【舞台】東京月光魔曲

January 10 [Sun], 2010, 14:00
若干今更なんですが、年末にケラさんの新作舞台を観て来ました。

月の光が誘う、大都市「東京」に凄まう魔物たち。重層的な物語、妖しくもシュールな独特の雰囲気に魅せられる。
・・・といっても理解できたとはとても言い難いんですけど。汗
それでも、魅力的なキャストの皆さんの演技と台詞の応酬、ところどころに挟まれるコミカルなシーンで充分に見応えのある舞台でした。
コクーンは・・・というか舞台鑑賞は8月の『怪談・牡丹燈籠』以来。
新感線の『蛮幽鬼』は絶対観たかったのにチケットが手に入らなくて結局諦めたんだよなあ・・・。

さて、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品としてはシアターコクーン向けにより華やかにした印象で、キャストがとにかく豪華です。お話としては群像劇的な要素もあったり、また過去のエピソードが重要な意味を含んでいたりするので、登場人物も結構多く、かなり厚みを持った仕上がり。何役か掛け持ちしてる方もいるしね。
舞台は昭和初期、震災後の東京。これから発展するであろう大きな未来を背負った都市では、その反面、魔都市のような複雑な影の部分を持っている。

・・・正直、話の細かい部分は既に記憶が曖昧なんですが(・・・)、父を戦争で、母を震災で亡くした姉弟のどこか危うげな関係性を軸に、月の光の過ちのように起こる殺人事件、そして彼らを取り巻く人々の闇を抱いた心の襞が幾重にも重なって「魔曲」を奏でるように、描かれていく。
天使のように魔性を孕んだ女性・をめぐる男性たち、殺人事件を追う探偵と助手、そして一見無関係に思える田舎から上京してきた兄弟のそれぞれの転落が、まるで東京に宿る魔力を代弁するかのようにシンクロして展開していくのはおみごと。・・・だけど、頭がついていかない部分もあり。爆

中心となる松雪泰子さん、瑛太くんの姉弟の繊細な儚さ。すぐにでも切れそうな細い糸の上をぎりぎりで歩いているかのような二人の親密さ、危うさが、演じるお二人の雰囲気にもぴったりで、絶対この姉弟の間には何かあると思わずにはいられない感じがすごく良く出てるんだよね。
それぞれ弟の前では清楚な姉、姉の前では誠実で可愛い弟の面を見せつつ、表裏一体にある闇の部分。特に松雪さんの聖女と娼婦を併せ持ったような佇まいは絶品でした。瑛太くんは何気に『牡丹燈籠』に続いての観劇となりましたが、ずっとずっと抑えていた激情を一気に爆発させる場面はとても迫力があって、役者としての顔を見せ付けられた感じ。これからも楽しみですね。

ユースケ・サンタマリアさんは上京してきた兄弟の兄役でちょっともったいないくらい?の贅沢な使われ方。夢を抱いて東京にやって来て、それぞれが魔に呑まれてゆく、この兄弟エピソードはちょっとサブストーリー的な感じなんだけど、本編をうまく引き立てていたように思います。

ミュージカルの印象が強い橋本さとしさんは最初出演されていることも忘れかけていて(をい)舞台が始まってみてびっくり。これまた贅沢〜。しかも王道の印象が強いのに(基準がわからん)コミカルな探偵役で、助手の犬山イヌコさんとのコンビネーションがまた抜群なんですよねー。この二人に大倉さんを加えたトリオは観てて楽しかった。でも何気にトライアングルな切なさも。(泣)
そう、こんな豪華な中でも大倉孝二さんはやっぱり光ってました。3役かな?演ってたんだけど、どれも上手くて存在感があって。好きですねー。

まだ始まって日の浅い公演だったにもかかわらず、カーテンコールはかなりあったような・・・。(うろ覚え←)
やっぱりユースケさんがオチなんですね。最後は瑛太くんにお持ち帰りされたような・・・気がする。

@シアターコクーン
12月20日(マチネ)
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