ラブ・アゲイン

March 10 [Sat], 2012, 15:08
Crazy, Stupid, Love

突然妻から離婚を切り出され、どん底状態の中年男が新たな出会いを通して人生を取り戻してゆく。

ユーモアと暖かい人情味が心地よく溶け合う、掘り出し物のアンサンブル・コメディー。

ラブ・アゲインって・・・。とほほ。
なんでこんないけてないタイトルになってしまったのか?と悔やまれる、上質なコメディ。私もこのタイトルのおかげでスルーするところでしたわ。
突然家族と別居する羽目になった「40歳のチェリーボーイ」ことスティーブ・カレルを中心に、周囲の人間模様が生き生きと絶妙なテンポで描かれる。アンサンブル・キャストがみんなキャラクターが立っていて魅力的なのが大きなポイント。
舞台劇を思わせる脚本が良く練られていて、クライマックスのドタバタなんて分かっちゃいるんだけど出来過ぎていて予定調和で気持ち良く笑えてしまう。

40代も半ばを迎える中年夫婦・とエミリー。
お互い会話もない空気のような存在・・・のはずが、エミリーから突然離婚を切り出されてしまう。そもそも夫婦の危機すら全く予期していなかった残念なキャルが、遊びなれたプレイボーイ・ジェイコブに出会い、彼の指南を受けて人生をやり直すべく奮闘する。

最初は見えない夫婦の歴史が段々と見えてきて、実は若いうちに結婚して妻としか経験ないとか(こんな設定がぴったりはまるカレル氏です・笑)、「冷え切っている」という感覚さえなくて何だかんだと妻に惚れ込んでいるキャルさん。そんな実直な彼だからこそ高校生のベビーシッターも好意を寄せるのか?そのベビーシッターには実は家族を冷静に見つめているちょっと風変わりな息子が恋していたりと、狭い範囲でしっちゃかめっちゃかな展開ながらも、強引にうまくまとまっているのがすごいなと。

そう、基本はキャルが典型的なダメ夫じゃなく、親子ほど歳の離れた娘にも好かれちゃうくらい、そして息子が母の浮気相手に「パパはあんたよりずっと上」と言い放つくらい(ここは爽快です)、「いい人」なところがドラマの力で、そして演じているカレル氏の持ち味がすごく生かされているのかな〜と思いまふ。
「セクシーとキュートが同居した」エミリー役のジュリアン・ムーアも綺麗だし、彼女が嘘をついてキャルに電話をかけるシーン(キャルは家の外で彼女の姿を見ている)は素敵です。

そして同時進行するジェイコブとハンナのサイドストーリーが絡んでくるわけですが、まあ早い段階でハンナがキャルの娘だろうな、というのは予測がつくわけですけども。笑
ハンナ役のエマ・ストーンがとにかくキュートなのよね〜何といっても透き通るキャッツアイが魅力的♪
弁護士志望で真面目なあまり天然さんなハンナがジェイコブと出会い、チャラ男が初めて本気になって親と引き合わせることに・・・って、もうその先の展開はお分かりですね。笑

全てが明るみになるお手本のようなクライマックス、その後はそこからそれぞれどう自らの問題に向かい合い、再生してゆくのか?
日常は何も変わっていないように見えて、実は変わらないものなんてない。その中で確かなものを見出すことの難しさと不安。人はcrazyでstupid、でもloveがある。
最後に優しく「家族」を見つめる目は観客の目線でもあるのです。
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