映画「イノセント・ボイス−12歳の戦場−」

2007年01月30日(火) 13時14分
Grading:イイカンジ!(^_^)b
※ネタばれあります
DVD鑑賞(残念)。実は見る以前の勝手イメージでは少年兵の戦記モノのような感じなのかなー…と思っていたら違ってた。これは子供たちの無邪気な世界、それと隣り合わせで存在する容赦のない戦争という現実、それは本当はあってはならない交差なのだが、世界のどこかではいまもどこかにある、その交差を描いた映画なのだった。例えば友達とともに遊ぶ放課後。楽しい家族団欒。ガールフレンドとのおしゃべり。おじさんとの楽しいひととき。学校でのたわいのないやりとり。それを文字通り、すべて突然の弾丸がひきさくのだ。平和と弾丸。このふたつのコントラスト。こどもたちの日常は我々のこども時代とその有り様においては変わらない(経済的にとかまあそういうことは抜きにして)。変わらないからこそ、それを「弾丸」が突然(ホントに突然なのだ)切り裂くということの恐ろしさ。あくまでこの映画では全てを主人公の、こどもの視点で描く。そして物語が進むにつれ徐々に徐々に「交差」は深くなっていき、やがて主人公の少年から大切なものをひとつひとつ奪っていく家の屋根で語りあったガールフレンド話のわかる近所の牧師さん友達は自分のすぐ隣で銃によって。そして12歳で軍から徴兵される直前に、九死に一生を得た主人公の少年はふるさとを去る。戦争は、弾丸は、自らの住むところ…こどもにとっては世界のすべてだったものを最後には奪っていくのだった。
面白い、というと語弊があるかもしれないが、これは戦記モノと思って見るのを敬遠しているのであればぜひちょっと見てもらいたいなあ。最後にDVDのおまけの監督インタビューを見たが、これも面白かった。映画監督ってやっぱすごいというか。現代の少年に「戦争」のリアルを感じさせるために、ラストの家の焼き討ちから撮影スタートさせたりとか、ともかく映画撮影の、を感じさせます。

映画「 リトル・ミス・サンシャイン」

2007年01月20日(土) 17時10分
Grading:イイカンジ!(^_^)b
※以下ネタばれあると思います。
これは面白いなあ。とにかく問題だらけの家族がひとつのおんぼろバスでカリフォルニアに向かう…んだけどまず、この家族の芸達者な役者陣のアンサンブルが楽しいんだよね。父は「恋愛小説家」の悲哀あるゲイ役で印象的だったヒトで、今度はやたらいかがわしい「成功理論」を振りかざす役。ハマってます。母は「イン・ハー・シューズ」で生活感がいい感じでにじみでてる姉役のヒト。今回も「受け」の演技がすばらしい。ゲイで高名なプルースト研究家(でも失恋して失業中)の伯父役は「40歳の童貞男」ですっかり人気者になったヒト。このヒトも、もうなんか単に走ってるシーンだけでも笑ってしまう(表情はあくまで真面目なんだけど、ミョーにおかしみがにじみでるんだよなー)ニーチェ思想(笑)で物語前半まったくしゃべらないお兄ちゃん(高校生)もオトナ顔負けに怪演。そして物語の中心にいる小さな妹、これもまためがねでちょっとふとっちょでかわいいんだなー。そして最後にピシッと家族と物語をしめるのが「チョイ悪」なおじいちゃん。ベテランの味。でもチョイ悪どころかこのおじいちゃん、いきなり物語冒頭でクスリ、ヤってますけどね(笑)
 まあ物語自体はぜひ見てもらいたい、としかいえないけど、面白いのはこの映画に安易な「解決」はない、ってこと。コメディーだけど、あくまでシビア。家族ひとりひとりの問題はなにひとつクリアされないのだ。父は結局書籍は出版できず。一家の柱である母の経済的心配もまだ続くはず。伯父はやはり失業者。お兄ちゃんは唯一の夢、パイロットが色盲とわかって断念。妹はカリフォルニアのこどもミスコンに出入り禁止(笑)、おじいちゃんにいたっては死んでしまうという、文章にすると全く救いがないのだが、でも妙に終わったあとすがすがしい。気持ちがいい。そのあたりはラスト周辺の家族の笑顔、みながひとつになったダンスにあるんだろうなー。あのシーンは名シーンだと思う(爆笑した)あそこで、家族は文字通りひとつになるという(おじいちゃんはあの時点で死んでいて、ダンスに参加はできないわけなんだけど、振り付けがもう、いかにもあのおじいちゃんなので、いないのに抜群の存在感でそこにおじいちゃんもいるんだな)皮肉な笑いもいっぱいだけど、最後には(なぜか)スカっとした後味なのだ。いい映画でした。

