の年齢にセットしてもらい、身長も160cmになっていたものを158cmにしてもらって量りなおしました。(159cmでよかったかも〜?)

体脂肪率16.6%。

やばーい!これはやばいです。
体重も初めてお邪魔したときに量らせてもらったときよりも減っていました。
ヤバーイ!!マジでヤバーイ!!

・・・栄養失調じゃないか??

日本にいるときも、骨太で筋肉質な私は体脂肪率は19%だったのですが、アスリートでもないのにこれはひどい・・・。早死にしそうな数値です。
夫のコレステロール値が異常に高いため、油ものを減らした調理をしていたせいもあるかもしれません。夫は牛肉禁止令が出ているので、ビーフカレーも作っていませんでした。
しかも、消費カロリー高いんだ、私、たぶん。
へんな話でゴメン。バングラだとうんこも出過ぎる・・・。
私は夫とは正反対で、コレステロール値が平均値を下回る低さ。これでは冗談抜きでヤバイです・・・。
もう!お昼に油たっぷり使ってビーフカレー作ってひとりで食べちゃったわ!!(息子はチャーハンを食べた)

しかし、日本人の友人とも話したのですが、どうしてバングラデシュでは日本人は痩せるのでしょう?(彼女も痩せている。もちろん例外もあってふくよかな日本人のかたもいらっしゃるようですが)

そりゃアンタ、食べ物がおいしくないからですよー!
・・・というのもありますけど!!たぶん、それだけじゃないと思います、私は。(おいしいものもあるけどね)

まず米。こちらの米はインディカ米です。インディカ米そのものの栄養素というよりも、炊き方に問題ありだと思います。こちらはたっぷりのお湯で米をゆでて、お湯を捨てる湯取り方式が一般的です。つまり、これで多くのでんぷん質が捨てられてしまうのです。
まるで出がらしの米!
まぁ、湯取りをやめりゃいいのでしょうけど。

あとは、農作物全般に糖質が少ないのではないかと・・・私の予想ですが。
私はもともと飲兵衛体質で甘いものが苦手で、日本にいるときも甘いものはほとんど食べませんでした。おそらく普通の食事から摂る糖質で足りていたのではないかと思います。
おそろしいことに、夫の実家にいるときは、このワタクシが!甘いものが食べたくて仕方がなかったのです。それだけエネルギーが足りなかったのではないかと・・・。
しかし、こちらのミスティ(甘いお菓子)は甘すぎて、あんまり食べられません。丸々ひとつ食べると、胃がもたれる始末・・・

日本にいるときは、バングラデシュにいるときよりもたんぱく質の摂取量が断然多かったです。それに、私がよく好んで食べていたものは、豆腐や刺身や海藻類。日本の食材なのです。特に海藻類は大好きで冷蔵庫にはわかめは常備されていました。酒でカロリーも摂れてたハズだ。
日本人の一部の人は、海藻を栄養素に変えることができるという研究結果があります。私は間違いなく、海藻を栄養素に変えている日本人のひとりです!


つくづく思うのは、

人間も生物ですからーーー!!

ということです。

外来生物と呼ばれるような世界中に勢力を拡げていくタフな生物だけじゃないんですよ!!
もともとの生息域ってものがありますからね!
私は日本原産なんだもんね!

偏食もなく、比較的なんでも食べる私ですらこんなですから、息子は本当にかわいそうです。
息子の大好きなものはことごとくバングラデシュでは高いもの。
ハムとかウィンナーとかチーズとかチョコレートとかガンガン買える経済力がありゃいいのかもしれませんが、それは無理。非常〜にキビシー!
私自身も息子の食生活のことを考えるとどうしても納得できません。日本では毎日食べていたものが食べられない・・・。

冗談抜きで、日本に帰ることを考えるきかっけとなった体脂肪率事件(?)なのであります。


生きてる魚がほしいのよ

2011年06月21日(火) 23時43分
昨日の夕方、魚を買いにバザールへ行きました。
目的は「生きてる魚ゲット」です。
夫には、魚を買ったら10タカ払って切ってもらうようにといわれていましたが、やなこった!

