第229回 「2018年プロ野球私的総括」 

November 05 [Mon], 2018, 22:43
2018年の日本シリーズは11月3日、福岡ソフトバンクの二年連続優勝で幕を閉じました。緒方監督率いる広島は3年連続でリーグ優勝をしていて、今年こそ日本一になって良い頃だと思っていたのですが、広島にとって残念な結果に終わりました。ソフトバンクはレギュラーシーズンでは1位の西武と大差での2位で、いわゆる下剋上を果たしての日本シリーズ進出で、順位から見た力関係では、広島優位のはずだったのですが、やはり、勝負事はやってみなければ分かりません。

そこで、私が、広島が敗れた原因を独断と偏見によって分析させていただくと、2番バッター菊地選手の不調にあったと思います。一本、ホームランは出ていますが、いつもの菊地選手のバッティングではありませんでした。いつもですと、菊地選手のバットのヘッドは、自分の肩の後ろに向いているのですが、インパクトの直前になって、バットのヘッドがピッチャー方向に向かってしまい、その分、スイングにロスが出てしまったようです。このシリーズでの各試合がほとんど僅差の好ゲームだったので、菊地選手が普段通りのバッティングをしたら、広島に軍配が上がったかもしれません。

さて、私は仙台市に住んでいますので、地元の高校出身の選手が気になります。現在売出し中のソフトバンクの仙台育英高校出身の上林選手です。シリーズでは試合を決める一本のホームランと飛距離十分のホームラン性大ファール2本が印象に残っています。しかし、打率は1割台で、当たれば飛ぶけれど、今一つ確実性に乏しいといったところです。上林選手は、今語った広島の菊地選手、あるいは同じ広島の丸選手とは真逆のバットの構えをします。バットのヘッドが最初からピッチャー側に向けていて、当たればバットの反動で飛ぶけれど、空振りも多い。ピッチャー側に向けたバットのヘッドはどうしても一旦後ろに戻さなければならないので、その戻す分だけロスとなって、必然的に打ち損じが多くなるものです。もうすっかりフォームが固まってしまったかもしれませんが、バットのヘッドの位置を肩のうしろに持っていくとかすると、打率も良くなるし、元々パワーもあるのですから本塁打も増えると思うのですが、いかがでしょう。

もう一人、気になっている選手は、やはり仙台育英高校出身で、つい最近、オリックスから戦力外通告を受けた佐藤世那投手です。ご存じ、2015年の夏の甲子園で準優勝投手です。そのとき、殆どの試合を一人で投げ抜き、甲子園が終わったあとのU18大会においても優勝したアメリカ戦で2試合を投げ、最初の試合では勝利投手となっていて、2試合目の決勝戦でも投げたのですから、その年、相当な疲労が蓄積したと思います。その影響でしょうか、オリックスに入団してからは本来の力を発揮できませんでした。今年、春のキャンプでコーチからサイドスローで投げるよう指示を受け、それを受け入れて、今回の戦力外通告ですから気の毒です。今後、世那投手はプロ野球合同トライアウトに、元のオーバースローで参加するようです。私は、是非、地元の楽天が彼を獲得してほしいと願っています。U18ではベストナインに選ばれているのですから、大舞台は慣れているでしょう。是非、獲得して思い切って一軍で使ってほしいと思います。

第228回 「さっぱり動かない拉致問題」 

October 18 [Thu], 2018, 23:17
今年6月12日、シンガポールで米朝首脳会談が行われました。これにより、日本の北朝鮮による拉致被害者の家族の間には、大きな期待感がわき起こりましたが、それから四か月経過している今も、拉致問題は、少なくとも表向きには何らの進展もありません。

当ブログでは、11年前の2007年9月に第33回「拉致問題解決を求めて」という記事をアップしています。記事は、「制裁よりも融和を」という内容です。ご存じのように、これまで日本政府は、制裁一点張りでした。案の定、拉致問題は何の動きもありません。国内では、被害者家族が、解決を求めて集会を催したり、街頭でビラを配ったり、はたまた、アメリカに被害者家族が行って大統領に拉致解決を訴えるなどしてきましたが、私はそれらの動きを見ていて、歯がゆく思うばかりでした。