映画「007 カジノ・ロワイヤル」

2007年01月02日(火) 1時03分
Grading:イイカンジ!(^_^)b

いや、びっくりした。なんか今度のボンドはいくらなんでもボンドっぽくないだろ、と予告や宣伝見て思ってたら、実際の映画を見てみると腰の座った「逆転のボンド像」が描かれてる、っていう。映画そのものがまったく新しい「007映画」になっていて、ちょっとこれは○代目、というよりまさに「新生」ボンド。うーむここまでやられるとアリだなあ全然。今度のボンドはとにかくワイルドっつーか荒削りっつーかチョイ悪っつーか。オープニングのアクション、爆弾テロリストとのおっかけっこが象徴してる。工事現場で逃げるテロリストが華麗にジャンプして穴を飛び越えていくのを…今度のボンドはドカーンと壁をぶっとばしておいかけるのだ(笑)すげえよ。ちょっとジャッキー・チェンはいってるよ。007のなんとなくパブリックなイメージってなんつーかホワイトカラーチックなんだけど、今度のボンドはマッチョで現場で泥だらけな感じね。ロジャー・ムーアのあたりのスマートさとは無縁。ショーン・コネリーに先祖帰りしてる部分もあるかも。そういう文脈で、今度のボンドは007でよくあるスパイの秘密兵器的な飛び道具(スゴイ機能の車…透明になっちゃったりミサイル発射したりとか。ベタな感じ)も基本的に使わない(あ、VAIOは使うな(笑)あと心肺蘇生装置みたいなのとか小道具程度にはあるけど)このへんも新鮮。そのあたり、わざとなんだろうなあ。確かに現代のリアリティからいくとそういう「秘密兵器」ってチャーリーズエンジェルになっちゃうというかどーしてもパロディチックになっちゃうんだよね。
まあとにかく一見の価値はあるかと。ものすご熱狂的なロジャー・ムーアの80年代ボンドファンでない限りは楽しめるかと思います(職場関係でそういう人いました)

映画「デスノート THE LAST NAME」

2006年11月27日(月) 13時48分
Grading:イイカンジ!(^_^)b

えー前編も公開時に見たのですが。なかなか総じてよい映画だったのではないでしょうか。展開としても落ち着くべきところに着地した印象。もっとオリジナルな展開になるのかと思ったら、ラストは思いもかけず原作に忠実な感じ。私はあのラストに大賛成派なので(^-^そこが押さえてあればOK、っつー立場です。今回のTHE LAST NAMEは前編の弱点ともいえたイマイチCGな死神もだいぶ自然に見えたし。ただ今回、あのラストにもっていくためのトリックというか展開が少々ムリがあったかなー、という気はしたかな。いや、私の理解度が足りなかっただけかもしれないけど。偽ノート取り替えトリックの部分でなんだか?のところがあったり。まあ、でもデスノートってトリックもののように見せつつ、本質は違う部分にあるから、ま、いいか。月VSエルの対決モノとして面白く見れた、っつーことで。女性キャストもキレイに撮れていたのはさすがソッチにはうるさい金子監督。トリック以上にとかそーゆーのにこだわってる風。高田清美とか。

夏から秋にかけてのイイカンジ!(^_^)bだった映画メモ5

2006年11月20日(月) 10時15分
「カナリア(DVD鑑賞)」
タイトルからもわかるように「オウム事件」に題材をとり、それを「少年と少女の旅」というフィクションとして描いた映画。これはある意味では現代と対峙すべき映画というメディアの必然というか、「オウム事件」という未曾有の事件の「落とし前」としても日本人が絶対に描かなくてはいけない映画ともいえるかも。そういう意味でも必見。ってそんなに固い映画じゃないけどね。フィクションなので、直接「オウム」という教団はでてこないけれども、いわゆるカルト教団に対する依存っていうテーマを1人の少年に託してあくまで青春モノとして描いています。同じ塩田監督の「害虫」が好きだった人にはオススメ。

