「雨のち晴れ、ところにより虹」

September 05 [Tue], 2006, 10:03


初めて読む著者なんですが、ジャケットに惹かれていたのと「本を読んだら・・・byゆうき」さんのブログで一押しされていたので読んでみました。

結果。すごく良かった。

6章の短編集なんですが、どれも嫌味がなくて素直に読めるとでもいうんでしょうか。共感できるんです。
劇的なストーリー展開があるわけでもなく、日常の1コマが描かれているだけなんだけど、心の奥をぎゅっと掴まれました(笑)
「ブルーホール」「雨のち晴れ、ところにより虹」が好きです。

「ブルーホール」は海と空の話なんですけど、海底に潜る事も空を飛ぶ事ができる昨今、それを当たり前として感謝する事や畏怖の念を感じたりする事が皆無になってきている事を、ずばっと言われた気がしました。自然って綺麗だったり感動させてくれるけれど、それとは逆に恐ろしい面もあったりするんですよね。

「雨のち晴れ、ところにより虹」は病気になり余命わずかの主人公(男)の内情が書かれてます。
これがまた主人公の気持ちに共感できるんですよ。
お見舞いが社交辞令である事や、見舞いを口実にドライブしたりと別の楽しみを味わったりする事。
また看護士の接し方についても、なるほどなと考えるところがありました。

「幸せの青いハンカチ」の佳苗の感情がどうも自分勝手なところがあるので、ちょっと引っ掛かったんですけど、最後はじーんとしてしまいました。

どのお話もホントに素敵でした。
この著者の他の作品を是非読んでみたい!と思える作品でした。
そして私の好きなソフトカバー(笑)

余談。この記事4日にアップしようと思ったのにメンテだった・・・!


「雨のち晴れ、ところにより虹」
吉野万理子著 新潮社


TBしていただきましたがうまく繋がらなかったのでこちらから記事にリンク貼らせていただきます。

マロンカフェ〜のんびり読書〜 吉野万理子 雨のち晴れ、ところにより虹


  • URL:https://yaplog.jp/sanbun/archive/179
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