スキャナー・ダークリー

December 21 [Thu], 2006, 22:07
A Scanner Darkly

「現在から7年後」の近未来。「物質D」というドラッグが蔓延する世界で、自分で自分を監視することになる麻薬捜査官のお話。

気になる監督のひとり、リチャード・リンクレーターの最新作は、実写映像をデジタル・アニメ化した「ロストコープ」なる手法を採用。その不思議な映像と同様、やがて現実と虚構の境界線が崩れてきて・・・。
この手法は『ウェイキング・ライフ』と同じだそうで。(よく分からない)
あの作品は何故か食指が動かなかったのだけれど、今回はフィリップ・K・ディック原作の近未来SFということで、『ブレードランナー』好きの私には外せませんー。

『ウェイキング〜』の時は、予告編見て、ゆらゆらしてて、船酔いしそうな映像・・・と思っていたんだけど、果たしてその通り(爆)
そのうち、アニメなのに実写のようにも見えてくる、不思議な感触。現実と非現実の狭間を揺れ動いているような錯覚に陥るのは、幻覚を見る登場人物たちとある意味同じ体験ともいえるのか。
さらにレディオヘッドの無機質音楽がその世界観にはまり。

そしてキャスト陣。
なんつーか、10年前の豪華キャストといった様相を呈しているのは気のせいですか?(失礼な!)
それに内容にぴったり似合いすぎ!(笑)
キアヌは今も活躍してるけど、どうも出演作がイマイチ私の好みにひっかからない・・・
話がそれますが、キアヌ&ウィノナ主演なんて、○年前の高校生時代の私には涙もののキャスティングですわ・・・。
当時ウィノナがすごく好きで、ちょっとクラめで風変わりな少女を得意としていた彼女の作品をよく見てたもんです。私にとっては、『リアリティ・バイツ』がウィノナのピーク。
キアヌも初めて好きになった外国人俳優といっても過言ではなく。
だから、個人的には何となく懐かしさを感じるキャスティングなのですー。
そしてロバート・ダウニーJrはしたたかなジャンキーを地のまま(?)演じ、抜群の存在感。ウディ・ハレルソンといい・・・危険フレーバーを撒いております。。

ディック原作で期待していたんだけど、その割りには平坦な内容にも感じました。若干眠気を禁じえず・・・それでもラストにかけての展開には引き込まれるものが。

「自分で自分を監視する」
んな、バカな。

と思うが、これはそのうち「自分自身」の物語なのだと気づく。
捜査官が身につけるボディスーツ。あらゆる人相がモザイクのように次々と現れ、その中にある生身の人間を覆い隠してしまう。
見ている側も、スーツの中に潜む人格を見失ってしまうのだ。「ボブ・アークター」とは果たして誰なのか?最後まで核心がもてない。そして自分を見失った主人公は、もっと大きな枠の中で動かされ、必要な「役」だったことが明かされる。それはひどく残酷な答え。

本当のNew Path(新しい道)は、どこにあるんだろう。
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