「疾走(DVD鑑賞)」
なんとなく「カナリア」に近いような感じの映画なんだけど。いやーとにかく半端じゃなく怖いよ大杉蓮が!おれホントもう主人公の気持ちになっちゃって、ああとんでもないところに来てしまった、もう死ぬ、おれ死ぬとか思ったよ(なにそれ)あと中谷美紀がどうしちゃったの?ってくらい汚れ役っつーかなんつーかにハマっててかっちょいいんですが、嫌われ松子の何倍も私はこっちのほうがいいなあ。

「ローズ・イン・タイドランド」
なんかとてつもなく背徳的な映画を見てしまったような、そんな感じの「裏版・不思議の国のアリス」。いやーどうしようコレ。ギリアム節は相変わらずで、なんとゆーか幻想と現実の「ゆらぎ」具合がスリリングなんですが、「ブラザーズ・グリム」の気分で見るとガツンとショッキングとゆーか。万人受けではないなー。

夏から秋にかけてのイイカンジ!(^_^)bだった映画メモ4

2006年11月19日(日) 0時40分
「日本以外全部沈没」
ぶ、わははは。チープだ!(笑)でもこの「日本沈没」公開と同時期というタイミングといい、そのチープさを逆手にとった演出といい、嫌いにはなれんなー。私は好き…だけどまあこの時期だから許される一発ギャグともいえる(笑)

「プルートで朝食を」
ゲイ差別、アイルランド紛争、なんかを背景にしつつ、抜き差しならない状況のなかを決して明るさを失わずに生きていくひとりの女性(体は男性…まあオカマちゃんね)の一代記。主人公はまわりの深刻な状況に「Serious、Serious、Serious…」と能天気っぽくつぶやきつつ、軽やかにステップしながら涙を隠して世間を渡っていくんですが、それがかっこいいんだよね。テロリストと警察に疑われて暴力までふるわれても、変なスパイアクション映画の妄想とかしたりして(このシーンも笑っちゃう)「キンキーブーツ」もそうだけど、あちらの国のソッチ方面のショービズ系のシーンってなんでこんなに男前?に素晴らしいのかねえ。また、彼女(彼?)の生は愛を求める旅路でもあります…好きな男性への愛、幼い頃自分の前から姿を消した母を求める愛、町にいながら名乗りでない父への愛。

「ゆれる」
なんてゆーんですかね。まったく他人事じゃないんですよ香川照之兄ちゃんが(^-^;男二人兄弟でひとり家に残っている兄としては、みたいな。んまー、それもあるかもしれないけどヒジョーにドキドキする映画でした。兄弟間の関係がスリリングで。

夏から秋にかけてのイイカンジ!(^_^)bだった映画メモ3

2006年11月18日(土) 13時12分
「ユナイテッド93」
映画は「行けないところに行く装置」、みたいな話を以前にしましたが、これはそう、まさに考えうる限り最悪の場所といっていい、9.11テロの際にハイジャックされてしまった有名な1便がその舞台。そういう意味で非常に映画的な題材ではあります。オープニングからいきなり空港、離陸、あとは管制塔や軍の様子をドキュメンタリータッチで交えつつほぼリアルタイムに展開。このあたりの臨場感がすごい。うわー。まさに「ジェットコースタームービー」として描いているのでそのあたりで賛否があるかもしれないけど、この緊張感は半端ではない。ちょっと酔ってしまうくらい。この現実感、演出の力でもあるなー。オチは決まってるわけで、こういっては誤解がありそうですが大層面白かったです。「現実」がどうだったかは誰にもわからないですけどね。こうだったかもしれないし、全然違うかもしれない。それを踏まえた上で、純粋に映画としてとても見ごたえがありました。

