脳男

March 28 [Thu], 2013, 2:26
感情を一切持たない殺人ロボット。記憶された独自の正義で行動する「脳男」を描くミステリー。

現在進行形で描かれる連続殺人犯との対決を軸に、ミステリアスな「脳男」の謎を紐解く。

まず言えるのは、キング・クリムゾンの'21th Century Schizoid Man'(21世紀の精神正常者たち)の威力は半端ないなということですね。
40年以上たっても全く色あせないインパクトはまさにプログレッシヴ・ロックの名にふさわしい?私はプログレはそれほど好きじゃないんですけどこの曲が収録されている『クリムゾン・キングの宮殿』を聴き直したくなったわ。まあMDかカセット(←)なんで無理なんですけど。爆
なんかこの映画が公開されてからこの曲をあちこちで耳にするようになったような気がするんだけど、気のせい?

「脳男」とは人間なのに一切感情をもたず、日常の習慣と同じように人を殺せる、という殺人ロボットとして育てられた主人公。
そのミステリアスな存在の謎が明かされていくわけですが、その過程が意外とあっさり。というかその過去も、あれほどの殺人マシーンならばもっと強大な組織とかに裏付けられている、とか壮大なものかと思いきや個人レベルだったのが逆に意表を突かれました。だってある意味不死身の天才なわけだし。一度見たものはすべて覚えてしまうとか・・・超人スキル。
生田くんは瞬きしてないよね?収監されてるときの全身白に包まれた姿は『時計じかけのオレンジ』のアレックスをどこか彷彿とさせるビジュアル。

世間を騒がせている連続爆破犯のアジトで捕獲された脳男こと鈴木一郎がなぜその場にいたのか?そして爆破犯との最終的な対決になだれ込んでいくわけですが、二階堂ふみちゃんの怪演は際立っていましたね。生きていくことへの逸脱感に共鳴する、という狂気が滲み出ていて怖いくらい。
美しすぎる精神科医の松雪泰子さんは髪を結わえた時の一すじ、完璧な前髪のライン。笑
性善説を信じていて、ちょっとこの中では浮いた感じがするんだけど江口洋介さんのひとり時代が遡ったかのような刑事もうざ・・・いや暑苦しかったような。汗
あと染谷将太くんは絶対ただでは終わらない、何かあると思わせるよね・・・この若さで・・・。

彼は「感情を持たない」ことを技能として身に着けてしまったのか?わりと親切に回想シーンが織り込まれているんだけど、それでも謎が残る「脳男」という存在。
何が正常で何が異常なのか、境界線が曖昧になってきている現代社会の中で、人は自分以外は皆異常、なのかもしれない。本来の人間らしさを信じようとする真梨子に、ほんの少しだけ動かされたように見えるラスト。でも彼はカリキュラムのように施された自身の正義を崩すことはたぶん、ないのだろうと思う。
続編はあるのかな?
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