小泉純一郎首相時代に、数人の拉致被害者が日本に帰ってくることができたのは、日本と北朝鮮による水面下の交渉があったからです。本来なら、その交渉に尽力した人に対し、「よくやった」と評価すべきところなのですが、それどころか、ある人々は強く非難をしました。つまり、拉致という犯罪を行なった国に対して、こちらから頭を下げて和解を求めることは辻褄が合わないという論理です。もちろん、そういった論理も一理ありますが、それ以外にどんな解決方法があるでしょうか。目的は拉致問題解決であり、長く苦しみの中にある拉致被害者と被害者家族の願いを解決する、そこに焦点を合わせなければなりません。小泉首相時代に日朝交渉した人は、ひたすら、拉致問題解決という焦点を見失わなかったので、あの解放劇を見ることができたのです。

解決の道はただ一点、日朝交渉です。首脳同士でなくても水面下でも良いでしょう。アメリカ任せでは何も進展しません。日朝が交渉するしか道はありません。ただ、問題は今の日本政府が日朝交渉を行なう意欲があるかないかです。今年の6月12日に米朝首脳会談が行われたのならば、その翌日でなくても、その一週間以内には日朝交渉が行われ、そして、翌月の7月には、拉致被害者と日本にいる家族が面会するというようなビッグニュースがあっても不思議ではないでしょう。

日本政府が日朝交渉に消極的になっている理由は、表向きには北朝鮮の核問題かと思います。しかし、私には、日朝交渉をしない理由にしているとしか思えません。韓国のム・ジェイン大統領は南北会談を積極的に推進し、あの米朝会談にまで結びつけました。しかし、韓国国内には南北友好に賛成する人ばかりではありません。その点、日本の場合、日朝が友好的になることに反対する人は韓国よりも少ないかもしれません。  

1987年に起きた大韓航空機爆破事件の実行犯で、北朝鮮工作員だったキム・ヒョンヒ氏は死刑判決後に特赦され、後に、その著書の中で、「北朝鮮と交渉するには、北朝鮮のプライドを損ねるべきではない」と、元工作員としての提言をしています。その点、日本はメディアからして、北朝鮮に対して上から目線です。国家対国家は、個人対個人と違わないでしょう。相手に対して敵意を持ったり、見下げたりすれば、相手はそれを敏感に感じるでしょう。何はともあれ、あらゆる手を尽くして拉致問題を早期に解決すべきです。

第226回 「教科書を信じてはいけない!?」 

October 04 [Thu], 2018, 22:43
 京都大学の本庶佑氏がノーベル医学生理学賞を受賞することが決まりました。医学関係者などの専門家の間では、よく知られていたことかもしれませんが、ガンに対しての免疫療法、そしてそのためのオプジーボという薬が存在するということを多くの人たちは知らなかったでしょう。少なくとも、私は全く知りませんでした。ノーベル賞という世界最高峰の賞が、それを明るみにしたということでしょう。

その本庶佑氏ですが、ノーベル賞受賞決定を受けての記者会見の席上で、驚くべきことを言われました。子どもたちに伝えたいこととして、「教科書に書いてあることを信じてはいけない。自分の目で確かめることが大事である。」と言ったことです。教科書を認可している文部科学省もびっくりしたことでしょう。しかし、ノーベル賞受賞者がそう言うのですから、いくら文部科学省でも、うかつに反論できません。

もちろん、本庶氏の発言の趣旨は、教科書に対する否定ということではなく、「何事も人から聞いたことを鵜のみにするのではなく、自分で納得するまで調べてみるという真に科学的態度を持つことが、有益な研究成果を生み出すことが出来る。」ということを言いたかったのではないかと思います。

