小ネタ

February 12 [Fri], 2010, 14:20
久しぶりにパソコンからの更新になります
ずっと前に抱えていたネタを書き出しました
乱文すぎて読みにくいですが置いて置きますね!

長文だから読むのしんどいよ
覚悟してね!
追記からどうぞ!
ある一人の女がいた。
彼女は賢く、煌びやかで美しかった。
しかし、それは一人の男のためであった。
化粧をするのも着飾るのも、美しくなりたいと思うのは男を振り向かせたい一心だった。
男は彼女の幼馴染であった。
幼い頃から彼女は男と一緒だった。
そして、自然と男に恋をしてしまった。
しかし、彼女の恋は実ることはなかった。
男には既に心に決めた人がいた。
これは女が勝手に知ったことだが、男が自分の見知らぬ女性とホテルに入るのを
偶然に目撃してしまった。
彼女は自分とは真逆のような女性だった。
スラリとした脚に、まるで性格を表したかのような真っ直ぐな髪。
男をひっぱり入り口のドアをくぐる時に見えた意思の強そうな瞳。
敵わないと女は思った。
男の好みを忠実に現実に存在させたら彼女のようになる。
女は男のことが誰よりも好きでした。
だから、誰よりも男を知っていました。
自分のこともよく理解していました。
彼女のようなは決してなれない自分を知っていました。

女は美しかった。
男を振り向かせるために覚えた化粧や振る舞いは他の男を魅了した。
女は賢くそれは自分に有利にしか働かないものにしていた。
嘘を付くことを覚えた。
幼馴染が一番嫌っていた嘘をつく人間になった。
嘘は自分を決して傷つけない、自分を守る武器になる、と。
自分の容姿が美しいこと、嘘が上手いこと・・・。
どれも、女が望んでいたが、男を振り向かせるものではなかった。
それでも、女は男に焦がれた。
どんなに男に優しくされても、どんなに褒められても女はー。
女の心の泉には響かなかった。
幼馴染の男の何気ない言葉に波紋を拡げられ、揺れた。
「今日もべっぴんさんやな!うらら!」
男は女を見て言いました。
「当然でしょ?僕が可愛いのは生まれつきだよ!」
心の動揺を悟られないように、言葉より正直な体を誤魔化すため女は言った。
耳が、頬が熱くなる、褒められて嬉しいと全身が示している。
嘘が上手くなった自分の前では男と騙すことは簡単だった。
しかし、自分をどうしても欺くことができなかった。
もう昔のように接することは不可能だった。



