征西日記8

July 18 [Thu], 2019, 7:00
つづき。

4月1日。
朝、稽古に行き、帰宅後に氏宅へ行く。
三条通り辺りへ買い物に行き、湊氏に頼まれた詩本来葊千字文を買い、
八ッ時頃帰宅して風呂に入る。
三橋氏、佐藤氏が来た。父上は用事で御城へ行き、そのままお泊り。
夕方、忠内氏が当番の手当を持って来た。金三分。

4月2日。
朝、稽古に出て帰宅。父上のお供で西陣へ織物見物。
七ッ時に帰宅し、加多々屋うなぎを金三分分注文して夕飯に食べる。
忠内氏が来て、今日宅に出した書状を確かめた。
夜分、鏔三郎殿が来て、五ッ時頃まで話す。
※うなぎ好きですね。江戸と京では調理法が違うらしいですが、
京風が気に入ったのでしょうね。


4月3日。
当番につき早朝出勤で、そのまま居残り。浅井氏は夕方帰宅。
※どうも当番のうち、朝夜通しの出勤の人が一人いるようですね。
この日は伊庭がその担当だったのでしょう。


4月4日。
明け番にて朝帰宅。そのまま稽古に出席。
柴原氏が来る。父上のお使いで御番扇屋に行き、
名古屋扇7本を金百疋で、女扇を2本を七百疋で購入。
夜分、忠内氏宅へ行く。
※父上は大量の扇子をどうするのでしょうか?
この数を自分で使用しないでしょうから進物用なのでしょうが、
女扇2本が気になるところです。


4月5日。
父上は明け番で帰宅し、一緒に稽古に出席。兒玉氏も来ていた。
昼後、父上は三橋氏と共に今堀氏宅に行く。
忠内氏宅に行って、なめし皮を少々頂戴して夕方帰った。
※なめし皮を少々??何に使うのでしょうか?

4月6日。
父上と共に朝稽古に出席。忠内氏の家来五郎兵衛に頼んで、
魚類を買ってきて貰い料理する。忠内氏、兒玉氏、吉松氏、三隻氏、
井戸氏、鈴木氏がおいでになり酒を出し、夕方お帰りになった。
井戸氏宅へ風呂に入りに行く。忠内氏が鮎を持ってきた。
※大人数で大宴会ですね。忠内氏の家来に頼んだり、
お礼があったりなので、忠内氏主催の宴会だったのかも?


4月7日。
曇り。朝、三郎筒井氏が当番。速水氏、布施氏が来た。
父上と御城へ行って稽古に出席。帰りに赤貝を1朱で買う。
夕方、当番で浅井氏と出勤。雨は八ッ時から明け方まで降った。
寝ていない。
※寝てないって出勤中では?寝て良いんだ・・。

4月8日。
朝、明け番にて帰宅。水谷氏が暇乞いに来た。
四ッ時頃、忠内氏と共に吉松氏や他の者達誘いに来たので、
東寺を見物。カキツバタが満開であった。
伏見稲荷の御旅所の神輿5基は実に美しい。
西本願寺にも参り、飛雲閣を見物。太閤の茶席名人の書が多く、
境内は広大であった。九ッ時過ぎに帰宅。
父上は御稽古に出席。風呂に入る。三橋氏、戸田氏、忠内氏が来た。
中野氏も来た。父上は夕方から当番。
鏔三郎殿が夜分に来た。
※同じところに何度も見物に行くのですねぇ。

4月9日。
天気は晴れ。五ッ時前に忠内氏と上様のお供する為に御城に出勤。
上様は四ッ半時頃、中川之宮邸、近衛邸にお成り。
七ッ時過ぎに城から帰る。武者小路の小間物屋で休憩し、
ドジョウ汁煮しめを食べた。帰路に魚屋に寄って鯛2匹を1分で買う。
父上も今日は、脇坂候のお供で出勤。
※上様のお出かけのお供で、非番ながら出勤。
両公卿邸に上様が行ってる間、小間物屋で休憩しています。


4月10日。
晴れ。朝、父上は中根氏と金毘羅へ参拝。
朝稽古に出席。父上もお出になった。忠内氏邸に行って風呂に入る。
見事な桃のお菓子を拝領していたので、忠内氏に差し上げた。
吉松氏が先日の礼に鯛を持ってきたので、夕飯に食べる。
※桃のお菓子は、昨日の上様の御供の際に頂いたのでしょうか?

4月11日。
朝、当番で出勤。浅井氏と共に御徒目付部屋に行く。
筒井氏は、三郎と夕番で七ッ時に帰宅。脇差を買って帰った。

4月12日。
晴れ。父上は当番。三郎と筒井氏は明番。
手嶋厚之助殿が鶏肉を持って来たので、小菊紙を三枚お返しにあげる。
稽古に出席し、昼後に筒井氏と共に、大丸四条通りで買い物。
七ッ時に帰宅。夕方、忠内氏が来る。
明日の上様宇治御成りは延期になったとの事。
※上様の宇治行きが延期となった模様。

4月13日。
朝、父上と早朝稽古に出席。昼後に御城に学問に行くが、
延期となったので、仕方なく成瀬氏宅に風呂に入りに行く。
湊氏宅に股引を借りに行く。中野氏が鯨を持って来た。
夕方、忠内氏宅に行く。
※珍しく勉強に行ったのですが、延期となって風呂に入る(笑)。
股引を借りていますが、風呂の着替えでしょうか?
中野氏がクジラを持ってきてますが、当時は獲れなくなってきているので、
貴重品のはずですので、喜んだ事でしょうね。


4月14日。
晴れ。早朝、父上と私共4人(忠内氏、木戸氏、三枝氏)で比叡山に登る。
八瀬の登口を登ったがとても難儀で、ヘロヘロで黒谷に到着した。
中堂講堂開山堂を見物した後、下山。
坂本山王祭りにて、近くの村郷が集まって賑やかであった。
唐崎に行ってを見学。唐崎神社の境内は実に広大。
帰りは山中村を通り、白川越を過ぎて鴨へ出る。
鯛を3枚買って忠内氏に1枚、木戸氏に1枚差しあげた。七ッ時頃に帰宅。
※比叡山観光。当時の人の足でも相当大変な山道なのでしょうね。
鯛を新物に渡していますが、何故か忠内、木戸氏だけ。
三枝氏はいらないって言ったのかな?


つづく。


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HP「ぬしと朝寝がしてみたい」のオフィシャルブログです。 下関を拠点に史跡をまわったり、幕末・維新に係る記事を書いたりします。
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