ポテチ

May 20 [Sun], 2012, 1:40
空き巣で生計をたてる、ちょっと変わった若者と、地元球団のプロ野球選手。

同じ日、同じ時間に生まれた二人。爽やかでちょっぴり切ない、人生のいたずらが呼び起こす小さな奇跡のものがたり。

まっったく情報に入っていなかった作品ながら、前日ふとTVを観てたら濱田岳くんが出ていて番宣らしいと知り、調べてみたら中村義洋監督で伊坂孝太郎さんの短編小説の映画化、とのこと。
同じ組み合わせの『アヒルと鴨のコインロッカー』や『フィッシュストーリー』はわりと好きな作品なので、俄然興味が沸いてきたのでした。

とゆーことで、観てきたよ。
この作品、長編映画にカテゴライズされて良いものか、上映時間70分たらず。ほぼ中編のまさに小品、というべきこじんまりした作品なのですが、無駄なくコンパクトにまとめられていてさくっと観やすい。それでいてツボは押さえているので、観た後にじんわり心に後味が残るような、切なさもありつつの気持ちの良い作品になっています。何とも脱力感のあるタイトルですけれども。

伊坂さんの原作ですが、ミステリーorサスペンス系統ではありません。
お話にからくりはあるんだけど、同じく短編の『フィッシュストーリー』と同系統の、少し捻ったヒューマン・ストーリー。
濱田くんは中村監督の伊坂作品には必ず出てるのね。アヒルの時も良かったけれど、今回もちょっとイラっとする(爆)不思議な若者を独特の空気感で表現。

空き巣を生業とするゆる〜い感じの今村は、空き巣中の電話がきっかけで出会った若葉と暮らしているが、彼の人生を大きく覆す事実に直面していた。そこには地元の星と呼ばれながら、プロ野球では鳴かず飛ばずの尾崎が関係しているらしいのだが・・・。
今村と若葉に絡む、不思議な男・黒澤。彼らのアンサンブルが良いですねえ。ていうか、大森南朋さんがかっこいい〜!!無茶苦茶な話をしていても、真実じゃないかと思わせられる胡散臭さもさすがっす。(褒めてます)
そして若葉役のお嬢さん、木村文乃さんと仰るのですね。初めて知りましたが(汗)、可愛いですね〜。最初はイマドキっぽい喋り方と「ぶっ飛ばすよ」言い過ぎだよとか思ってましたが、何故かだんだんとナチュラルに見えてきて、最後の大泣きではめちゃ可愛く思えてしまいました。
そんな彼女を「人の気持ちがわからない」と言う黒澤がぽかんと見てる、その表情とコントラストもまた良し。

表面的には何も変わらないけど、一種の奇跡を人は起こせるのかもしれない。
「母ちゃんが可哀そう、って思ったんじゃないかな」と若葉が代弁した忠司の心情。何だかものすごく共感してしまう自分がいました。同じ状況じゃなくても、「もし自分じゃなかったら」と自身の存在意義を感じてしまう瞬間はとても怖くて、そして自己嫌悪・・・って最近自分ネガティブなようです。汗汗
だからこそ、嘘みたいな奇跡を人は泣くことができる。それで何が変わるのか?と言われたら何も変わることはないだろうけれど。ミラクルボールをキャッチする中村監督、いい味出してます。
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