【劇場レポ】TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 〜前編〜

March 15 [Sun], 2015, 23:51
全国チェーンのシネマコンプレックスTOHOシネマズの旗艦サイトである六本木ヒルズが2015年3月13日にリニューアルしたという事で、大スクリーン好きとしては行っておかねば!!という事で普段はあまり足が向かない街、六本木のTOHOシネマズへ行ってきました。

2015/3/13、六本木が最先端の映画館にREBORN
https://www.tohotheater.jp/news/info00000349.html

時刻は朝9時半を過ぎたころ。
さすがのヒルズもこの時間は森ビルへ出勤する人の流れ以外は人もまばらです。



TOHOシネマズ六本木ヒルズのエントランスに到着。あまりの人の少なさに自動ドアがちゃんと開いてくれるか一瞬不安になりましたが、もちろんちゃんと開いてくれました。



自動券売機には3人くらいがチケット購入の操作中でしたが、僕は事前にネットで購入していたのでvitと呼ばれる発券専用端末へ。ご覧の通り閑散としています。



ここでちょっと前から言いたかった事なのですが、僕はこのvitの発券機が好きではありません。他チェーンの場合は大抵ネットで事前に座席を購入すると当日は会員カードを端末に挿入するだけで発券できてスムーズなのですが、vitはカードだけでは発券できず、購入確認メールに書かれた購入番号と登録した電話番号を入力しなければなりませんし会員カードにポイントやマイルが付与されるタイミングもこの時なのです。つまりネットで購入が確定していても当日会員カードを忘れるとポイントは付けられないしマイルも貯まらないばかりか、鑑賞当日にカードそのものがあまり役立っていない感じがして、ここは早く改善してくれないかな…と思っています。ネットで購入履歴があるのだからマイルはともかくポイントくらい付けておいて欲しいのが本音です。

さて、ずっと溜まっていた愚痴をこぼしたところで、気を取り直して続きに参りましょう。
ロビーにはauマンデイの広告が。


auスマートパス会員限定ですが毎週月曜は1100円になるので最近はよくこれを利用しています。本日も月曜日なのでもちろんこれでチケットを購入しました。TOHOは他チェーンに比べて割引される条件が少ないので重宝します。


2Fに上がるエスカレーターの隣にシンデレラのガラスの靴・・・はどうでもいいのですが、案内板に目をやると仰々しくTCX/DOLBY ATOMOSとMX4Dのロゴが。今回の視察はスクリーン7のTCX/DOLBY ATOMOSです。MX4Dというのはアトラクションタイプのシアターのようです。



そのMX4Dの広告が↓なのですが、見たところ4DXを体験済みの方にとってはあまり新鮮味はなさそうです。オープンは6月下旬とのこと。


誰もいないエスカレーターを上がり


2Fのコンセッションとシアターの入口へ向かいます。


2Fのコンセッションのあるロビーに到着。目的のスクリーン7の入口隣にはお決まりのデカデカとしたロゴがここぞとばかりに主張してきます。


今回鑑賞する作品は「イントゥ・ザ・ウッズ」です。


お昼の回は席がそこそこ埋まってきそうだったのでレポ用の写真が撮りやすそうな朝1の回に挑戦です。今回のリニューアルの主な確認点をまとめると、

・TOHOシネマズ最上位のプレミアラグジュアリーシート
・TOHOシネマズ日本橋から導入されたプレミアボックスシート
・初の試みとなる画期的なフロントリクライニングシート
・メイシアターであるスクリーン7のTCX化
・ドルビーアトモスの導入
・日本初上陸のヴィヴ・オーディオ

以上の6点です。

書いていたら思ったより長くなってしまったので前篇と後編に分けて投稿する事にしました。こちらは前編としてリニューアルされた座席のレポを届けします。

シアター内に入ったところで一枚。朝1の回なので客入りもまばらです。


と!!ここでまず最初に感じた事はシアター内の雰囲気の変わり様でした。以前はもっとケバケバしい配色だと思ったのですがちょっとググってみたらありました、以前のスクリーン7の写真が。それがこちら↓


そうそう!赤いヘッドレストが特徴的なシートでした!今回のリニューアルではプレミア系シートの追加だけでなく一般席も全面的に張り替えられました。ちなみに今さらな情報ですが以前の赤いシートはアームレストを上げる事が出来たのはご存知でしたか?

通常はこの様になってなっていますが、


アームレストを上げる事により、どの座席でもカップルシートみたいな使い方ができたのですが、


現在はこのように船橋や日本橋など最近出来たTOHOサイトと共通と思われるシートに変更されました。


でもこれ、ふわっと柔らかい座り心地で僕は結構好きなシートです。また先ほどのビフォーアフターで見比べると座席やカラーリングだけでなく何か増えているのがお分かりですか?


