舟を編む

May 24 [Fri], 2013, 1:34
ゆっくりと、座礁を乗り越えながら舟は幾千もの言葉がたゆたう海を渡る。

長い月日をかけて、辞書編纂に携わる「マジメ君」の姿を周囲の人々との交流を交えて温かに描く。

これは・・・かなり地味なお話なんですね。
大筋と言えば、とある出版社で新たな辞書を編纂する、というそれだけなんですが。笑
でもそこには地道な、長い年月が介在していて、携わる人々の人生そのものをも映し出すプロセスになっている、というのがそこはかとない味わいを生み出す、という。
辞書=人生の縮図的な。だってその作業が始まった頃と終わる頃では、自身の人生の立ち位置も変わってきているわけですから。でもその中で、ずっと変わらないものも確かにある。

主人公の馬締(まじめ)はまさに、名は実を表すがごとく・・・な人物。当初、彼は到底合わないであろう営業の仕事を務めている。真面目・・・というよりかはちょっと他人とのコミュニケーションに難ありの、無口な朴念仁。
それが、言葉に対する感覚を見込まれて辞書編纂部に異動することになる。これが窓際族のごとくボロい別社屋に追いやられているという。しかもその環境はずっと変わらない。笑
ていうか辞書のタイトル「大渡海」(だいとかい)て。笑

辞書をいちから編纂する、という気の遠くなる作業の過程をベースに、ちょっと人とはズれた馬締のおかしみをクスっと笑える感じで描いていく・・・のがひとつの狙いなんだろうけども、うーん。もともとマジメ人間故のおかしさやチャーミングさ、というのは私が好きなキャラクターのパターンではあるんだけど、そこはもっともっと出して欲しかった気がする。まあ、一目ぼれしたかぐやさんについて辞書カードにまとめているのは面白かったけど。あくまで全て言葉として定義する馬締さん。笑
あおいっちは好きなんだけど、なんか・・・どの作品でみても最近同じように見えるのは気のせいか?汗
一方オダギリジョーは明るいチャラ系で、若返って見えたなあ。馬締とは水と油なのに、次第に協力しあい認め合っていくようになるところは男の友情ものっぽさもあって良かったです。(作文)

馬締にとって、言葉は唯一自分を解放できる、表現できるものであっただろうから、その仕事が彼にとって天職で、人とのつながりも同時にもたらす・・・というのは、ごく自然な流れなのかもしれない。
言葉が示す意味をつらつらと書き記しても、普段は全く饒舌でない彼が口にする、饒舌な人でもあまり言えない「いつもありがとう」というひとことにはちょっときゅんとしてしまったよ。
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