魚市場をひととおり見て回ると、生きている魚はあんまりいません。にょろにょろのチェウアも死んでいて、ちょっと悲しくなりました。あぁ、やっぱり魚市場は朝じゃないと・・・。

パンガーシュの活きがいいやつでもあれば・・・と思っていたら、ちょっと人相の悪い(失礼!)青年に声をかけられました。

水からパンガーシュをあげて、
「お姉さん!パンガーシュ!活きがいいよ!」
おぉ!生きてるじゃないか!パンガーシュ!!
値段を聞くと、140タカだって。
おーまーえー!ビデシ(外国人)だと思ってボってるだろ!!

すると、となりの店の沖縄顔の少年
「マダーム!プリーズ カム ヒア!」と呼びます。
少年、今日もいたのか。英語を覚えたのか、がんばってるじゃないかっ!
値段を聞くと120タカ。

それを聞いていたとなりの青年が「120でいいよ!」と。
すまない、少年。同じ120なら生きているほうを買う!
ためしに「100タカにしてくれない?」と言ってみたら、青年は明らかに嫌そうな顔をしました。
120が適正価格か。
「これ、1キロと100グラムだから。120ね!」
というわけで、1.1キロの生きているパンガーシュ1尾を120タカで購入。

ピッチピチ尾びれを振るパンガーシュを持って家路につきました。
途中で雨に降られても、生きているうちに連れてかえる!と小走りで家に。


「生きてるパンガーシュ買って来た!」



「えー!切ってもらわなかったの?ダイジョウブ?」と夫。

アンタ!アタシを誰だと思ってるのよっ?!

港のヨーコ ヨーコハマ ヨコスカ〜

いや、ヨーコじゃないけど
それにたぶん、ヨーコはナマズはさばかない。たぶん、だけど。

本当は、内心ちょっぴり心配でした。
こんなに大きなナマズをさばいたことなどなかったからです。
包丁で歯が立たなかったらどうしよう?
ボティで三枚おろしはできないわ・・・。

しかし、案ずるより産むが易し。
5キロ級の鶏と格闘してからめっきり切れ味が悪くなった包丁でもなんとか三枚おろしにできました。

塩コショウで下味をつけて小麦粉をまぶしてフライに。
これには「すっごいおいしーーーーーっ!」と夫。
でも、アナタ、コレステロールが高いから、揚げ物はあんまり食べたらダメよ。
煮魚も作りましたが、これはダメみたいです。(日本酒もネギもないからな〜)
トルカリ用にはスパイスをまぶして素揚げにしましたが、こりゃ油が多いな〜。
次回からは霜降りと焼きでトルカリ用調理をしましょう。

夫の「コレステロール、グッドバイ計画」着々と進んでおります。



用語解説
霜降り:魚の下ごしらえの一種。煮魚大好き!魚のレシピ♪参照
ボティ:バングラデシュの包丁。床に座って使用する。


我が家のボティ


魚市場で魚を切ってくれる人



ニホンジーーーン!!

2011年06月05日(日) 10時19分
昨日の夕方、息子を連れてバザールに向かういつもの道で、なんと、日本人を発見!!

「あれ日本人じゃね?日本人じゃね?!」と興奮気味の息子。
「あ〜・・・?中国の人じゃない?」と盛り上がらない私。

「日本人ですよーーー!」と声が返ってきました。

おぉっ!!ニホンジーーーーーーーーン!!