私が、この本庶氏の発言に対して、誰よりも強く反応したのは、教科書で述べられている「進化論」は明らかな間違いであるということを常々思っているからです。教科書だけではありません。新聞もテレビも進化論一色です。NHKでは、非常に美しい映像によって自然と動物の世界を紹介する「ダーウィンが来た」という番組を放送してきましたが、映像が美しいだけに、番組のタイトルがあまりに残念です。動物たちが何億年もかけて進化してきたという証拠は全く無いし、進化の始まりであるはずの最初の生命がどうやって誕生したのかということを進化論では全く説明できていません。どこかの惑星から飛んできたという人もいますが、それならそれで、飛んできた生命体の説明をちゃんとしなければならないでしょう。

それは、進化論だけではありません。韓国のハンドン大学教授イ・ジェマン氏は、地質学の専門で、その著書「創世記の洪水コンサート」の中で「教科書に書かれている地質年代と全く同じ地層などは世界中のどこにもない。」と断言しています。うそだと思ったら、実際に掘って調べてみてはいかがでしょう。尤も、勝手にあちこちの土地を掘ってはいけませんが。

算数や国語などは、疑う部分は殆どないでしょう。一番、気を付けなくてはならないのは、理科と社会でしょう。理科は進化論と地質年代、社会は歴史でしょう。最近、自分の国に誇りが持てるようにとして、都合の悪い部分を修正しようと考える人が目立ってきましたが、歴史を曲げて伝えようとする国、そんな国に誇りを持つことはできません。昔から嘘は泥棒の始まりと言います。善も悪もそのまま、真実を伝える。その上に立って、反省すべきは反省して、真に正しい立派な国を建設することができるのではないでしょうか。また、そういう国こそ、本当に誇りを持つことが出来るのです。

第225回 「ピョンチャンオリンピックに思う」 

February 22 [Thu], 2018, 19:06
 韓国でのピョンチャン冬季五輪に北朝鮮が参加ということで、日本政府や日本の大手メディアは、批判的に捉えていますが、もし、北朝鮮が参加しなければ、各国選手団は安心してピョンチャン五輪に参加できなかったでしょう。「オリンピックを政治利用すべきではない」などという日本国内での声も聞かれましたが、それは違うでしょう。良い意味で大いにオリンピックを政治利用し、世界平和のために役立たせればよいのです。

さて、この度の五輪では、日本チームは史上最多のメダルを獲得しました。当初、銀メダルは獲得するものの、中々、金メダルまで届かなかったのですが、フィギアの羽生選手が日本チームで最初の金メダルを獲得しました。正直、アメリカのネイサン・チェン選手が最有力だと思っていたのですが、たぶん、守りに入ったからなのでしょうか、ショートプログラムでミスを連発し大きく出遅れ、フリーで驚異的に盛り返したものの、メダルには届きませんでした。それにしても羽生選手は見事にオリンピック二連覇を達成しました。しかし、まだ痛み止めを施しながらの出場だったとのことで、しばらくは充分に休んで、怪我を完全に治してもらいたいと思います。

羽生選手に続いて立派に銀メダルを獲得した宇野選手が別の意味で話題になっています。あるインタビューで、アナウンサーが宇野選手に「このメダルを誰に掛けてあげたいですか?」と聞いたところ、宇野選手は「誰でも掛けたい人は掛ければよいです。」というような意味の事を言ったようです。たぶん、アナウンサーは「お母さんに掛けてあげたい」というような答えを引き出そうとしたのでしょうが、あまりにもメダルそのものに執着していない宇野選手の大物ぶりに私は好感を持ちました。

スケートのように屋内の競技は良いのですが、ピョンチャンでの屋外競技は、風の影響が強く出たとのことです。可哀そうだったのは、ジャンプ競技でしょう。風だけではなく、競技開始時間が夜8時半頃ですから、かなり寒かったようです。夜は風が少なくなるという理由もあったようですが、ジャンプ競技は明るい昼間に見たいものです。複合競技も夜でしたが、報道によると、ジャンプや複合競技は、関心の高い北欧の人々のテレビ観戦の時間に合わせたとのことですが、選手ファースト、まず競技する選手のことを一番に考えるべきでしょう。

