今朝の夢『人工の森』

March 11 [Fri], 2011, 8:17
何かの研修に来ている。
映像を見せられる。ビルの壁面を縦横無尽に這うように移動する、白い全身タイツの人らしきもの。一体これはなんだ。我々に明かされたのは、その全身タイツの素材が光を特殊に反射するもので、それによって角度を変えると目に見えなくなるということだった。そんなことより壁面を移動するあの技術も大したものでは。と、思っているうちに研修は終わった。

先輩と帰路に着く。
研修の会場は都心の高層ビルの中にあって、一階ロビーから外に出ると、そこにはちょっとした人工の森のようなものが作られていた。
先輩がそわそわしている。どうやらタバコが吸いたいらしい。このところ、たとえ屋外でも喫煙禁止の場所が多く、このビルの周辺にも禁煙の看板があちこちに見える。どうやらその人工の森を抜けると、喫煙所があるらしい。
我々は森の中の遊歩道を進むことにした。

遊歩道はすぐに花壇のようなコンクリートの縁になって、そんなに高さは無いのだがかなり不安定になった。しかし先輩のそわそわはどんどん過剰になっていくので、小走りのような感じで先を急いだ。
森の木々、と言っても身を屈めた我々よりも少し高いくらいの植え込みなのだが、その枝には片手に乗るくらいの小さな茶色い猿が鈴なりになってこちらを見ていた。猿は人には馴れているらしく威嚇してくることはなかったが、少し歩みを止めると、途端に肩とか頭にじゃれついてきた。猿の背中にはコウモリのような羽根が生えていて、それを使って高い位置からも滑空して絡み付いてくる。慌てて我々は再び走り出した。

猿たちの視線を浴びながら、縁のかどを曲がる。ふと足元を見ると、遊歩道の上にはアリが列をなしていた。列の先頭には大きな虫がいた。すでに息絶えているのかじっとしている。アリたちはその虫が生んだとおぼしい卵を担ぐといま来た道を引き返す。卵を生んだ虫を折り返し地点にして、アリの列が二列出来ているのだ。
しかし急ぐ我々に、彼らを避ける余裕は無かった。ぷちぷちと、イヤな感触が靴越しに爪先に伝わってくる。首筋をイヤな汗が流れる。

ようやく視界が開けた。
高台になったここからは、都心のビル街が見下ろせる。すぐ近くには研修のあった高層ビル。そして人工の森のような植え込みは延々と街のほうに続いているのがわかった。喫煙所はどこだ。そう思っていると、ひたいに脂汗をにじませた先輩が何も言わずに再び走り出した。おれは後に続いた。
  • URL:https://yaplog.jp/saruhiko/archive/938
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後前原猿彦
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