きけばなんとその方もバングラデシュ人と結婚されて、3年前にふたりのお子さんを連れて移住したのだとか。
私たちのアパートから徒歩3分の距離です。
こんなに近くに私たちと同じバングラ×日本ファミリーがいたなんて!
なんてうれしい偶然でしょう!
しかも下のお子さんとうちの息子が同い年。誕生月まで一緒。

お宅にお邪魔させていただいて、大盛り上がり!
息子は久しぶりに日本人の子と遊べて大よろこび。
DSのポケモンの話で盛り上がってましたね(笑)

私は私で、同じ境遇の日本人妻同士でバングラ滞在苦労話に花が咲く!!
夫の家族と同居をする大変さや、お手伝いさんはかえって邪魔じゃないかとか、子どもがバングラの食べ物を食べなくて痩せちゃって・・・とか。
娘さんが体重計を出してくれて、体重を量ったら、息子も私も3kg減っていました。
私の3kgはともかく、息子の3kgは彼の元の体重の10%ですから・・・母、かなしい

気がついたら2時間があっという間に過ぎていました。

いや、初対面でこれだけ盛り上がれちゃうのって、日本人妻ならではですよ。
あと、私の場合は発達障碍の親の会の仲間たち。
「そうなのよ!うちも、うちも!わかる!わかるーーーーっ!!」ってね。
異なる文化とつきあって生きる大変さを知る者同士のシンパシー。

私たちは、ある意味、他の人たちには見ることのできない世界を見ているのです。
つらくて苦しいことも多いけれど、悲しみも苦しみも肥料になるのだと思いたいです。
負け惜しみかもしれないけれど・・・。

もしも魚なら・・・

2011年05月30日(月) 15時12分
もしもわたしが魚なら、わたしはきっと海の魚でしょう。
海の魚を突然川に放したら、死んでしまいます。
13年前、バングラデシュに初めて来たとき、わたしは瀕死の状態でした。
「こんなところには二度と来たくない」
それが偽らざる感想でした。

それでもわたしは広塩性魚だったようで、海水でも淡水でも生きていけるようなのです。
もちろん、広塩性魚といえども準備は必要です。
汽水域で環境に適した体に変化させなければなりません。

夫は、遡河魚でしょうか。
川で育ち、海に出て、そして川に帰る。
生まれて死ぬのは川なのです。
海で出会っても、いつか川に帰る魚です。

息子は、狭塩性魚なのかもしれません。
異なる塩分環境に対応するための調節機能の切り替えがどうにも弱いようです。
下手するとこのまま死滅回遊・・・?


かあさん魚は考えます。

海に帰ろうか・・・。

でも、海は今、安全なのだろうか。
「トビウオのぼうやはびょうきです」のトビウオのぼうやのようにはなりはしないだろうか。

かあさん魚は今日も悩んでいます。




用語解説(Wikipedia より引用)
広塩性魚 狭塩性魚:塩水に対する魚類の適応範囲はさまざまで、幅広い塩分濃度に対応できる魚類を広塩性魚、特定の塩濃度環境下でないと生きられないものを狭塩性魚と呼ぶ。
汽水域:汽水域とは、河川・湖沼および沿海などの水域のうち、汽水(Brackish water)が占める区域である。漢字の「汽」は「水気を帯びた」という意味を含蓄し、「汽水」は淡水と海水が混在した状態の液体を指す用語である。
遡河魚:遡河魚とは、産卵の時などに海から川へ登る回遊魚の総称である。
回遊:回遊とは、海や川に生息する動物が、成長段階や環境の変化に応じて生息場所を移動する行動を指す。
死滅回遊:回遊性を持たない動物が、海流に乗って本来の分布域ではない地方までやって来ることがある。これらは回遊性がないゆえに本来の分布域へ戻る力を持たず、生息の条件が悪くなった場合は死滅するので、死滅回遊と呼ばれる。
トビウオのぼうやはびょうきです:いぬいとみこ・作/津田櫓冬・絵(金の星社、1982)の絵本。

ベンガル人にはわかるまい

2011年04月23日(土) 22時35分
昨日、夫の実家から引っ越しました。
約2ヶ月半夫の実家にお世話になりました。

正直、息子も私もかなりストレスが溜まりました。
そんなことは、私にははじめからわかっていたことでした。

我が家の小僧は、知的な遅れのない発達障碍です。 
息子は極度の偏食で、日本にいるときでも食べられるものが少なかったというのに、夫の実家では限られたものしか料理ができず、他にも日本とは違い自由にならない生活にいらだつことが多くなっていきました。
ただでも環境の変化に弱い息子です。
バングラデシュに移住することも相当の覚悟を決めてのことでした。

