リニューアル

April 05 [Thu], 2018, 20:09


秋山羊子さんのサイトがリニューアルオープンしまして(パチパチパチ)、撮影を担当しました。
10年ぶりのリニューアルということで、今回も10年前と同じように写真を撮らせていただたのですが、(と書くと、すごくよそよそしい感じだけど、)いろいろ気付かせてもらったり思い出させてもらったりで、すごく愛おしい撮影でした。
一般的にいい写真かどうかはさておき、これらの写真には、
わたしが出会ってからずっと羊子さんに抱き続けている、「ある種の生々しさ(現実感)」と「ある種の浮世離れ感(お伽話感)」が乗っかってる気がして、とても気に入っています。
撮ってる時は、別にたわいもない日常的な話ばかりなんだけれども。
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わたし、羊子さんに実際会って撮るまではただ音源を聴いているファンで、その楽曲から受け取ったイメージから「あんなにリアルな歌を歌うのにその存在は幻で本当は存在しないのでは?」って感じていた。
だから、初めて会った時に「わあ、実在するんや!」みたいな驚きというか喜びがあって、会うほどに話すほどに、現実感とお伽話感の両方が強化されて。
今でもそんな感じがあるかもしれない。
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いつだったかな。
2007年最初の撮影の翌年くらいかな。羊子さんが神戸に来てくれて、撮影をした。
その少し前に東京の谷根千あたりを散歩しながらぐるぐる歩いて、今この状態を撮っておこうってなったんだと思い出す。その時って、羊子さんはやせ細っていてギリギリの状態で。「だからこそ撮ろう」って話した記憶がある。
折れそうな身体で神戸に来てくれた日。撮影のためわたしの部屋に向かう途中で、
「なんかずっと撮っていく気がするな」「多分どっちかが先に死ぬまで」って話をした。
そのことがずっと残っていて、今でもそうだろうなと思っている。
それは決定的に関係性を位置付けたというか、絶対的に抗えない繋がっていく人だと肯定した瞬間。
今日も、その会話をした道を帰りながら、そのことを思い出した。そういう繋がり方の人だなあと思う。
それってなんて呼べばいいのだろう。
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写真なんて、真実でも現実でも事実でもないかもしれないけれど、でも、写真だから浮き立たせることができるものもあると、そんなことを思い出させてくれる人。
(この感じを「切実なんだよ」って素直に言えるアラーキーは、やっぱりすごいなと思う。)
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わたしの写真活動はすっかりお休みモードだけど、写真撮ることは今もとても好きで、大事で。
写真が、撮るのが、すごくすごく好き。たまらないのですよ、喜びなのですよ、ずっとずっと。
だからこんなふうに、いろいろに意識を向けさせてくれる羊子さん撮影は、ただただ感謝だし、うーん、何だろうなあ。。。特殊で代わりがいない存在。普段べったりと関わってなくてもそう。
(羊子さんを通じで出会った人たちの存在も然り)
そんなわけで、よければのぞいてください。
サイトデザインはユニカイエさん。
(今回採用された以外の個人的お気に入りショットはまた後ほどアップしたいと思ってます。)
 秋山羊子website  http://www.hitsujilabo.com

カジャラ#3『働けど働けど』

March 31 [Sat], 2018, 18:04


年度末、3月31日。
働くということについて毎年いろいろ思う日であるし、いろいろ考える3月でもある。
今年は特にそのことに思い切り揺さぶられていて、悩み苦しみ続けている。

そんな中、楽しみにいていた小林賢太郎さん作・演出のカジャラ#3のタイトルが『働けど働けど』。

最初は2公演しか取っていなかったのだけれど、公演前半戦の3月で計5公演観ることになった。
一度目観た時、もう堪らなかったのだ、何もかも。そのことは後半で書くとして。

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話は飛んで、10年前の春。
その春も、わたしは仕事に関して迷いまくっていて、迷ったまま想像もしていない場所に進むことになった。
ちょうどその3月も賢太郎さんのソロ公演、ポツネン『Drop』を観に行くことになっていて、
しんどい時期だったけれど、観ている間だけは何もかも忘れて心から笑って楽しくて救われた。
だけど、その帰り道にいろいろ考え込んで、全部が水の中みたいにゆらゆらしていて。

今年の3月、同じように小林賢太郎作品を観て、あの10年前の春を思い出した。
ああ、あの感触だと思った。
不甲斐なくて情けない自分が、ものすごいものを観てしまってショックを受けた時の、あの感じだ。