女子スピードスケートは、当初から、小平選手の五百メートルと高木(姉妹)選手らのパシュートでの金メダル獲得が確実視されていました。「勝って当然」と思われるのは、却ってプレッシャーがあるものですが、その点、よく金メダルを獲得したものです。また、マススタートという新しい競技で金メダルを獲得した高木(姉)選手には驚きました。これは、日本に凱旋帰国したら、きっと各種のテレビ出演やパレードなどの行事が目白押しとなるでしょう。でも、メダルが人間を変えるわけではないのですから、前述の宇野選手のように、メダルに振り回されず、自分のペースを保ってほしいと思います。また、あれだけ毎日のように長時間テレビ放映されていたカーリング女子チームが念願の銅メダル獲得で、たぶんテレビ局は「報われた!」という思いでしょう。

第224回 「プロ野球2017自分的総括」 

November 06 [Mon], 2017, 22:52
 2017日本シリーズ第6戦は、11月4日、ソフトバンクがDeNAを破って優勝を決めました。途中、DeNAが3対1でリードしていて、第7戦にもつれる可能性が濃厚でした。ソフトバンクとしては、第3戦まで対戦成績が3勝0敗でしたから、3勝3敗になっては、流れが完全にDeNAに行ってしまいます。ですから、どうしても第6戦で勝って、優勝を早く決めたいという意識が強かったことでしょう。セリーグ3位で日本シリーズに這い上がってきたDeNA、ソフトバンクと堂々と戦い、あわよくば日本一かと思わせる戦いぶりは見事です。選手時代は、ホームランのあと「ゲッツ」で楽しませてくれたラミレス監督ですが、実は、選手時代からメモをよく取って、意外にもデータを重んじる人だったようです。人柄も良さそうですが、一方で緻密な野球もしていたということなのでしょう。

 ちょっと面白いと思ったことは、ソフトバンク会長兼GMは王さん、DeNAのGMは高田さんで、どちらも巨人V9戦士です。また、ソフトバンク工藤監督とDeNAラミレス監督は両方とも巨人でプレーしていました。でも、その本家の巨人は、Bクラスで低迷していましたから、どうしたことでしょう。MVPはサファテ選手でした。サファテ選手はクリスチャンで、クリスチャン新聞のインタビューに答え「信仰があるから必ず成功する。勝利するとは限らない。だが、成績を残したり、活躍することによって注目を集めることで、神様が何かご計画を持っているような気がする。」と言っています。つまり、人生の目的を神の栄光を現わすということに置いているということなのでしょう。また、シリーズの対戦相手DeNAのパットン選手もクリスチャンです。

横浜球場での試合をテレビで見ていて「あれ!?」と思ったことがあります。最近ほとんどの球場が採用している左右のファールグランドの特設席に座っている人たちが全員ヘルメットを被って観戦していました。もしかしたら、事故が起きたのかもしれません。もともと、あの場所は強烈な打球が飛んでくる危険な場所ですし、バックネット裏からですと、特設席が邪魔をして、ライト線とレフト線に放たれボールを外野手が処理する場面を見ることが出来ないでしょう。たぶん、メジャーリーグを真似しているのでしょうが、私としては速やかに取りのけるべきだと思っています。野球の面白さを損ねているし、危険でもあります。

日本独自で、今のところメジャーリーグに無いのはドーム球場でしょう。雨で中止や途中で中断することもないし、青空の下で野球をするのも素晴らしいのですが、雨には勝てません。ドーム球場は文句なしです。メジャーリーグを真似て欲しいのは、応援の仕方です。テレビ観戦していると応援の音が大きくて、音量無しで見るようにしています。皆が一斉に立って、右手を差し出したり、「かっとばせー」とか言っています。大音量で応援すれば勝つというものではないでしょう。あれは皆、自分の意志なのでしょうか。皆やっているから仕方なく応援しているなんてことはないでしょうね。もっとも、応援するために球場に足を運んでくれる人がいるからプロ野球も支えられているとは思うのですが、もっと野球そのものをじっくり見たらどうなのか、と思ってしまいます。

