クラウド アトラス

April 14 [Sun], 2013, 21:44
Cloud Atlas

壮大なめくるめくグランド・ホテル形式で綴られる、6つの異なる時代のシンフォニー。

時間の流れが与える未来の姿を重層的に描き、過去と未来はひとつの道すじにあることを示す。
ウォシャウスキー兄弟改め姉弟と、トム・ティクヴァが共同監督で制作された作品。これってエピソード毎に監督が違うんですかね?それとも全て共同?といってもエピソードの垣根はかなり自由に時空を超えていくので、編集作業は共同でしょうけど。(そういえばラリーさんいつからラナに・・・)
19世紀から文明が崩壊した後のはるか未来まで、6編の物語がエピソード毎にではなく、ランダムかつ色を塗り重ねるかのように描かれる様は、まさに交響曲を奏でているかのよう。
6人の主人公たちは同じ箒星の痣を持っているけど、単純に生まれ変わりとかそういうものでもなさそう。彼らの物語にダイレクトなつながりがあるわけではないけれど、未来は過去の産物であり、免れえない影響によって存在する、という当たり前のようでいて、あまり気に留めることのない真理が浮かび上がってくる。

さらに見ものは多彩なキャストたちが複数のエピソードに異なるキャラクターで姿かたちを変え登場していること。一瞬しか登場しないこともありますし、最後まで気付けなかった人も多数いましたが。汗

@1849年
純粋な弁護士アダム・ユーイングの太平洋航海記。密航していた黒人奴隷との交流と、彼に命を救われたことにより生き方を変えるアダムの姿が描かれる。ちょっと他のエピソードに比べて印象が薄いかも。

A1936年
音楽家を目指す青年が自作の交響曲「クラウド・アトラス」を完成させるが、師事していた著名な作曲家により破滅の道に追い込まれる。
ベン・ウィショーはこういう役似合うよねー・・・。彼が魂をこめて作り上げた曲の調べが美しい。

B1973年
ハル・ベリー演じるジャーナリストが石油企業の陰謀を暴くべく奔走する。
ヒューゴ・ウィービングの無敵な殺し屋役はまんまマトリックスみたいですけど・・・。

C2012年
ジム・ブロートベントのギョロ目が気になる、唯一ドタバタ喜劇風味なエピソード。
身勝手のツケが回って兄に強制的に入れられた老人ホームからの脱出をはかる。兄夫婦のヒュー・グラントとベン(妻です)には最後まで気づかんかった・・・。

D2144年
ネオソウルと呼ばれる未来社会が舞台。ちょっとマトリックスを彷彿とさせる世界観。
ペ・ドゥナちゃんがクローン役って、はまり過ぎだろ。突然現れた革命家によって、自らの残酷な運命を悟った彼女は革命の先導役となる。自由を待ち望むその先の光の儚さに胸が締め付けられるよう。
そして不死身のヘジュ・チャンがまさかジム・スタージェスだったとわ・・・。汗
これは気づきませぬ。@のジム妻もペ・ドゥナちゃんだったのね。

E文明崩壊後の未来
とある島で素朴で原始的な生活を送る人々のもとに、文明を維持する社会から使者メロニムが訪れる。
心の闇が生む幻想に悩まされるザッカリーは「悪魔の山」と呼ばれる場所へのガイドを引き受けるが・・・。人食い種族が登場したり、アドベンチャー風な枠組みを借りつつ未来への警鐘を鳴らす。

次の時代の登場人物たちは、前の時代に生まれたもの(芸術や著作)を享受し、また新しいものが生み出されてゆく、という時の図式は変わらない。そしてすべてを包み込むように流れる交響曲が複数の時代、複数の物語をひとつの大きな流れに呑み込んでゆく。
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