そう、緑色に光っているスピーカーです!スピーカーに関して詳しくは後述しますので今は割愛。シートのレポに戻ります。

シート関連でやはり最大の注目と言えば、TOHOシネマズ系では最上位クラスのシートとなる“プレミアラグジュアリーシート”(ド直球過ぎて声に出したくはないネーミング)かと思います。それがこちら↓


フットレストの付いた革製の電動リクライニングシートが採用されているという事です。今回の朝1上映では誰も使っていませんでしたが、こちらのお値段は鑑賞料+3000円なので一般料金(大人1800円)の場合4800円という事になります。映画ファンからはこれまでも散々高いと言われ続けられてきた新宿ピカデリーのプラチナシート(5000円)とほぼ同額です。なぜ映画ファンからは〜と前置きしたかと言うと、新宿ピカデリーのプラチナシートは2階席にあり、劇場後方に位置するためスクリーンから遠目となり、またプラチナ専用にホームシアター程度のスピーカーが設置されているとはいえ、劇場用の音響設備は当然1階席向けにチューニングされている為、反響音など含めても決して2階席が最良の鑑賞環境とは言えなかったからです。

その点、六本木のプレミアラグジュアリーシートは劇場の前寄りに配されている為、スクリーンとの距離が近く、大きさが売りのTCXを最大限楽しめますし、後述しますがヴィヴ・オーディオという日本初導入のスピーカーシステムによって最良の音響効果も得られる、と考えればラグジュアリーという言葉だけで思わず使ってしまうブルジョワジーだけでなく映画ファンも納得の価格と言えるのかもしれません!?

プレミアラグジュアリーシートの周りには木目調の囲いがあり、贅沢にも2列分の空間を使っているため、当然ながら周りの座席から2つの意味でかなり浮いて見えます。


今回のリニューアルで六本木はプレミアスクリーンが通常のスクリーンへ改装された為、プレミア好きにとっては今後はこちらでの鑑賞がステイタスを感じられる場所になることでしょう。



そしてもう1つのプレミア路線であるプレミアボックスシートは1年前にオープンしたTOHOシネマズ日本橋で初採用された仕切りのある半個室型の座席です。オープン時のポスターで長澤まさみが座っていたものがそれです↓


このタイプのシートが六本木にも導入されました。海外のエアラインでも採用されている革張りのシートに、重厚な木目調のボックスで仕切られたセミプライベートな空間で、映画の世界に没入できます。というプレス解説文の通りで、仕切りがある為お一人様向きといったところ。プレミアだからといってカップルや夫婦など2人以上で利用すると、板を挟んでしまう事で身を寄せ合ったり、ポップコーンをシェアしたりといった連帯感も断ち切られてしまい、あまり一緒に見ている感じはしないでしょうから、ホラー映画やコメディ映画などでキャッキャ楽しむというような使い方には向いていませんので注意が必要です。

【追記】日本橋と同タイプとされていますが正確には仕切り板の部分に改良が加えられていて、日本橋は一枚板なのに対し六本木、新宿のプレミアボックスシートは上の板がスライド開閉式に変更されていますね。↑↓の写真を見比べてみると違いが分かりやすいかと!これによってカップルで隣り合っても顔くらいは覗ける様になっていますが、フードのシェアは変わらず面倒かもですね!


こちらは鑑賞料+1000円なので一般料金(大人1800円)の場合2800円になります。日本橋は一律2500円の固定なので大抵の場合は六本木が高めになりますが、六本木はあくまで追加料金なのでサービスデーなど割引のある条件下では日本橋よりもお得になるケースもあります。例えば、今日僕がこのシートを購入するとauマンデイで1100円なので追加料金込み2100円で利用可能という事です。毎月1日のサービスデーやレディースデー等に使ってみるのもいいかもしれません。

【追記】
2015/4/4より日本橋のプレミアボックスシートの料金も「鑑賞料金+1,000円」に改訂されるようです。



さて、次に紹介するのが本日僕が利用したフロントリクライニングシートというものです。



なんとこのシートは追加料金などなく通常料金で鑑賞する事ができます!!

「見上げれば映画だけ」という甘美なキャッチコピーでリクライニングできちゃうのに通常料金なんて太っ腹じゃないの!?と思うかもしれませんが、“フロント”という言葉の通り、このシートがあるのはシアターの最前列!一般的なシアターでは恐らく最も不人気であろう最前列にリクライニング機能を追加して有効活用しようという試みなのかどうかは分かりませんが、僕はもう何年も最前列で映画は見ていませんし、記憶が確かならば「ダイ・ハード4.0」(2007年)以来なので8年ぶりですかね……。

