[ローテ]北斗杯結果考察

March 03 [Sun], 2013, 23:40
北斗杯結果考察

Heitoさん主催の北斗杯の結果のデータをまとめたので、公開も兼ねて簡単な考察を。
[ローテリーグ戦 北斗杯 結果] 元のデータはこちら。

大会参加者は36人、9人4ブロックの予選リーグ、各ブロック上位2人による決勝トーナメントという形式です。

・勝率の計算には予選リーグのもののみを用いています。総試合数は144試合。
・選出の記録はないので、勝率の計算はそのポケモンを採用したパーティに勝敗によって計算しています。
・データからは途中辞退のゆゆユさんを省いています。

データをこちらからダウンロードできるようにしておきました。
http://www1.axfc.net/uploader/so/2808925.xls

個体数順一覧


 1月にきゅんさんが開催された紅白戦がちょうど北斗杯と同人数なので、比較してみると面白いかもしれません。リーグでなく一人当たり一試合などルールの違いなどがあるので、そこは踏まえないといけませんが。
[「各パーティーとKPと講評」(きゅんのブログ)]

勝率順一覧


 ※当然、ミラーが多いポケモンほど勝率が50%に近づく傾向があります。ミラーを除外して考えると、勝率が高いポケモンはさらに高くなり、勝率が低いポケモンはさらに低くなるということです。

 以下では各視点別に1月紅白戦と比較しながら簡単な考察をしていきたいと思います。
 紅白戦との比較で採用率だけを比較し勝率を比較しないのは、紅白戦の試合数が多くないためデータとしての信頼性に不安をもったためです。決して面倒だからではありません!

・全体

北斗杯KPトップ10
1位 クレセリア・FCボルトロス 13/36 36%
3位 ラティオス 12/36 33%
4位 ガブリアス・キノガッサ 11/36 31%
6位 バンギラス・ブルンゲル 10/36 28%
8位 カイリュー・ナットレイ・ニョロトノ 9/36 25%

1月紅白戦KPトップ10
1位 ガブリアス 16/36 44%
2位 ブルンゲル 15/36 42%
3位 バンギラス・ヒードラン 14/36 39%
5位 クレセリア・ハッサム 10/36 28%
7位 FCボルトロス・キノガッサ 9/36 25%
9位 ラティオス・化身ボルトロス 8/36 22%

 今回の北斗杯のデータを見て受けた印象は、キノガッサが強く意識されてきたのかなということでした。BW2環境になってから遅れて解禁したキノガッサは、多くの場合タスキを盾にキノコの胞子・タネマシンガン・マッハパンチなどを扱い、いずれの技も隙を見せるとパーティが半壊しかねない脅威を持っています。そして、その特質ゆえ他のポケモンとは違った態度で対処を行わないといけないポケモンです。採用数も前回に引き続き高い採用率を誇っており、現環境における要注意ポケモンの一角と言えるでしょう。紅白戦の開かれた時期に比べ、今回の大会ではキノガッサへの警戒が深まったのかなと思います。

 全体のKPを見て、目立つのはクレセリア・FCボルトロス・ラティオスの3匹の台頭でしょうか。この3匹に共通した特徴は、いずれもキノガッサに対する耐性が高めであることです。こうしたキノガッサに対する耐性が高めのポケモンを採用し、キノガッサに対する耐性が低いポケモンの採用を抑えることでパーティ全体からキノガッサに対する圧力をかけようとしたプレイヤーが多かったのかなと思います。

北斗杯勝率トップ10 ※KP1のポケモンを除く
1位 カイリキー 71%
2位 バシャーモ 69%
3位 バンギラス・スイクン 59%
5位 ヒードラン 58%
6位 ハッサム・ドリュウズ・コバルオン・サマヨール 56%
10位 ファイヤー・テラキオン 55%

北斗杯勝率ワースト10 ※KP1のポケモンを除く
1位 メタグロス 35%
2位 ニョロトノ 38%
3位 キノガッサ 41%
4位 キングドラ・ローブシン・シャンデラ・ラティアス・FCランドロス 44%
10位 FCボルトロス 45%

