恋のロンドン狂騒曲

March 01 [Fri], 2013, 1:23
You Will Meet a Tall Dark Stranger

突然若返りに目覚めた夫から離婚された妻と、すれ違いが溝を生んでゆく、その娘夫婦。

初老の夫婦と中年の危機世代の夫婦。二世代のカップルが迷走する姿をシニカルな視点で綴るコメディー。

今回はロンドンが舞台のアレン作品。これは『ミッドナイト・イン・パリ』より前に製作されているんですね。
映画の夢が詰まったロマンティックなパリ作品とは対照的に、人間のダメな側面をコミカルな語り口で軽妙に描く、毒舌風味、でもオチがない(?)、という本作。アレン流の会話術は健在なものの、若干インパクトに欠ける印象ではあったかな。

世界のどの街を舞台にしても、その街の美しい部分を魅力的に切り取ってみせるところは変わらず。ニューヨークでいうとアッパー・イーストサイドに相当するようなエリアが中心なんでしょうけど。つまりは、中流〜上流階級なお話が中心なわけで、そんな一見不自由しない生活を送ってきたように見える彼らがトホホな局面に陥ってゆく様をそれぞれに描きながら、そこには古典的ともいえる人生の皮肉が含まれている。
そっちに行っちゃいけないのに、行かずにはいられない・・・それが人間の性ってものなのでしょうか。

まあでも、アンソニー・ホプキンスがあまり見られないコミカルな役どころで演じる初老のアルフィが突如若返りに目覚めて離婚・・・っていうのは新しい。笑
選んだ再婚相手は元コールガール。一方で元妻は占い師の予言にはまり、これが面倒な事態を招くことに。しかしこの厄介な母親ぶりは娘からすると相当なストレスだろうなぁ・・・。という、上品な婦人の殻をまとった天然困ったちゃん。でも娘夫婦の家賃を払えるって、どんだけお金持ち?
娘夫婦の方はお互い浮気願望、というかパートナーチェンジ願望がMAXに。処女作以降スランプな作家設定は珍しいものではないけれど、その後の展開も読めるよね。。「作家のヴィーナスになる」願望のフリーダ・ピントはヴィーナスっぽくエキゾティックで綺麗♪
でも適ったと思われた彼女の願望は実は砂の城。

男の勝手さ、女のずるさ、人間の虚栄心など、シリアスではない軽いタッチながらも、全ては誰もが持っている要素というか、観ていて図星な気分にさせられてしまうのよね。オチはなくとも、こんな風に人生は続いてゆく、そんな断片。観察者は飄々とシャットダウンしてその後の物語を観る者に委ねる。
  • URL:https://yaplog.jp/sally-c/archive/526
☆Message☆
イギリス旅行記、更新中♪
♪Profile♪
name:sally
映画とロックを愛する年中モラトリアム人間のつぶやき。
好きなもの:映画のジャンルは青春もの。UK、NY、旅行、海外ドラマ、演劇、ファッションetc
気まぐれに綴る映画日記&えとせとらです。
2013年03月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
メールフォーム

TITLE


MESSAGE

P R
https://yaplog.jp/sally-c/index1_0.rdf
★えいがにっき(2013)★
☆えいがにっき(2012)☆