とりあえず座席はこんな感じでした。
ぱっと見た感じは一般席と変わらない様に見えますが、


右側アームレストの下にあるレバーを矢印の方に引くと背もたれがリクライニングします。


といっても倒れるのはこの程度(一番手前が倒れている状態)で、

長澤まさみのような笑顔が溢れるほど優雅な感じはありませんから、まるで寝っ転がってるように見える宣材写真の撮影角度マジックといったところでしょうか。まあ通常料金ですから文句は無いです。

僕の見た回でフロントリクライニングシートを使っている人は僕以外誰一人としていませんでした!このシートがあまり認知されていないのか、それともやっぱり最前列は嫌だという気持ちが強いからか…。正直、六本木だし映画好きのおじさんが1人で見に来て物珍しさに座ってみたりしちゃうようなのを想像していたのですが、最前列はおろか前方ブロックには誰一人いなかったので貸し切りの様な雰囲気でした。

さあ、実際に座って鑑賞したのでレポにも力が入るというもの!!なのですが、結論からいうと残念ながらリクライニングしても近すぎるものは見にくい!という当たり前の感想でした。

CMや予告編の時点で目があっちゃこっちゃと忙しなく動き回る緊急事態。前回の最前列鑑賞「ダイ・ハード4.0」の時はもっと小さなスクリーンだったので目の可動範囲も狭めでしたが今回の巨大なスクリーンを目の当たりにすると「見上げれば、映画だけ」という長澤まさみ大正解の状況がそこにはありました。

今回の鑑賞作「イントゥ・ザ・ウッズ」が比較的カット割りの少ないミュージカルでありディズニー映画という事で、最悪字幕は見なくても十分展開には付いていけましたが、これが膨大な量の台詞で語られる会話劇だったり、細切れカットの連続するアクション映画だったらきっと途中から状況が把握できずに頭がパンクしていた事でしょう。

もう2度と見たくない!という程ではないですが、これだけ大きいスクリーンですと普通に見る分にはやはり中央〜後方で座席を確保されるのがオススメ…というか、それが至極当然な選択ですね!

それでもやはり普段はリクライニングシートで映画を見るなんて事もあまり無いわけで、同時に最前列で映画を見る事も避けて来た事なので、無いこと同士の組合せも案外面白いなと感じました。

出来ればフロントリクライニングシート初回利用時は字幕を避け、自然ドキュメンタリーや吹替版、邦画などで1度最前列のカオスに目を慣らしておくのが良さそうです。また3D上映時にあれだけの近さに加えてリクライニングしながら鑑賞というのは角度的に可能なのかも疑問が残ります。

【3D上映時について追記】
この記事を書いた時点では、まだこのスクリーンで一度も3Dが上映された事がなかったので、果たして最前列は3D上映時でも販売可能枠の座席に含まれるのか疑問でしたが、後日公開された「ジュピター」3D字幕版上映時の座席選択画面では以下のようになり、

灰色で表示された座席は決して他の人が購入済みの座席というわけではなく、3D上映時に限り販売していない座席(角度的な問題で3D効果に難があるため販売不可にしてある席)です。とするとつまり、フロントリクライニングシートでは3D鑑賞が可能であり、一応TOHO側が3D効果を保証している席という事になりますから、チャレンジャーの方は是非とも最前列でのカオスっぷりに挑戦してみてはいかがでしょうか。

ネガティブな意見ばかりですが、ご覧のとおり最前列の特権の1つでもある足元スペースは申し分ない広さです!

混雑時に遅れて来た人に足を踏まれるなんて事は決してないでしょう。そしてリクライニングが功をなしたのか見上げる状態の鑑賞でも背中も一緒に倒れるので首が痛くなるという事はありませんでした。

飲食鑑賞に関して付け加えると、僕はポップコーン大好き人間なので大抵ポップコーン片手に(というより抱きかかえて)鑑賞するのですが、これまでの経験上リクライニング系のシートで寛ぎの体勢になると飲み食いしにくくなるもので、今回もご多分に漏れず飲食しながらはちょっと厳しいかなという印象です。

あ、そして鋭い方は既に気づかれたかと思いますが、ちょっとした発見が。

↑ドリンクホルダーが左右共に自分のものにできるのです!!ドリンクを2杯持ち込む人(いるのか?)も安心ですし、隣の人がどっち側のホルダーを使うのかな?と悩む必要も無いですし、肘置きの取り合いをする必要もありません!!そう考えると結構メリット沢山です。

そしてもう一つ、中央ブロックの2列目(フロントリクライニングシートの後ろ)なのですが、すぐ後ろの壁がプレミアラグジュアリーシートの囲いになっているので間隔の調整なのか、こちらも足元のスペースが広めにとられているので、仮にも最前列が埋まってしまった時や、前寄り鑑賞でもOKな人は意外と狙い目かもしれません。



というわけで前編は以上になります。

引き続き、【劇場レポ】TOHOシネマズ六本木ヒルズ 〜後編〜ではスクリーンやスピーカーのレポをお届けします。
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