ゼロ・グラビティ

February 21 [Fri], 2014, 16:10
Gravity

重力のない世界…宇宙に孤立無援で彷徨う境遇に陥った女性宇宙飛行士の奮闘の記録。

極限状態に投げ出された人間の孤独な闘いを、緊迫感あふれる演出でシンプルに描き切る。
眼下に広がる青い地球の光景をよそに、無重力状態、というたったひとつの、そして究極の恐怖のもとで漂う人間の孤軍奮闘は極めてシンプル。あれだ、宇宙版『恐怖の報酬』的な。あんどリアルタイム進行。複雑に絡み合うことなど何もない、ただひとつの要素が緊迫感溢れるサスペンスを生み出す、という。それは未来への夢が広がる宇宙の、人間が凌駕しえない無限の広がりと怖さを内包している。
でも同時にほぼ一人芝居状態でありながら、極限に置かれた人間の心理状態をさらけ出し、ヒューマンな色合いを帯びている。何でもできそうなザ・SF映画のヒーロー的主人公ではなく、優れた科学者ではあるのだろうけど宇宙飛行士としては非力な、決して強くはない女性が主人公であることが大きいのかも。諦めの境地に至る心理も、そこから再び気力を取り戻す流れも、観客をまるで主人公と同じ目線に据えているかのような効果で、自然と応援したくなってしまうのだ。
派手な仕掛けもない、アクション映画としてもSF映画としても地味めな作品でありながら、何故か(←?)ヒットしているのはその辺が共感を呼ぶから、なのかもしれない。

もちろん、宇宙空間体感映画でもあるのである。
静寂と突如訪れる宇宙空間を切り裂く「音」のコントラストが鮮烈で、緊迫感を高める効果を生んでいるのだよね。地球とは異空間に存在する、というたったひとつの事実がそれは強烈なのだ。身体は無重力に漂い物体と変わらず、そして無酸素。
主人公の女性博士(サンドラ・ブロック)が、優秀なれどいかにもアクション映画のone of themであれば足手まといになりそうな存在で、何となく冒頭からKY感を醸し出していたりするんだけど、この作品で単独地球に帰ろうと試みるのはまさにその彼女なのだ。
こんな状況でもいつもとあまりキャラが変わらない(←)ジョージ・クルーニー氏のダンディー宇宙飛行士とW主演的な扱いなのが不思議だけど、というかそのせいで彼がアゲインしてきた時は真面目に「生きてたのか!」とまんまと思わされましたけど。汗

多くの幸運と諦めない心で、再び地球の大地を踏みしめることができるのか。
地球で生きる人間だからこそ、その意味を深く思うことはない重力の法則。ようやく自らの脚で立ち上がり、次のステージへと進む歩みが力強く、清々しい。
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