プレステージ

June 23 [Sat], 2007, 22:09
The Prestige

プレッジ(pledge)、ターン(turn)、そしてプレステージ(prestige)。芝居のように構造のあるマジックは観客の目をくらます、ひとつの舞台のよう。

映画そのものにトリックを仕掛けたマジック・ムービー。ライバル関係にある二人のマジシャンの壮絶なバトルの結末は何処へ・・・。

ちょっぴりネタばれあります。ご注意を。
観終わった後に気づくのだけれど、ストーリーでもない、映画全体を「マジック」にしているところが驚き。きっともう一度観たら、映画の中に様々な伏線が見たまんまに張りめぐらされていることに気づくのだ。でも観ている間は、そのヒントに気づかないという・・・。そういう意味で、見事に「やられた!」って思っちゃう映画だな〜と。

クリストファー・ノーランといえば『メメント』だけど、1回観ただけでほとんど覚えてないのよねスミマセン。
あれは時間を逆行させるびっくり展開だったっけ。この作品でも、時系列が微妙に入り乱れてて最初のうちは整理に頭を追われてしまう。その間にヒントが示されているのにぃ〜。
ま、最初から自分自身に期待はしてませんが(爆)

かつてマジシャンを目指す仲間同士だったアンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)。
ボーデンの誤りが原因でアンジャーの妻が水槽で溺死したことから、ふたりの騙し合いによる戦いが始まる。お互いを出し抜き、出し抜こうと・・・常に相手の先を読むことに奔走する姿は、人生そのものがまるでトリックに包まれているかのようなギリギリ感を漂わせる。そして何かに取り付かれた人間は普通の幸せを捨て、人生をある程度犠牲にしなければいけないこと。

「プレステージ」は「目をくらます」が原義なのだそう。
手品師はイリュージョニスト(illusionist)とも言うと思うのだけれど、本当は現実にありえないことが起こる「魔法」ではなくて、タネは単純な位原始的なものなのだと気づく。観客の目をくらますこと。それが総てで、この映画もまさしくそのまんまなのだ。
後で思い返してみると、特にボーデンの妻サラの言葉や、マジックのために人生を引き換えにすることに対するボーデンの台詞などが伏線になっていたことが分かる。
もう一度観ることによって色々検証できるだろうし、気づかなかったところに気づく作品なのでしょうねー。

ところが、そのトリックが人知を超えた力までいっちゃうところで、トンデモ展開が待ち受ける。その展開には目が点なんですけど。でも最後の最後で、その意味が生きてくるのだ。

クリスチャン・ベールはあの髪型のせいかLOSTのジャック(←嫌いなキャラ)に見えて仕方ない・・・のは非常にどうでもいいとして。
アンジャーが助けを求めるコロラド隠遁生活中のテスラ博士を演じるのが、なんとデヴィッド・ボウイなのーーーーー!!!!!
まぁ地味になっちゃって・・・。
エジソンがライバルだとか、あの佇まいがもう胡散臭さ満点なんだけど(笑)
テスラ博士がコメディ担当に思えたのは私だけでしょうか。そしてあの大量のシルクハットはそういうわけだったのかー。

「半分の人生でも満足だった」
「目をくらます」人生を生き続けるボーデンの言葉。映画の中に仕込まれたトリックの連鎖反応は、人の生き方にまで及ぶ。
だからこそそこから派生した「プレステージ」という言葉が「偉業」という意味につながるのも頷けるのかな。
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