夫には私たちが来る前にアパートを決めておいて、と言っており、一度はアパートを決めたと聞きました。
が!
キャンセル。まぁ、いろいろ事情もあったようですが。

2月の初めにバングラデシュにやってきて、2月中にはアパートを決めてほしいと頼みましたが、決まらず
夫も仕事をしながらなので、大変なのはわかっていたので、3月中に、とかなり我慢して過ごしました。

3月の半ばにはアパートを決め、4月には引っ越せることに。
4月には引っ越せるんだ!とそれだけを心の拠りどころに、些細なことにキレる息子と向き合いながら耐えました。

とーこーろーがー!!
4月に入ってもなかなか引っ越せない
0からの出発なので、家具もすべて買いそろえなければならず、そりゃあ大変です。
そりゃそうですが、こっちも大変なんです!
息子がベンガル食完全拒否のため、私は義母に気を使い(これでも気を使ってんのよ〜)1日3食現地食で、やたらと遅い時間の夕飯もベンガル人と同じように食べ・・・(バングラ滞在1回目、2回目は途中で私もベンガル食が食べられなくなりました。今回は3回目の滞在です。その前に2回インドに行っています。だからこそ今回の1日3食現地食が可能になったものと思われます。「住む」と腹を決めたことも大きな要因でしょう)
ひとりで自由に外出もできないし(心配だから、だそうな)、やることないし、日本で自由に行動してきた人間にとっては、そりゃあもう気が狂いそうな状況です。
そんなこたぁ、3回目なんだからわかってんだよぉぉぉぉぉぉっ!!!

夫の家族が心配してくれて、親切でそうしてくれているのはもちろんわかっていました。
言葉もわからない外国人がいきなり住めるわけないじゃない。
さみしいでしょ?
私たちがいれば助けてあげられるじゃない。

そうよ、感謝してるわ。
私の好きなバジをよく作ってくれた義母や、息子をかわいがってくれる義弟には特に。

でも・・・、でも・・・っ!!

むーーーりぃぃぃぃぃっ!!(無理)

外に出れないと頭おかしくなるよー
(バングラデシュの女性はあまり外に出ないようで、わからないのだ、この気持ち)
やることないと死ぬほど退屈だよーーーーーっ
(バングラデシュ人って、特に何をするでもなく過ごしているんだな、これが)
毎日トルカリ食べたくないよーーーーーっ
暑いんだから家の中ではタンクトップで過ごしたいぞーーーっ
エトセトラエトセトラエトセトラエトセトラ

普通のベンガル人にはわからないだろうけど、
わかれよっ!ダンナっ!!

いつまでも引っ越せなくてごめんよ、小僧。
悪いのは全部お父さんだからね

お義母さん、長男の嫁なのに、同居を拒否してごめんなさい。
でも、無理です

4月に入ってもなかなか引っ越せず、引越しを心待ちにしていただけに精神的ダメージが大きく、眉毛に白毛を発見した日にゃあ!
・・・キレましたわ、ワタクシ。

それから一週間後、まだまだ引っ越せず、
若干ウツっぽくなってまいりました。

そして、「4月中に引っ越せなかったら、日本に帰るから」
と、夫に静かに告げました。
静かに、ってとこがポイントです。
ギャーギャー、キーキー言われるより、こっちのほうが
怖いんですよ・・・フッフッフ

そして、ついに昨日、「具合が悪い」という夫をしかとし、
まだ冷蔵庫とベッドしかない(テーブルもソファもない)部屋に引っ越してきました。
フンッ。

やっとスタート地点に立ちました。
スタート地点にたどり着くまでに疲れすぎてしまいましたが・・・

さて、さて、これからどうなることやら。

用語解説
トルカリ: いわゆるカレー味の煮込み料理。

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2011年2月から2012年1月まで、バングラデシュ人の夫とASDの息子と、最貧国バングラデシュに滞在していました。

「オシュビダナイ」とはベンガル語で「問題ない」という意味。

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