 まず目立つのは、カイリキー・バシャーモ・コバルオン・テラキオンという高速の格闘ポケモンたちが高めの勝率をあげているのに対してローブシン・キノガッサ(・メタグロス)など中〜鈍速の格闘ポケモンの勝率が伸び悩んでいることです。この結果の解釈は難しいところだと思いますが、個人的にはキノガッサ・FCボルトロスの採用率の高さに起因したものではないかと思います。
 たとえばFCボルトロスと格闘タイプは本来的には相性がわるいものの、一度ドラゴンや炎などなんらかの攻撃でFCボルトロスが削れると、半減であろうと高速格闘タイプの範囲に入ってしまい有利不利関係は逆転します。鈍速格闘タイプだと依然としてFCボルトロス優位の展開ですね。また、対キノガッサでは特に顕著で、高速格闘ポケモンであれば襷が削れたキノガッサを上から処理したり反撃の胞子で眠らされようともキノガッサの体力を大幅にけずることで隣のポケモンの一貫性を生むといったプレイングができるのに対して、キノガッサより遅いポケモンだとトリックルーム役やアタッカー自身が常に胞子で眠らされ行動できなくなるリスクにさらされますし、タネマシンガンという高火力な技による縛りも強烈なものです。こうしたS関係による主要ポケモンへの有利不利関係が勝率にあらわれたのではないかと思いました。

 そして注目したいのはキノガッサ・FCボルトロスの勝率の低さです。まず、どちらのポケモンもメタが厳しかったというのがあるでしょう。キノガッサはその耐久の低さとSの速くなさから、襷があるといっても上からプレッシャーを掛けられると2回以上の行動保障が効きにくく、技の通りを悪くされる・天候により襷を無効化されるなどするとより安定性はかなり低くなると思います。FCボルトロスもSが高くなく耐久も薄目なのでドラゴン+高速格闘などに上を取られると、安定性は低くなります。どちらも厄介なポケモンですが、これらのポケモンに対し適切にプレッシャーをかけることのできるパーティを使用したプレイヤーが優位に試合を運ぶことができたのかなと思います。

・主要なドラゴン

ラティオス 採用数8/36→13/36 勝率 54%
ガブリアス 採用数16/36→11/36 勝率 49%
カイリュー 採用数2/36→9/36 勝率 51%
ラティアス 採用数6/36→2/36 勝率 44%

 目立つのはガブリアスとラティオスの逆転、カイリューの復権、ラティアスの失速、ラティオスの高めの勝率などでしょうか。

 ラティオスの増加の理由としてはやはりキノガッサ・ボルトロスへの耐性の高さがあげられると思います。格闘・草タイプに耐性を持ち、高速ポケモンでもあるラティオスはドラゴンの中でもキノガッサ耐性はトップクラスと言えるでしょう。また、めざめるパワー氷程度では落ちず、逆鱗のような固定を受けない龍の波動で大幅に削ることができるというボルトロス耐性の高さも大きいのではないかと思います。スカーフガブリアスが多い環境だとラティオスはあまり使いやすいと思いませんが、今回はガブリアスの数が少し落ち着いたことも勝率の高さに寄与したのではないかなと思います。

 ガブリアスが減少した理由は、ガブリアスが減少したというより他のドラゴンが増加したのではないかなという気がします。カイリューの復権はむしろ前回の数の少なさが以上だと思っていたので、今回は特別コメントを言う数ではないかなと思います。ラティアスが減ったのは流行りによる部分がある気がしますね。前回の紅白戦はその前の回の紅白戦でラティアスが大将戦で使われ勝利し、直近のオフである愛知オフでラティアス入り構築が優勝したこともあり、ちょっとした流行りを受けての数だった気がします。しかしそれにしても少し少ない気はするので今後の動向が気になるところですね。

・主要なトリックルーム役

クレセリア 採用数 10/36→13/36 勝率 47%
ブルンゲル 採用数 15/36→10/36 勝率 53%
シャンデラ 採用数 4/36→4/36 勝率 44%

