ホーリー・モーターズ

April 28 [Sun], 2013, 1:54
Holy Motors

ひとりの男が演じる、11人の人格を届ける聖なるリムジン。1日の仕事を終えると、眠りの車庫に帰る。

リムジンに乗る男の奇妙な彷徨の1日を幻想的に描く、レオス・カラックス久々の長編映画。
レオス・カラックス先生に特別思い入れがあるわけではないけれど、13年ぶりの長編映画新作となればやはり観ずにはいられまいってわけで行ってきましたが、独自の美学的な虚無的映画観に煙を巻かれた感じで映画館を後にしました。爆
ていうか『ポーラX』から13年も経っていたのか。TOKYOもあったからあんま時間的な長さを感じなかったわ。
でももはや私にとってカラックスはちょっともう苦手かな・・・。という気にもさせられてしまった。『ポンヌフの恋人』の頃とはちょっと違うというか・・・。

明確な物語は特になくて、どこかSFのような、そして散文詩のような世界でもある。冒頭はカラックス自身が映画館に足を踏み入れてゆくシーンから。
主人公のオスカー(ドニ・ラヴァン)は朝になると、高級リムジンに乗り込み淡々とその日の「アポ」をこなしていく。ドライバー兼秘書らしき存在もいる。
その「アポ」は次々と別人を演じていくこと。リムジンの中はまるで一種の楽屋のようで、入念にメイクを施し次の人生へと向かっていく。これが一連の物語と考えると不条理で意味不明なんだけど、もしかしてそれぞれがひとつの世界観として独立していて、いくつもの物語が無造作に連続しているようなものかもしれない。オスカーという名の俳優が万華鏡(という言葉ほど綺麗ではないけど)のようにいくつもの物語の一部分のみ演じている・・・そんな感じ。
まあ、といっても意味不明ですが。爆

それにしてもカラックスの分身ともいえるドニ・ラヴァンが今回もまた怪演。アレックスもお年を召されたなぁ・・・となる一方で、何だろうあのどこか人外的な雰囲気は。汗
ゴジラと共に現れる怪獣っぽい浮浪者(?)は、『TOKYO!』にも出てきませんでしたっけ?あの人物をあそこまで違和感なく演じられるってすごいわ。そしてそんな彼についていき聖母のような慈愛の表情を見せるエヴァ・メンデス。わけがわかりません。誰か助けてくれ。

夜のパリの光景はどことなく幻想的で美しく、映画全体としては神秘的なムードも漂うのだけれど、カイリー・ミノーグが登場していきなりミュージカルばりに歌声を響かせたり、次第にどこまでが「役」でそうでないのか、それよりも現実がどこからなのか、境界線は曖昧になってくる。
人々の雑多な人生の束の間を乗せて深夜に戻る、「ホーリー・モーターズ」のリムジンたち。彼らが次に動き出すまで眠る車庫は、ささやき声で満たされているらしい。
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