第223回 「衆議院議員選挙2017の結果に思う」 

October 26 [Thu], 2017, 13:38
 安倍首相が衆議院解散に踏み切ったとき、その直後に行なわれた解散理由を伝える会見では、「消費税を8%から10%に引き上げ、その上げた2%分を幼児教育無償化などの社会保障費に充当するため、その是非を問う。」とのことでしたが、それは解散しなくても、静かに実現させればよかったではないでしょうか。実際、選挙戦では、他党が消費税8%凍結を訴えたため、その〃解散の大義〃は殆ど聞かれなくなりました。

物事を少しでも分析できる人なら、この時期に、安倍首相が衆議院を解散した本当の理由は「森友学園、加計学園疑惑隠し」であるということは想像がつきます。決してそうではないとおっしゃるのであるなら、「記憶にない」とか「データを破棄した」などと言わず、疑惑払拭のために全貌を明らかにすればよいのです。あの都議選の秋葉原での安倍首相が演説した時、「安倍ヤメロ!」の大合唱が起きたようですが、森友学園、加計学園疑惑が無ければ、一国の総理に対して、誰もそこまではしないでしょう。

さて、このたびの衆院選です。当初は、与党が過半数取れれば良いと首相本人も見ていたようですが、あの希望の党の小池代表による「排除発言」で民進党が分裂し、与党にとっては敵失の勝利が転がり込んできました。与党の公明党は少し議席を減らしましたが、自民党だけは大勝という選挙結果となりました。テレビのニュース画面などを見ますと、自民党の閣僚たちは異口同音に、今後の政権運営は「謙虚に」と言って、表情は硬い感じなのですが、安倍首相だけは笑みがこぼれているように見えます。つまり、安倍首相は、この選挙で、森友、加計問題は是認されたと思っているかもしれませんが、幸か不幸か、忘れようとしても忘れられない。むしろ、自民党支持者層の中にも森友、加計問題には批判的な人もいるでしょう。増して反自民の人々なら、この問題の怒りの矛先をこの選挙で何か曖昧にされて、鬱憤が溜まったままというのが実際のところでしょう。

安倍政権になってから、立法、司法、行政の三権分立が健全に機能しているだろうかと疑うことが多々あります。今回の選挙では最高裁判所判事の国民審査も行なわれました。七人の判事の中には加計学園の監事だった人で、加計学園理事長の大学の同窓生も加わっています。また、2014年に内閣人事局が設置され、公務員は人事権を握っている内閣には逆らえない体制が出来上がっています。そして、第一次安倍内閣の時の経験から生まれたのでしょう。安倍首相は大手メディアのトップの人達と定期的に食事会を催しているようですが、一緒に食事を共にした相手に対しての批判的な報道は出来にくくなるわけですから、ある意味、四方八方手を尽くして抜かりなく政権維持体制を敷いているとも言えます。しかし、これは報道の公平性、中立性を保つためには問題を感じます。また、小選挙区制は投票数がそのまま政党支持率に反映されないという欠点があります。さらに、政党助成金の制度は、大政党ほど国から多く受ける助成金で選挙を有利に戦えるという不公平感は拭えません。経済も防衛も重要ですが、正義は国を高めます。正義をないがしろにすれば、その見返りを覚悟しなければならないでしょう。「 正義の道にはいのちがある。その道筋には死がない。(箴言12:28)」と聖書は言っています。

第222回 「日本一の立ち合い」 

June 30 [Fri], 2017, 13:42
 もうそろそろ名古屋での大相撲夏場所が始まります。先の五月場所は、横綱白鵬の全勝優勝で幕を閉じました。場所前は、「稀勢の里の三場所連続優勝なるか」といった期待もありましたが、左胸の怪我が完治していなかったのでしょう。得意の左四つ相撲の左差しが出来ずに負けが込み、途中休場となりました。一方、稀勢の里と同部屋の高安は11勝を上げ、場所後の大関昇進を決めました。あの何年か前の若貴ブームになぞらえて、稀勢高(キセタカ)ブームと言うのだそうです。これまで、モンゴル勢に圧倒されっぱなしで、肩身の狭かった本家の日本力士にようやく希望の光が差し込んできたというところでしょう。しかし、まだまだモンゴル勢を侮ることはできません。