「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」
あややかよ!というツッコミがありそうですが面白かったです。見たときレイトショーで、観客私1人でしたが!うーん確かにちょっとネタ的に2年くらい遅れてきた感はあるんだよなー。松浦亜弥の鮮度ってのも含めて、あともうちょっと早く世にでていればもっとインパクト大の映画になったかもしれない。インターネットのネタとかビミョーだもんなあ。でも個人的には楽しめましたよ。ちゃんと「名乗り」もあるし。ヨーヨーのアクション描写とかところどころ「おっ」ってところがあるしね。

「太陽」
えー特筆すべきは前半がとにかく半端なく眠い!おれ、睡魔に勝った自分を誉めたい(^-^;昭和天皇の戦時中の退屈な日常を描く…ってそれほんとそのまんま退屈なんですけど!みたいな。でも後半になって進駐軍があらわれて、天皇の生活が変わるあたりからがぜん面白くなってくる…と思ったら終わってしまう。ええーッ!?でも日本では絶対に撮られないであろう天皇ヒロヒトの映画という意味では一度は見ておくべき、とは思います。

映画「キンキーブーツ」

2006年11月15日(水) 9時00分
Grading:イイカンジ!(^_^)b

黒人ドラッグクイーン、ローラのステージ姿のかっちょよさ!し、しびれるー(職場のK様も言ってましたがもっとあってもよかったなー)サントラ欲しい。若社長役の人もいい味でてます。最初は情けなくてホントに成り行き社長っぽい雰囲気が徐々に「社長」の顔になっていくっていう。「どうすればいい?」が、「こうする!」になっていく過程が感動的。一種のお仕事モノ映画としても楽しめました。そこに現実問題としてゲイとかドラッグクイーンに関する偏見、異質なものを保守的な世界が受け入れていく、みたいなのも織り交ぜて、なかなか重層的な映画になってます。面白かった。

映画「ナチョ・リブレ 覆面の神様」

2006年11月14日(火) 0時30分
Grading:イイカンジ!(^_^)b

ううーん。なんとゆーか最初に予想したよりも牧歌的というか…テーマ曲もミョーにのんきなんだよなあ。CMだと「HERO」とかかかるじゃないですか。でもそんなシーンは実際にはなくて、なんか全体にのーんびりしてんだよね。ジャック・ブラックのばりばりのコメディーを期待して行っちゃったのであまりの能天気な世界観にちょっと拍子抜けというか…。いや、嫌いじゃないのよ。ヒロインというか尼僧役の人が意味もなく(笑)やたら美しいし。まあジャック・ブラックって本質的になんかたくらんでるキャラに見えちゃうんだよなー。この映画はそれにはちょいミスマッチな「ほんわか」さなんだよね。抜けてるバカではなくて、理に聡いバカ(?)ってキャラがジャック・ブラックって気がする(「スクール・オブ・ロック」や「キング・コング」みたいな)そこがなー。たぶんナチョ役には日本で言えば荒川良々みたいなヒトがいいと思うんだけど(ハリウッドでは誰だろう)この作品の根底にある「男の夢」みたいな部分には凄く共感するんだけどね。

映画「虹の女神 rainbow song」

2006年11月13日(月) 17時09分
Grading:イイカンジ!(^_^)b

これ、ノーマークのヒトもいるかもしんないけど、予想外によかったですよ。なんちゅーか青春のこそばゆさがよくでてるというか。大学のサークルの雰囲気もよくでてる(酒井若菜だけちょっと浮いてる気が)市原隼人クンはアレだね、撮影現場でチョー怒られてる新人AD姿がよく似合うというか、そのあたりリアルでしたね。すぐ辞めるって言ったり(笑)
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■プロフィール&決まりゴト■
■じょに倉■
■70年代前半生まれ、男■
以下の評価はあくまで独断と偏見ね。
エクセレント!!(☆0☆)…最高評価。人生変わっちゃうかも?!な作品。
イイカンジ!(^_^)b …高評価。おもしれ〜〜作品。まあ大抵はこのあたりの感想かと。
ビミョー(-_-)…低〜中評価。ビミョーにツマラナイというかなんというかな作品。
ガックシ(x_x;)…最低評価。相当キッツイ作品。限りなく0点に近い。
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