砂漠でサーモン・フィッシング

March 02 [Sat], 2013, 1:24
Salmon Fishing in the Yemen

釣り好きの中東の国イエメンの大富豪が計画していたのは、鮭の川下りを実現させるという、とんでもないプロジェクトだった。

不可能に思えることを実現する、荒唐無稽な奇跡をユーモラスに描く、子供心を忘れない大人のための寓話。

ラッセ・ハルストレム監督らしい、暖かさが滲み出たチャーミングな作品。
観る前は何がどうなってそうなる?とキテレツにも思える題材がどう料理されるのか?という不安はあったけれども、予想外に微笑ましい、ユーモラスな作品に仕上がっていて爽やかな気持ちになれました。
大人になるにつれ失ってゆくものを、ばかばかしいと言われようと実現に向かっていく人々の姿を、いつの間にか自然と応援してしまいます。と同時に、ちょっと羨ましくなるというのかな。

堅物な水産学者、ジョーンズ博士はイエメンの大富豪、シャイフの依頼により砂漠の真ん中で野生の鮭釣りプロジェクトを進めることになる。
巨大なダムを建設するだけではない、人工の川で鮭が自然と同じ営みをするように・・・という到底無茶そうなお話。
しかしその夢を少年のように目をきらきらさせて語る大富豪のため、英国の仲介者であるハリエットと共に奔走することになる。
最初はぶつぶつ言ってた博士も、学者なんだから元は夢見る心を持っているのだな。
金持ちの道楽に見えようと、彼なりの哲学と信念を持つ紳士なシャイフの心意気(?)に徐々に惹かれてゆく。

このプロジェクトには政府の思惑が絡んでくるわけだけれど、鬼広報官をクリスティン・スコット・トーマスが楽しそうに生き生きと演じてコメディパートをも担う。母親でもあるけど家庭でも変わらず鬼、でも家族を愛してる、という描写も面白いです。

一方で、お互い私生活では別のパートナーがいるジョーンズ博士とハリエットの淡いロマンスが、ふたりともいい大人なのに何とも甘酸っぱい。笑
ジョーンズ博士はおしゃべりながらも何とも可愛げのあるキャラクターで、久々にユアンの魅力的な役を観たような。全然イケてはいないんですけどね。ヒロインのエミリー・ブラントもわりと好きな女優さんなので、このじれったくも可愛らしい恋模様ににまにましてしまいます。(気持ち悪い)
ちょっとハリエットパートはメロドラマでありそうな的筋書ではあるんですけどね。

始めは単なる無謀、でも試行錯誤を重ねて成功に見えたプロジェクトは泡となるのか?ふたりのロマンスの答えを絡めて行き着く結末には、心がほっこり暖かくなります。
夢見る冒険心よ、いつまでも。
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