さて、当ブログ第212回記事でも取り上げていますが、大相撲の立ち合いの乱れは相変わらずです。制限時間いっぱいとなり、いよいよ立ち合いをするときに、殆どの力士が、相手力士よりも有利な立ち合いをしようとして、その動作を相手よりも意図的に遅らせ、相手を待たせたおいた状態から、自分の方は流れに乗って先に突っかけていこうとします。手を付いて待っている力士は体が止まっているので、その止まった状態からの立ち合いですから、勢いが鈍くなるのは当然です。ですから、先に手を付いて待っているのが嫌な力士同士の対戦の場合、お互いに手を付かずに中腰で互いに相手を牽制するので、立ち合いに時間が掛かるケースが頻繁に見られます。

 そういう中で、先に手を付いて待っていることを全く苦にせず、しかも小兵ながら好成績を挙げているのが嘉風関です。先に手をついて待っていると、いったいどのくらい不利になるのか、正式なデータなど取れるはずもありませんが、私の独断によると、約30%ほどは不利になるのではないかと思います。それだけ立ち合いは大きなウェートを占めています。つまり、嘉風関は自分の持っている力の70%ほどの力で常に戦っているということになります。30%不利になっても、手を付いて相手を待つ立ち合いを徹底している姿は非常に素晴らしいと私は思います。テレビ中継などを見ていますと、少しは解説の親方衆が嘉風関を褒めてもいいと思うのですが、誰も何も言いません。何も言わないし、話題にもならないので、こうして私がブログで取り上げることにしました。

 逆に言えば、彼は馬鹿正直者ですが、実は、聖書に登場する人物の多くは馬鹿正直者ばかりです。創世記に出てくるイサクは井戸を掘るたびに他民族に井戸を奪われました。すると、また別の所に井戸を掘るのですが、また奪われるのです。それでも争わず、別の井戸を掘ります。そうこうするうちに、イサクは真の神に祝福されて、今度は井戸を奪った人々がイサクを恐れて和解を申し出てきたのです。ダニエル書のダニエルは、当時の王様以外の神にも人にも祈願してはならないという愚かな法律をあっさりと無視して、創造主である真の神に、いつもしているように祈っていると、獅子の穴に投げ込まれてしまいます。しかし、ダニエルは全く害を受けず、結局、ダニエルを陥れようと悪巧みはかった人々が、逆に、獅子の穴に投げ入れられてしまったのです。名古屋場所、稀勢の里も気になりますが、立ち合い日本一の嘉風関も応援したいと思います。

第221回 「森友学園問題と愛国心」 

May 05 [Fri], 2017, 13:57
 しばらく、毎日のニュースで頻繁に取り上げられていた森友学園の問題ですが、もう最近では殆どニュースでは聞かれなくなった今、落ち着いたところで、改めてこの問題を考えてみたいと思います。大阪府豊中市で私立小学校を開校しようとしていた森友学園が国有地を購入した件で、あまりに常識を超えた事がらが明るみに出ました。説明するまでもないと思いますが、土地取引に関しての大まかな経緯です。学園側が、約8000uの国有地を所有者である国の機関と約9億円で売買契約を結び、その後、ゴミが出て来たと言う理由で約8億円が値引きされ、差引約1億円で購入したということですが、別口でゴミ撤去費用を約1億円を国から負担してもらっているので、結局、タダ同然でその土地を取得したという実に驚くべき案件です。

ニュースなどでは殆ど指摘されていませんが、通常、土地売買の契約というものは非常に注意深く行なわれるものです。契約がスムーズに履行されるために、特に売り主側は念を入れて、あとから買主側が異議申し立てをしないように契約書の文言を万全に整えるものです。民間同士がそうであるなら、売り主が国の機関ならなおさらでしょう。現況有姿という言葉がありますが、売り主側から言うと、「見たままで納得して買っていただくので、あとから何かあったとしても瑕疵担保責任は一切負いませんよ。」と、契約には、そういった約束事が加味してあるのが世の常識です。ですから、あとになって契約金額の約9割が値引きされるというのは、太陽が西から上ることよりもありえない事であると言わざるを得ません。しかも、お役所の立場でその関係書類を廃棄したというのですから、「人に知られたら都合が悪いので隠蔽しました」と言っているのと同じです。隠ぺいなどしていないと言うのなら、さっさと関係書類の内容を明らかにすればよいというだけの話です。

