「世界中が雨だったら」

July 23 [Sat], 2005, 10:54


今作品は少し今まで市川さんが書かれてきたものと比べると赤裸々に書かれているように思いました。
「琥珀の中に」「世界中が雨だったら」「循環不安」の3編で構成されています。
ジャンル分けするとミステリーになるのかな?
キーワードで言うと「愛」「性」「不安」「恐れ」「死」。
全作品共通してると思います。

3作品ありますが、私はタイトルの「世界中が雨だったら」が一番好きです。
これが一番今までの流れに乗っかってる作品だと思うからなのかもしれないんですが。

『幼児期から努力が報われる事のない、親から見離された少年勝。その未熟さゆえにクラスメイトからいじめを受けていた。そんな勝が唯一慕っていたのは姉の紗絵だった。ある日勝の様子がおかしいと紗絵は気付く』

この作品読み終わった時泣きそうになりました
勝があまりにも弱すぎたんです。
強くなろうにも自分の身体能力が人より劣っている為に世間に受け入れられない。
だからそんな勝を支えた紗絵の存在が救われた。
勝が取った行動は報われたんだろうか?

カバージャケットがタイトルともマッチしていて素敵です。

「世界中が雨だったら」
市川拓司著 新潮社
  • URL:https://yaplog.jp/sanbun/archive/118
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