ウィ・アンド・アイ

May 26 [Sun], 2013, 23:26
The We and The I

ティーンエイジャーたちの「僕」と「僕ら」の間には深くて長い河がある。

ニューヨーク、ブロンクスを走るバス車内を舞台に、リアルタイムで描かれる異色の青春映画。

ミシェル・ゴンドリーの最新作ということで楽しみにしていたのですが、また随分と地味な公開で。汗
まあ映画自体も地味ですけど。(←)割と公開直前までゴンドリー作品ということにすら気づかなかったし。爆
今までのひねくれロマンティックかつ凝りまくったクラフト感溢れる映像、、、という作風とは異なる、リアルなタッチでの青春ストーリー。
しかも舞台はバス車内だけ、時間もリアルタイム進行という制限されたものながら、どうしてこんなにも生き生きと、瑞々しい作品が出来上がるのだろう。高校生たちの移ろう繊細な心は、バスという箱の中でも目まぐるしく動いていく。その様が不思議なほど魅力的なのだ。この映画、好きだなー。

もともと青春映画は好きなカテゴリーではありますが、正直観る前は過去のゴンドリー作品は皆好きなので今回はどうなのかな?という懸念があったのは否めないんだけど、まず冒頭でその邪念は吹き飛んだよね。笑
バス型のラジコンカーが可愛らしく走る姿なんて、まさにゴンドリーテイスト(って何)じゃないのー。それと回想シーンのお金かけてないPVっぽい感じとしょーもなさも楽しい。
映画の上映時間=バスの乗車時間なので、随分遠距離通学してるのね・・・というツッコミはさておいて。

夏休み前の最後の登校日。1日を終え、下校のため続々とバスに乗り込む生徒たち。
当然最初は大勢乗り込んでいて、次々と下車してゆき車内は人影少なくなってゆくのだけれど、その過程に合わせて心理の変化や人間模様が浮き彫りになっていくのにきゅんとさせられてしまうのです。
もちろんこの映画内で結論付けたり多くを語ることはないのだけれど、だからこそリアルな若者たちの息遣いを感じることができるというか。
そしてweとI、誰もが持っている自分自身と、他者と一緒になった時の自分。ティーンエイジャーだからこその揺れる感じが絶妙に描かれていたと思う。友達の前では虚勢を張っていても、皆'I'という自分自身の素の顔を持ってる。

中でも焦点をあてて描かれているマイケル(クソガキの中心的存在)、テレサ(ある事件をきっかけに退学、マイケルと幼馴染)、レイディ(クールでイケてる組の眼鏡女子、15歳には見えん)の関係性も面白いし、終盤にマイケルが今まで話したこともなかったアレックスと、恐らくいつもつるんでる仲間たちとも話していないような対話を持つシーンがとても印象的。
自分自身は、'we'であって'I'でもあるし、誰もがいつかは'I'に立ち戻る。でもその狭間での不格好なせめぎ合いが、清く正しい青春時代の在り方なのかな。
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