この森友学園の関連幼稚園では、これまで園児に教育勅語を暗唱させていたということですが、この森友学園の一連の問題がニュースなどで大きく取り上げられると、それまで関わってきた政治家や著名人の方々は一斉に関わりを否定するようになりました。そこで、彼らに裏切られたという思いになった森友学園の元理事長は、自分を裏切った人々に対して反旗を翻したのです。

この森友学園問題に関わった方々全員が、日頃から愛国心を標榜しているように見受けられました。愛国心、それは字の通り、国を愛する心ですが、国を愛するとはどういうことか、人それぞれ、愛国心に対する定義は異なるでしょう。聖書が語る愛国心は旧約聖書の箴言14:34にあると思います。「正義は国を高め、罪は国民をはずかしめる。」です。真実が語られ、正義が行なわれるところに本当の愛国心があるのではないでしょうか。つまり、何か自己保身というか、自分の立場を守るためには人を欺いたり、真実を覆い隠したりするのではなく、たとい自分の地位や名誉や財産を失っても正義を貫いて行くことこそ、国を愛することであり、本当の愛国心と言えましょう。真実や正義が伴う真の愛国心を持った方々によって国が治められるならば、国は高められていくでしょう。しかし、偽りや不義が蔓延する国が栄えることはないでしょう。

第220回 「三代目若乃花以来19年ぶりの日本人横綱誕生」 

February 06 [Mon], 2017, 12:32
大関稀勢の里関が、この初場所で初優勝を決めて横綱になりました。当ブログ第217回で「大関稀勢の里への期待」という記事を書いていますが、その当時は、正直なところ、半分、優勝と横綱は諦めていましたから、嬉しい誤算でした。まさか、この初場所後に横綱になるなんて夢にも思わなかったという相撲ファンも多かったことでしょう。もっとも、相撲ファンはもちろん、相撲協会も横綱審議委員会も早く日本人横綱を誕生させたいという背景もあり、ちょっぴり甘い昇進になったのは否めません。でも、大事なのは、横綱になってからの成績ですから、今後に期待したいところです。

横綱伝達式の口上では「横綱の名に恥じぬように精進いたします。」と言ったということです。いわゆる四字熟語が入らないものでしたが、稀勢の里本人の気持ちに合わせたものだということで、気負いのない、背伸びしない自然体の姿勢に好感を持ちました。横綱土俵入りの型もオーソドックスな雲竜型ということで、何か、以前から決めていたとのこと。雲竜型に対して不知火型がありますが、こちらは両手を広げる型で、現在は白鵬関と日馬富士関が採用しています。かなり昔になりますが、北の富士関とともに一時代を築いた玉の海関が不知火型だったと記憶しています。個人的且つ直感的な見解に過ぎませんが稀勢の里の雲竜型は、正解だと思います。

ある記事によりますと、稀勢の里関はテレビのバラエティー番組に出たがらないとありました。これも良いことだと思います。最近、スポーツ界のトップ選手がお笑いタレントなどと一緒に自分がやっているスポーツ種目をおふざけでプレーしていることがありますが、ちょっとがっかりです。相手のタレントに勝っても自信にならないし、負ければ自信を失い、次の本番の試合のために悪影響を及ぼすことはあっても、良い事は少しもないでしょう。どうしても出たい場合は現役を引退したあとにしたらよいでしょう。

さて、そういった枝葉のことよりも、肝心なことは今後の相撲内容に尽きるでしょう。優勝を決めた、この初場所を振り返ってみますと、全体的な印象として、千秋楽の白鵬戦のような、攻められてから辛くも逆転勝ちするような取り口が多かったように思います。腰高で受けて立つ相撲が多く、それでも勝つのですから、実力があるとも言えますが、でもやっぱり、横綱になったのを機に、厳しく鋭い立ち合いから、腰を低くして向かっていく相撲を取ってほしいものです。