 全体としてはクレセリアが増加し、ブルンゲルが減少。その他は特に変わらずといったところ。

 クレセリアがブルンゲルにとって代わりつつあるのは、やはり対キノガッサが大きいのではないかと思います。トリックルームは優先度が低い関係上、キノガッサに対してトリックルームを試みると常にキノコの胞子を受ける恐れがあるのですが、クレセリアであれば仮に寝かされても起きるまでトリックルームを連打できるような耐久があるのに対し、ブルンゲルはそうしたプレイングをするには耐久が心もとないところです。また、そもそもタネマシンガンのヒット回数によっては即死させられる恐れもあり、キノガッサの数が多い環境に置いてはブルンゲルのトリックルーム役としての信頼性は低いと言わざるを得ません。この採用率の変化は妥当かなと思いました。

 しかし気になるのは、どちらも50%に近いので誤差と言えるのかもしれませんが、クレセリアの勝率が低くブルンゲルの勝率の高かったことです。そこで、ブルンゲル入りで勝率が高かった方の構築とクレセリア入りで勝率が伸び悩んだ方の構築を見比べてみました。すると、前者の方の構築はブルンゲルをスイッチあるいは切り返しとしてのトリル役として採用している傾向があるように見えたのに対して、後者の方の構築はトリックルームの軸を一つの主要な軸として数えているような傾向があるように思われました。
 これは、現環境におけるトリパの不安定性を示唆しているのかなと思いました。トリパが不安定となる理由としてパッと浮かぶのはやはりキノガッサの増加で、鈍速ポケモンで固まるトリパではキノガッサに先制催眠をくらうリスクを一方的に押し付けられる、あるいはそれを避けようとして選出が限定されるなどといったがあります。または、上を取ることを許すトリパという戦術自体、常にタイマンが行われるローテでは不安定なのかもしれません。

 あるいは、打点を持たずサポートに特化したクレセリアに対し、一応水タイプという打点をもち、溶けるという積み技によるタイマン性能をもつブルンゲルが勝率を伸ばしたという結果なのかもしれません。つまり、攻撃役補助役を分離する発想ではなく、それぞれのポケモンに一定程度のタイマン性能を付与する方向性の方が勝率に結びつきやすい、そうした結果という解釈もありえるかと思います。解釈は色々可能ですので、他の解釈の可能性も考えられると面白いのではないでしょうか。


・天候関係ポケモン

バンギラス 14/36→10/36 勝率 59%
ニョロトノ 5/36→9/36 勝率 38%
キングドラ 1/36→4/36 勝率 44%
ユキノオー 4/36 勝率 53%

 やはり目立つのはバンギラスの勝率の高さと雨の勝率の低さです。

 まず雨の勝率の低さについては、クレセリア・FCボルトロス・ラティオス・キノガッサなどが高KPであったことが原因として挙げられるのではないでしょうか。クレセリアは雨に対してその耐久から安定して日本晴れ・光の壁といったフィールドコントロールを行うことができ、FCボルトロス・ラティオス・キノガッサなどは単純に雨パのポケモンに対して殴りあい性能が高いですね。
 逆にバンギラスに関して言えば、バンギラス自体はキノガッサに強くないものの襷を潰すことができるので間接的にキノガッサ耐性を上げることができ、クレセリア・FCボルトロス・ラティオスなどの高KPポケモンに対して比較的有利であることなどが勝率に結びついたのでしょう。ガブリアス・キノガッサ以外の格闘ポケモンの採用率が落ち着いたことも間接的にバンギラスの勝率を上げたのではないかなと。
 つまり、キノガッサの増加とそれに対するメタの増加が直接的、あるいは間接的に雨パの勝率を下げ、バンギラスの勝率を上げたのではないかなと思います。



 他にも色々と分析できることはあるでしょうが、疲れたのでこの辺にしたいと思います。皆さんも是非それぞれの視点で分析を行ってくだされば、僕とは違う新たな発見をも得られるのではないでしょうか。
  • URL:https://yaplog.jp/rthomas/archive/194
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