『親切なクムジャさん』

November 14 [Mon], 2005, 0:24
 パク・チャヌク監督の「復讐者に憐れみを」 「オールドボーイ」に続く復讐映画最終章。前2作を観ていて、凄い痛い映画で結構キツイんだけど、何となく後を引きます。で、ちょっと期待しながら最終章をお台場のシネマメディアージュでチェック。

 作品がマニアックなのか、お昼のテンションじゃないのか、劇場に入ると鑑賞者は俺ら含めて5組くらい。中にはおばさん一人で来ている人がいたんだけど、この映画の主演女優、イ・ヨンエが目的だったのかな。現在NHKで「宮廷女官チャンムグの誓い」というドラマでも主役をやっているらしい。多分、そのノリで来ちゃって、失敗したんじゃないのかな?「あれぇ!こんなにエグイ作品だったの〜!?」みたいな。

 今回の最終章は、これまでの作品を観ている人には面白い要素が多いんじゃないかな。つまりこれまでの2部作に出演しているカナメの人達が沢山出演しているんだよね。台詞回しなんかもこれまでの作品のものを使ってみたり、ちょっとクスッと来る要素だったな。これから観る人は前2作を観てから鑑賞することをお勧めします。

 ストーリーは、またキツイ復讐の話しです。前半の刑務所のシーンと、復讐の協力者を増やして行くシーンの1時間くらいは結構楽しかった。でも、後半の復讐に入る辺りからはちょっとダルかったです。復讐のしかたも、気持ちは分かるけど、なんか気持ち悪いし陰気臭いな。終始すっきりしない感じが否めません。しかし、前回同様、刑務所での長い年月のシーンを軽快なテンポで無駄無く進める演出は素晴らしいんじゃないかな。

 今回は今までの作品に比べるとそんなに痛いシーンは無かったです。目を背けたシーンは無かったな。そういうシーンを期待している訳ではなかったので良かったけど。
 主演のイ・ヨンエは完璧におばはんですね、奇麗なおばはん。俺の一つ上なので少し親近感が湧きました、好きなタイプの女優では無いけど凄く印象的で魅力がある。今回の設定では非常にハマリ役だったと思いました。清楚なイメージと復讐というハードなイメージのギャップが凄く良く出ていて良かったんだと思いました。しかし、今回の映画にはキツイ女ばかり出ていました、かわいい人はいません。毎回あったエッチなシーンも彼女はNGだったみたいね。

 この監督の映画はどうしてもスゲエ好きって感じにはならないんだな。ちょっと泥臭過ぎるし、マニアックで重い気がします、陰気くさいと言うかね。でも、なぜか観てみたくなる。それは多分、彼の映像が独創的でキツイ映画であっても独自の世界観で描いているから観ていて何か惹かれてしまうものがあるんだなぁと感じます。それぞれのシーンの雰囲気や色使いがとても良く出来ているんじゃないかな。でも、今回の作品は今までのストーリーの中では最下位かな、「復讐者に憐れみを」が総合的には良かったかもです。
【5点/10点】
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