危険なメソッド

February 23 [Sat], 2013, 3:24
A Dangerous Method

若きユングとフロイトの交流を軸に、二人に大きな影響を及ぼした女性患者ザビーナの関係性を絡めた舞台劇の映画化。

ユングとザビーナの関係が深まると共に、次第に彼とフロイトとの間柄に変化が生じてゆく。

デーヴィッド・クローネンバーグの作品ということに気付くと(遅い)、結構意外な気もする端正なイメージの作品。
ヨーロッパが舞台の文芸作風な雰囲気をはかとなく漂わせるのもなるほどという、舞台劇が原作なんだとか。舞台劇だとかなりハードそうだなぁ・・・。特にザビーナ役。キーラの演技を観たからそう思うのか?
でも思えば、テーマとしてはクローネンバーグの作品というのもある意味納得できるものかもしれない。人間心理こそ何よりもホラーを生み出す、複雑怪奇なものであるからして。

ユングとフロイト。
心理学に疎くても、名を知らない人はいない、あまりにも有名な二人の学者には交流があった。というおはなし。それだけで少々敷居が高い感じがしてしまいますな。
フロイトの方が若いユングよりも既に重鎮的立場で、彼にアドバイスを与えながらおなじみの夢分析ももちろん登場する。
二人の対話はまさに舞台劇の真骨頂的な台詞の応酬というか、内容が知的対話過ぎて「??」なまま時間が過ぎてゆくというか。(え)

すっかり渋くなって一瞬「誰?」状態のヴィゴ・モーテンセンがフロイトを演じ、ユングはこの劇の中では比較的コミカルな要素をも担う役どころに思える。何というか、人間のダメな部分や弱さを劇中で見せるところが大きいし、神経質なりにペラペラ良く喋る・・・みたいな。
それより何より、キーラ・ナイトレイのザビーナはあの細い体のどこに・・・というエキセントリックなエネルギーでひりひりした存在感を見せ、観る者を圧倒。内に抱えるトラウマ、演じるにはハードな役どころだろうなぁ・・・と思うわけです。

妻子がありながら、やがて患者のザビーナと深い関係に陥っていくユング。そこには彼女が得難い研究対象であり、治療の効果をもたらしたという背景があるからややこしい。彼らの関係は泥沼でありながら同じことの繰り返し。フロイトはユングの人生にも、ザビーナの人生にも、出たり入ったりで関わるも、ユングとの間には溝が生じる。
後年、行き詰るユングとザビーナの再会シーンで語り合う二人の姿が、痛ましくも印象深い。
  • URL:https://yaplog.jp/sally-c/archive/524
☆Message☆
イギリス旅行記、更新中♪
♪Profile♪
name:sally
映画とロックを愛する年中モラトリアム人間のつぶやき。
好きなもの:映画のジャンルは青春もの。UK、NY、旅行、海外ドラマ、演劇、ファッションetc
気まぐれに綴る映画日記&えとせとらです。
2013年02月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28
メールフォーム

TITLE


MESSAGE

P R
https://yaplog.jp/sally-c/index1_0.rdf
★えいがにっき(2013)★
☆えいがにっき(2012)☆