リトル・ミス・サンシャイン

January 21 [Sun], 2007, 0:56
Little Miss Sunshine

2007年の始まりに、素敵な映画に出会いました。

青空の下を走る黄色いバン、ポンコツクルマに乗る欠陥家族のロード・ムービー。ミスコンに出場するメガネっ娘のために、家族がL.A.を目指します。
問題を抱えた家族の再生物語って、アメリカのインディーズ作品のひとつのジャンルではなかろうか。それだけアメリカンにとって、「家族」とは、全てが回帰する場所なのか。

独自の成功論を振りかざすパパ・リチャード(グレッグ・キニア)。この世は勝ち組と負け組にすべて分かれるのだという。でもそんな自分が、自分の説く負け犬に陥りそうな危機感&焦りがありあり。本を出版する話も、どうやら水に流れそうな雰囲気だ。
ママのシェリル(トニ・コレット)が兄のフランク(スティーブ・カレル)を連れてきた。恋に破れて自殺未遂のプルースト学者。ちなみに振られた相手はオトコであります。

そして子供たち。
ニーチェに心酔して無言の長男、ドウェーン(ポール・ダノ)はパイロット志望。思春期にありがちな憂鬱、みんな大嫌い・・・という15歳。
妹のオリーブ(アビゲイル・ブレスリン)はミスコン優勝を目指すおチビさん。実のところ、彼女がいちばんフツーに見える。メガネでちょっと小太り、それが可愛いんだー。
ミスコンでも、整ったお人形さんみたいなソツのない他の子たちに比べて、愛嬌があって逆に可愛いったら♪

さらに強烈なのが、型破り不良老人のおじいちゃん(アラン・アーキン)。オリーブがコンテストで披露するダンスのコーチでもある。

こんな家族が黄色のミニバスに乗り込んだ。
ポンコツなのは、クルマも人間も同じ。自分たちの力で、目いっぱい押さないと車は走り出さないのだ。
せっかくのミスコン出場なのに、「オリーブのために!」ムードは皆無だった家族の心がちょっぴり前進するのが、こんなシーンにシンクロする。

この家族は、全然かっこよくない。
旅を続けても、旅の終わりになっても、かっこよくはならない。それがすごく自然。
クライマックス(?)で、オリーブが驚きの(笑)ダンスを披露して、それにそのうち家族全員が参加しちゃう。
普通なら、最初は目をひそめてた他の観客もそのパフォーマンスに引き込まれて・・・となるのかな、と思うけど、結局ノリノリで振り切れてたのは彼らだけだった、というのがありきたりじゃないのよね。
だから、勝ち負けとは別の次元で、不思議な開放感をもたらす。
彼らがこの旅で何を経験したか、そしてどう変わったかは、誰も知らないこと。でも家族の間では、確実に何かが動いたのだってことが、観客には見える。

家族をつなげる役目を果たしたのは、不良発言を繰り返してたおじいちゃんだった。好き放題の言動の裏に見え隠れする、家族への想い。

「外見も心も美しい」
そんな言葉を誰かに残せるようになりたいな。
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