アンナ・カレーニナ

April 19 [Fri], 2013, 0:43
Anna Karenina

トルストイの不朽のロシア文学を英国調のダイナミックな舞台劇風の演出で映画化。

政府高官の妻アンナは、列車の中で出会った若い将校ブロンスキーと惹かれあい、恋に落ちるが・・・。

誰もが知るトルストイの名作であり、何度も映画化されている『アンナ・カレーニナ』の最新映画版。
文芸作でありながら、『つぐない』のジョー・ライトが監督を手掛けただけに、意表を突く斬新な演出が目を引く。すなわち、観客が舞台劇を観ているかのような画面転換、背景がそのまま舞台装置であるかのような・・・そして劇中の「音」を音楽的な効果として使っているのも『つぐない』を彷彿とさせる。
リアリズムというよりは、人の心の機微をひたすらドラマティックな光景として描き出す・・・重厚な文芸作品として正攻法ではなく表現に凝っているのは個人的には悪くないと思いますが、もしかして賛否が分かれるところかも。ちょっと落ち着きがないというか、せわしないというか、、、そういう印象も一方ではあったので。

でも現代的な要素も加味された、ダイナミックかつ煌びやかなアンナ・カレーニナになっていたのかな?と思います。(すみません他の映画化は観たことないので・・・滝汗)
映画の一場面というよりは、演劇的ともいえるカットの数々は躍動感があり、美しい。でもどこか作為的というか、「あちら側」の出来事であることを伝えてくるんだよね。登場人物たちの感情の高まりを映像効果として魅せる、それは舞踏会のシーンに最も顕著だと思うのだけれど。華やかなゲストたちが踊る、アンナとブロンスキーのその周囲が、いつしかろう人形のような影となる。

・・・ていうか、アンナの夫で厳格な高官カレーニン役のジュード・ロウは10年前なら間違いなくブロンスキーの方を演ってそうな感じじゃない?時は流れるのですね・・・。(?)
アーロン・ジョンソン君はいつの間に色男風に?ねっとりとアンナを見つめる視線がなんか・・・イラっとしますけど。爆
キーラは相変わらず細い!その細さとも相まって(?)、次第に脆さを露わにしてゆく痛々しい感じの演技はやはりリアルですね。

貴族社会の中で自らの想いに正直に生きようとするが転落してゆくアンナと対照的なエピソードとして描かれ、もうひとりの主人公ともいえるのが農民として生きることを選ぶリョーヴィン。
アンナとリョーヴィンは全くと言っていいほど劇中では関わらないけれど、この二人が対比されて描かれているのは明らか。当初は失恋し、同じ人を一途に想い続けるリョーヴィンが想い人のキティと心をようやく通わせるシーンはとても印象的で、そっちの方に思わず感情移入してうるうる・・・。おっと。
リョーヴィンが手に入れてゆく幸福という形のないものは、アンナの身からどんどん零れ落ちてゆく。想いのベクトルはふたりとも同じなのに、そのコントラストが痛ましくも鮮やかに彼らの生きる世界に刻み込まれる。
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