天使のたまご(3)

August 21 [Wed], 2013, 16:56
考察をしていってわかったこと…。

この世界は言葉に表せないほど神秘的な世界。


天使のたまご考察↓↓↓
魚が出てきて、教会のような場所で雨宿り(?)をしていたところからでしたね!
それでは続きです!







廃墟の外に出た少年と少女は、少女が暮らしている方舟に向かうことになりました。
その際、少女が「お願い。私の卵に、何もしないって約束して」と言い、少年を案内します。


巨大な魚の骨にも見える方舟に着いた少年はある物を発見します。

これは、『生命の樹の絵』です。

これを見た少年はこう語ります。

これと、同じ樹を見たことがあるよ…。あれは、いつの事だったのか…忘れてしまうほど遠い昔…。音を立てて雲が流れて行く空の下…真っ黒な地平線に…そのまま盛り上がって生まれた大きな樹。大地から生気を吸い上げて脈打つ枝を伸ばし、何かを掴んでいた。…卵の中の…眠り続ける大きな鳥を。

少女「その鳥はどうしたの?どこにいるの?」
少年「…今でもそこにいて、夢を見続けているよ。」
少女「夢?鳥はどんな夢を見るの?」
少年「その卵の中に何がいるのか、まだ教えてもらえないのかな?」



会話が終わると少女が奥へと案内するのですが…




瓶の数が半端ないですね!
少年「君は、いつからここにいる?……集めた瓶の数だけいたのかな?」
少女は分からないという感じに首を横に振ります。

少年「僕もどこからやって来たのか忘れてしまったよ。これから何処に行くのか、もともと知らなかったのかもしれない。」
少女「…どこかへ行ってしまうの?」

完全に心を許しておりますね。



少しの沈黙の後、少年は長々と語ります。
我が創りし人を、我が知能を持てよりぬぐい去らん。人より獣、はう者、空の鳥に至るまで滅ぼさん。祖は我、これを創りし事をくゆればなん。今七日ありて我40日40夜、地に雨を振らしめん。我創りたるあらゆるものを地の表よりぬぐい去らん。……かくて七日ののち、洪水地に望めん。その日、大阿太の源、みな破れ、天の戸開けて雨40日40夜地に注ぎ、方舟は水の表に漂えり。地に動く肉なるもの、鳥、家畜、獣、地にはう全ての者、および人、みな死ねり。その花に命の息かようもの、全ての久我にあるものはみな死ねり。ただ、彼と共に方舟に在りし者のみ残れり。…彼、地の表より水の引きしかを見んとて、鳥を放ち言い出しけるが、再び彼の元へ帰らざりき。」

少年「鳥が何処へたどり着いたのか、それとも力尽きて水に飲まれたのか、誰も知ることが出来なかった。だから人々はその帰りを待ち続けたのさ。待ち続け、待ち疲れた。いつか鳥を放した事を忘れ、鳥の事も忘れてしまった。水の下の沈んだ世界の事も。…自分たちがどこからやってきたのか、いつまでここにいて何処へ行くのかまで、獣達が石になるほど遠い昔の物語だよ。…僕が見た鳥も、いつ何処での事だったのか思い出すことの出来ない遠い記憶でしかない。夢だったのかもしれない。…君も僕も、あの魚達のようにとっくに居なくなってしまった人たちの記憶でしかなくて、本当は誰も居ない世界の中に雨が降っているだけなのかもしれないんだ。…鳥なんか始めっからいなかったのかもしれない。」



うーん…漢字とかあってるかな??聞き取りにくい部分があったりなどしているので、ちょっと不安です;;;

とても意味深な内容ですね。
これは旧約聖書創世記の『創世記』が元になっているのでしょう。
洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。」という文章によく似ています。

後、鳥の事については『ギルガメシュ叙事詩』にも書かれているのですが…
「七日目に、ウトナピシュティムはまず鳩をはなした。鳩は休み場所が見あたらずにもどってきた。つぎは燕をはなしたが同じ結果になった。そのつぎには大烏をはなしたところ、水がひいていたので餌をあさりまわって帰ってこなかった。

おそらく鳥の事も『創世記』が元でしょう。
「40日のあと、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。



ここで注目したいのは後に少年が語っている内容ですね。
この話は獣が石になるほど遠い話にもかかわらず、少年は鳥を見たという記憶があります。
ここから分かることは、この少年は数百年以上生きているということですね。

そして、鳥の帰りを待ち疲れた少年は自分から鳥を探す旅をし始めたのでしょう。



しばらくすると少女が「いるよ。ここにいるよ」と語り、
ある場所へ案内します。
その場所と言うのは……

石化した天使が埋まっている部屋です。

いままで無表情だった少年もこれには驚きを隠せません。

少女「私が見つけたの。あれはもう石になってるけど、この中にいるの!私が温めて卵をかえすの!私が見つけた鳥よ。」
少年「……知っていたよ。…きっとそうだと思っていたよ。」

