トンマッコルへようこそ

November 11 [Sat], 2006, 21:52
Welcome to Dongmakgol

「子供のように純粋な村」トンマッコルに辿りついた敵同士の兵士たち。のんびり、ほっこりの桃源郷に迷い込んだ彼らの運命は如何に?

リアル戦争映画風の出だしから一転、ユーモア溢れるファンタジーへと昇華する。ずっとトンマッコルを観ていたかったけど、兵士たちも観客も、やがてそこから出て行く時がやって来て・・・。
戦争映画はちょっと苦手・・・なもんで、最初はいまいち掴みはOKな感じじゃなかったけれど、トンマッコルに舞台が移ると俄然面白くなり。
とことん劇画タッチの演出も織り込まれ、テンポのずれた村人たちの様子にクスクス^^
久石譲が担当する音楽もファンタジー色を盛り上げる。

山奥深くにあるトンマッコルに迷い込んだのは緑色の軍服の韓国軍2名、カーキの北朝鮮軍3名、そして独り英語でまくしたてる米軍パイロット1名。
敵の姿を見つけて交戦ムードの彼らを横目に、あくまでマイペースを貫く村人たち。それこそ、バカにしてんのかーって感じだけど、そのギャップが絶妙なズレ感を引き出すのである。

緑兵士1名が、食料を蓄えた蔵を爆破(?)してしまい、人々を祝福しているかのように一面に白いポップコーン(?)花が舞う!

兵士たちもどこか抜けているキャラなもんで、「祖国のために」ベールを剥がした彼らの素の姿がトンマッコルの毒気のなさにあてられて、次第に見えてくる。
きっかけは猪退治。力を合わせて猪撃退した彼らは、気づくと軍服を脱ぎ捨てていた。
野良着を身に着ければ、国境も何もなく、みな同じ。そしていつしか笑っていた。

銃を見たこともなく、兵士がいがみあう理由も分からない。
浮かぶ疑問は「なぜそんなに怒っているのか?」
そうよねー。怒ってばかりいるのは疲れます。なんて日常生活を振り返りつつ思ったり。
そして村をまとめる秘訣は「お腹いっぱい食べさせる」こと。

穏やかな村長さんのもと、争いとは無縁の村人たちの間で、やがて友情までも育みだす兵士たち。辛い体験を抱え、いちばんストイックだった彼もやがて草原をソリで滑り降りているではないですか。
もしも環境が違っていたら・・・ひとりの人間として、争うことなどなかったのだ。なんてシンプルな答えなんだろう。

この村から出て行く時は必ずやってくる。
彼らはトンマッコルを守るために、出て行くのだ。再び身に着けた軍服の色は違えど、守るものは同じ。何かのために戦うって、こういうことなのね。

トンマッコルから見えた戦火は、まるで幻のように、不思議にキレイだったのである。
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