もうひとりのシェイクスピア

March 10 [Sun], 2013, 17:14
Anonymous

自筆の原稿が残されていないとされる、偉大な劇作家シェイクスピア。彼の戯曲は全て別の人物によるものだった、という仮説で歴史の謎を紐解く。

シェイクスピア好きでなくとも充分に楽しめる、娯楽性を兼ね備えた歴史文学ミステリー。

意外だったのがこの作品、ローランド・エメリッヒ監督作だったんですね。
これまでの彼の作品とは一味違う、シェイクスピア全盛期の英国コスチューム歴史劇。シェイクスピアとは別人物が作者として借りた一役者の名だった・・・という、イギリス好きならば(?)興味を惹かれる題材でミステリー要素も強いのだけれど、歴史ものらしい重厚さとスピーディーな展開で、なかなかに見ごたえがありました。
時間軸が多重構成なので、最初のうちはまとまらない部分もあったのですがそうこうしてるうちにどんどん引き込まれていってしまったよ。

この仮説中では、シェイクスピア作とされる戯曲を創作したのはオックスフォード伯ド・ヴィア。
文武に優れ、根っからの詩人ロマンティック気質でありながら身分と立場が災いして公に作品を発表することができない。
演劇によって世相を変えようと、彼が自ら身代わりとして選んだのが同時代の劇作家、ベン・ジョンソン(実在)。他にもクリストファー・マーロウも出てきます。しかし自身も創作者としてプライドのあるジョンソンは自作として上演することが出来ず、結局おぽんち役者のウィル(ウィリアム)・シェイクスピアが社会風刺にも富んだ優れた戯曲の作者として世に出てしまう・・・。このウィルが残念になるくらいの低俗な役者という、極端な人物設定なんですけれども。

対して、ハムレット作者としての理想を体現する(?)ド・ヴィア伯を演じているリス・エヴァンスが、まあびっくりするほど別人じゃないですか!?憂いを湛えてシリアスにしてると何だか妙に二枚目に見えてくるわ。汗
でも若い頃とはちょっと別人過ぎじゃないかい?(←)あれが年月を経てこうなるの?っていう。滝汗
というかお蔭で若い頃=リスっていう図式にしばらく気付かなかったために話が若干こんがらがってしまいましたけど。(・・・)

実はド・ヴィア伯と時のエリザベス女王には深い因縁があって、そのドラマが絶妙に別人シェイクスピア物語に絡んでゆきます。
エリザベスの現在はヴァネッサ・レッドグレーヴ、若い頃はジョエリー・リチャードソンの母娘。でもジョエリーって実はリスとそう歳が変わらないのよね。でも若き女王は美しいです。
引き裂かれた悲恋、感傷的な思い出には残酷な秘密が潜む。シェイクスピア俳優として知られるデレク・ジャコビが案内人となる「芝居」の世界への誘いも秀逸です。
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