衝撃的なシーンでしょう。
監督自身もこのシーンでは『少年は現実にありえないもの=天使の石化=夢を信じる少女に対して、なんともいいようのない絶望感をいだく。』と語っております。




卵を大切に温めている少女。

そして、さっきまでとは明らかに目つきが違う少年。

少年「…何か聞こえるかい?」
少女「……聞こえる。小さな息をする音。」
少年「それは君の胸の音だよ。
少女「羽の音も。きっと、空を飛ぶ夢を見ているのね。」
少年「それは外の風の音だよ。
少女「もうじき…今はこの中で夢を見ているけど、あなたにも見せてあげる。もうじき…。だから、それまでここで。ここは雨も降らないし…暖かくて…。」

セリフから察するに、少年は少女に現実を見させようとしていますね。
少女は卵の中に鳥がいる。その卵をかえすという夢を見続けています。
夢を見続ける=幻想の中に生きるということだと私は解釈しています。
監督も『夢を持つ限り、人間は観念としての自分をいきるところがあり、ある意味で限界に押し込められている』と語っております。


少女はいつから卵を温めているのでしょう?
少年が少女に「集めた瓶の数だけここにいるのかな?」と言っているように、この少女も長い時間生きていることがわかります。
しかし、長い時間生きている彼女は少女の姿を保ったままです。
つまり、この少女の時間は止まっている。ということですね。


少女「あなたは、だぁれ…?」
少年「君は…誰だ?」

この少年が初めて少女に『誰』という質問をしましたね。
とても意味深いですね。

これはおそらく、現実世界(少年がいる世界)の少女にではなく幻想世界(少女がいる世界)に生きる少女に語りかけているのでしょう。



そしてセリフも無く人も動かないシーンが続きます。
唯一動いているのは火ぐらいですね。
火が消えて少年が動き始めるまでに約2分23秒
この長いシーンは、少年の悩みこんだ時間です。

何を悩んでいるのかというと、少女の卵を割るか割らないかという自問自答をしているのです。
卵を割ることで少女をとき放つことができるだろうと考えたからです。


その結果、少年は割ることを決意します。

十字架の様な大きな銃で卵を割っていますね。

武器は男性の象徴、卵は卵子を表していると言いましたね。
このシーンは銃で卵を割る=処女喪失を表しています。
銃には銃口がありますよね。そういうことです。

そして少年はその場を立ち去ります。




少女は起きると少年がいないことに気づきます。
少年を探しに行こうとすると、割れた卵を見つけます。

少女は泣き叫びます。

このシーンは『出産する時の苦しみ』を表しています。

そして少女は少年を問うために探し出します。

少女は走り回りやっと少年を見つけることが出来たのですが、
足元を見ておらず、谷底に落ちてしまいます。
丁度雨が降っていたのでそこには大量の水がたまっていたのですが…

水面には大人になった自分の姿が映し出されます。

この時、初めて少女は自分の時間が動き出し、女性となったのです。

水の中に落ちた女性は息が出来ず苦しみ、息を出してしまいます。

水面に現れたのは泡ではなく卵。
これはおそらく『妊娠』を表しているものだと思います。



話は少し戻りますが、卵が割られてしまい、少年を追いかける少女の背景に
こんなものが映しだされています。

少女が住んでいる方舟に何か生えているのがわかりますでしょうか?

これが卵を割る以前の方舟です。

そう、これは生命の樹です!

卵を割ったおかげなのか、女性が卵を吐き出したからなのか、
至る所に生命の樹があります。

実は、冒頭でこの卵の中身を確認することができるのですが、
この卵の中には鳥が入っています。
聖書でいう鳥は『』という意味です。

私の解釈では少女が暖めていた卵の中には新しい生命、世界が入っていたと解釈しております。





日の出の時間になると少年は浜辺に立っています。
足元には鳥(天使?)の羽のようなものがたくさん散らばっています。
人工太陽が上がると蒸気によって羽が舞い上がります。
そしてその人工太陽に飾られている見知らぬ神々の中に

少女がいます。

これは少年が『少女が見知らぬ神々達の中に加わったように見えた』らしいです。

これについては監督がそうコメントしているらしいです。
らしいというのは、本当にそうであるかどうかわからないからです。




そして物語の最後にこの大陸の全体図が映し出されるのですが…
どことなく船の形に見えますね。

これは、『島自体が方舟だった』という感じに解釈できますね。
実はこの監督、『多重構造の世界』という表現を多く使われているようです。
それを考えてみると、この物語は多重世界の1つの物語とも取れますね。






これが自分なりの考察です。
なんとなく世界感が見えてきたでしょうか?

まだ考察しきれていない部分もありますが、大体はこんな感じでしょう。
もし、また天使のたまごを見る機会がありましたらきっと、最初とは違う見方ができるのではないでしょうか?

長々とお付き合いありがとうございました!
お疲れ様でした!
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