聖書の第一コリント9:25には「また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。」とあります。優勝して横綱になった稀勢の里関、自制と節制と努力の賜物でしょう。横綱は相撲界の頂点で、ほんのわずかの人しか、その栄誉を受けることが出来ません。しかしそれは朽ちる冠です。世が変われば忘れ去られ、消えて無くなってしまうものです。朽ちない冠というものがあります。朽ちない冠は、望めば誰にでも等しく与えられるものです。但し、朽ちない冠を受けるためにも、相撲の世界とは別の戦いがあります。一人でも多くの人が、その朽ちない冠を受けることが出来ますように。

第219回 「2016日本シリーズ観戦記」 

October 30 [Sun], 2016, 21:49
日本シリーズ、広島対日本ハムの第1戦の先発投手は、広島ジョーンズ選手、日本ハム大谷選手でした。シリーズ前の、ある記事によりますと、広島は、日本ハムの大谷選手とまともに戦うことを避けて、第一戦の先発投手は、エースピッチャーのジョーンズ選手以外の投手になるのではないかと予想していました。つまり、大谷選手相手では勝ち目がないので、彼以外の投手が出てくる第2戦以降にジョーズ選手を出して確実に一つ勝ちを拾えばよいということのようです。しかし、広島は、そういった小細工をしないで、第1戦にジョーンズ選手を先発させて堂々と勝利したので、私は、「緒方監督、なかなかやるな。」と思いました。

本拠地広島球場で連勝した広島は、第3戦の札幌ドームで負けました。最大のポイントは、8回裏、日本ハム1点ビハインド、2アウト走者2塁の場面で3番大谷選手を敬遠したことでしょう。第1戦で小細工せずに先発投手ジョーンズ選手を出して勝利したのに、ここで大谷選手を事実上敬遠するという小細工をしては、一貫性がありません。4番としてのプライドを傷つけられた中田選手が走者一掃の逆転打を放ちました。これはよくあるケースです。敬遠するときは、次のバッターの心理まで計算すべきでしょう。

このシリーズで、スター選手は別にして、いい選手だなあと思って見ているのは、広島では菊地選手、日本ハムでは岡選手です。彼らは右投げ右打ちで、野性的な逞しさを感じます。最近、イチロー選手の影響でしょうか、やたらに右投げ左打ちの選手が多い。何か当てに行く打ち方で力強さを感じません。右投げで左でも打てるのですから、右打ちなら相当打てると思うのですが、もったいない限りです。岡選手の打ち方は無駄の無いテイクバックからのスイングで、非常に力強く感じます。これからこういうタイプの選手がどんどん出て来るでしょう。ただ選球眼は今一つのようですが。

とは言うものの、第5戦では、その右投げ左打ちの西川選手がサヨナラ満塁ホームランを放ち、日本ハムが勝ちました。あの場面で劇的な一打をよく打ったと思います。素直に打った西川選手を褒めるべきだと思いますが、満塁で、カウントはワンボール、ピッチャーとしては、押し出しサヨナラ負けを避けるためにはツーボールにはしたくない。そこで、投げたのは、置きに行ったど真ん中の力ないボールのように私には見えました。西川選手の前の打者は右投げ右打ちの岡選手で、彼の受けたデッドボールによって、満塁のお膳立てができたのです。

広島球場に帰った第6戦では、あっさり日本ハムが勝って優勝が決まってしまいました。試合を決めたのは右投げ右打ちのレアード選手の満塁弾でした。日本ハムの優勝が決まった直後、ほとんどが広島ファンで赤く埋まっているスタンドが静まり返り、グランドでは、遠慮がちに日本ハム選手たちが勝利の喜びを分かち合っていました。私は、広島の方が強いと思って見ていましたが、最初の2連勝がいけなかったのでしょうか。「ですから、あなたがたは、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。神が、ちょうど良い時に、あなたがたを高くしてくださるためです。(第一ペテロ5:6)」と聖書は言っていますが、就任一年目の緒方監督にとっては、来年のためにはこれでよかったのかもしれません。
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