そんなある日。
女は自分の友達と毎夜遊びと称した、合コンに出かけていった。
女の友達も、周りの男も女に夢中であった。
女は自分の価値を知っていたし、男のことを早く忘れたかった。
あの日、男と彼女を見た日。
自分の中にどす黒い炎が燃え上がるのを感じた。
嫉妬で醜くなっていく自分。
そんな自分は男には相応しくない、女はそう思いました。
女はそんな自分を振り切りたかった。
自分にはもっとふさわしい男がいるはずだ。
そう信じ、願いたかった。自分を誤魔化すために。
時には友人に紛れ危ない橋も渡った。
スリルと今まで味わったことのない危機感という快感。
女は自分に嘘を付く続けるため自分の体の危険信号を無視しました。
当然、先にあったのは体調不良。
無理をし続けた体は悲鳴をあげ、今まで払っていなかったツケが
いっぺんにやって来ました。
布団から起きられなくなった女はまたあの日を思い出しました。
女の瞳から溢れた滴は頬を伝い枕を濡らした。
男と彼女がホテルに入っていくのをただ見つめていた自分。
足がアスファルトにくっついて離れなくなったような感覚。
あの空間だけ、自分の周りの時間だけがゆっくりと流れていたいような錯覚。
どれも、忘れるには十分な時間はあったはずなのに。
あったはずなのに・・・・。
今でも自分のまぶたの裏にはその光景がはっきりと思い描ける。
こんなときでも正常に機能する自分の脳はどこかおかしいのではないか?
そんな自虐の心で女はいっぱいだった。
しばらくすると女の部屋にコンコン、と乾いた音が響いた。
女は自分の母親が食事を持ってきたのだと思った。
しかし、その予想は外れた。
「うらら、大丈夫か?」
「き、きんちゃん!?なんでここにいるの?」
ドアの向こうから聞こえてきたのは母親の声ではなく幼馴染の男の声だった。
女はひどく動揺した。
男が自分の家にいることなんて小学生の低学年以来のことだ。
「うらら、入るで?」
男は女の返事も待たず、疑問にも答えず部屋に入ろうとした。
「ま、待って!!!今着替えるから!」
さっきまで泣いていてぐちゃぐちゃになった顔に寝起きのままの姿。
女が男に決して見られたくない姿だった。
慌てて、布団から飛び起きパジャマを脱ぎ捨てお気に入りのセーターに着替えようと
袖に腕を通したとき、女は咳き込んでしまった。
それがいけなかった。
男が幼馴染の女の声に部屋に入ってきてしまったのだ。
女はまだ着替えの途中。
お気に入りのセーターも着ていないし、スカートもズボンも着ていない。
男が目にしたのは咳き込み涙目になりながらセーターを抱えている女だった。
「きゃぁぁあああああああ!!!」
下着姿の女は叫んだ。
男に下着姿を見られたくない。恥ずかしい。
女はそれだけしか思えなかった。
「うおぉぉ!すまんかったっ!!」
男は目の前で叫んでいる女の部屋から慌てて姿を消した。
パタンッ、と力強く閉められたドア。
いつもならしないドアの音なんて気にしている余裕なんて女にはなかった。
なんで、ここに来たの?ただの風邪だから心配しなくて大丈夫だよ。
男に訊きたいことや言いたいことがたくさんありましたが、ただそれだけで
浮かんでは消え、浮かんではまた消えていきました。
しゃがみこんで不毛で無限ループかと思われる思考の波に漂っている間、
女の部屋のドアの向こうでしゃがみ込み自分の大きな手で顔を覆い隠していました。
このことは女は知る術はありませんでした。
このことは知っていれば物語は加速したかもしれないのに・・・・。
「うらら、ごめんな?今日はもう帰るさかい大人しゅうしときや」
男が女に話しかけると気配が遠のきました。
ゆっくりと階段を降りてゆく音。
それがまるで自分が心配でまだここに残っていたい、と言っているように聞こえました。
「随分と都合のいい耳になったものだよ」
無限ループの輪から脱出した女が最初に思ったのはこれでした。
「あれってさ、僕の下着姿になんか興味ないってことだよね」
慌てて扉の向こうに姿を消した男の背中。
それは恋愛対象ではなく、異性の幼馴染(友人)の恥ずかしい姿をみてしまった。
ただそれだけに見えた。
自分は完全に対象外だと宣告された気分だった。
握り締めたセーターに小さな黒い水玉模様がぽつり、ぽつりできてゆく。
それを女は自覚できなかった。



ある日彼女は一人金持ちの男に出会った。
男は大学の自動販売機の前で首を捻っていた。
彼の手には一万円札。
自動販売機では万札が使えないことを知らないのだろうか?と
女は彼に近寄った。
「自販機は一万円使えないよ、僕ちゃん。」
皮肉をたっぷり込めたつもりが彼はひどく納得したように言った。
「あぁ、だから茶が買えなかったのか!」
ひとりで頷きながら財布にお金を直した。
しかし、また彼は首を捻った。
「しかし、それでは困ったことになった。」
「なんで?」
彼の財布は自分の財布より高価で、なにより厚みがあった。
「現金がこれだけしかないのだよ、麗しき姫。」
彼はこともなげに女に言った。
女はそんな彼に驚き目を丸くし、そして笑った。
「私が姫だって!ならば私が王子様にお茶をおごってさしあげましょう」
女がこういうと男も目を丸くし笑った。

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