わたし、10年経っても40歳を前にしても、働くことについてやっぱりぐるぐるしているし、いちいち立ち止まっている。
わかったつもりで、決めたつもりで、どこかで言い訳していて。誰かや何かのせいにして。

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(ここからはややネタバレ含みます)





今回のカジャラ#3『働けど働けど』は、文字どおり、働くことが主テーマのコント作品。10本かな。
とにかく、ただただ思いっきり笑えるし、その上、身につまされるというか胸に迫るというか。
賢太郎さん作品らしい美しい余韻も健在。

どのコントも何度観ても面白く気に入っているのだけれど、
中でもちょっと毛色の異なる、今回の賢太郎さんのソロコントが観るたびに良かった。

一握の砂。砂の城。

作るたびに、壊される。壊されるたびに、強くなる。壊されなければ、自分で壊せばいい。

何度も壊される砂の城。
壊されればまた作り、その度に土台が大きくなって強くなっていく。
誰にも壊されなくなれば、自分で壊せばいい。
そしてまた掴む、一握りの砂。


確実に、このコントで背中を押された気がしているし、カジャラ#3という舞台というものにも、もちろんそう。
カジャラシリーズ自体もどんどん進化しているし、この#3だって観る度に進化している。
きっと今日も、今も、どんどんとブラッシュアップされているはず。

「壊されなければ自分で壊せ」というセリフが、とにかく全てを象徴している気がした。
姿勢、そうか、それこそ精神か。(カジャラの冠に、コントマンシップ、って謳っているもんな。)
1度目に観た時に、そのことを思って震えた。何度でも観たいと思った。

面白いのために、まっすぐに真面目で本気で真剣で、何よりに愛が溢れていて。
立ち止まらずに、壊して、どんどんとその面白いを越えていく。
その面白いを更新し続けている。

そんな姿を、そんなプロの仕事を観せてもらっているんだと気がついて、本当に興奮して、感動した。
あんなに笑ったのに、泣くほどに。

わたしも、そんなふうに自分の仕事をしたいと思った。
働くことは、辛いことも多いけれど、それでもより良い場所を目指して、更新し続けたいと思った。

泣き笑いの幸せをもらった2018年3月、この作品に出会ったこと、絶対忘れられないな。



クロニクル

September 17 [Sun], 2017, 19:00


嵐が来る前の静けさの中、久しぶりにゆっくり家で過ごす休日。
ずっと放置したままのブログをいつぶりかに更新。

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もう最近では基本的にInstagramをメインにしているけれど、どんどん過ぎて流れていってしまうのだけはあんまり性分にあってないかもしれないと感じて、
時々、2005年から続くこの[rocking boat diary]を使って記憶を遡る。
そうすると、やっぱりブログって見やすいというかアーカイブスとして優秀って思って、
未来の自分のために近年のこともちょっとまとめておこうと思い立って。

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まずは2015年8月末からの青森の旅日記と、
今年2017年5月から先日までのあれこれを一括で転記。

2015年9月1日の青森から帰った日の日記に、

 「脈々とつづくものをきちんと受けとって、繋いで、
 そういう繰り返しを絶え間なく途切れなくやっていくってことが
 それだけで本当にすごい役割だし役目だし、実際はなかなかできないものだと思った。」

って書いていて、最近も同じことを感じさせてもらうような日々で
ああ、あの時からずっと続いていたのだとはっきりと気づく。

同じ流れの中にある、2016年の波照間島の旅もまとめておきたいな。


-
書いたり書けなかったり、書かなかったりひっそり残していたり、色々あるけれど、
こうしてこのブログを見ると、随分怖いものなしに(正直に)言葉にしてきたのだなあと思う。

行けるところまでどんどん行きたいなと思う。
意味なんかなくても。答えなんかなくても。

continues

September 17 [Sun], 2017, 16:46

2017年初夏から夏の終わりまでの日記の中で、後々読むと転機に思うだろうものを抜粋。
私的アーカイブ。

主に音楽と記憶の旅。

______
<5月27日>
行ってきました、#星野源 #Continues_tour 神戸1日目。
とにかく本当に楽しかった!心の底から楽しんだ!

わたしががこれまでの人生の中で、
その時その時熱心に聴いてきたいろんなジャンルのたくさんの音楽のことを、
いろんな場所でいろんな規模の箱で観てきたたくさんのライブのことを、
そしてその時のいろんな感情のことを、なんだか気配として感じながらの、感慨深いライブでした。

音楽ってすごい。

コンティニューズ。
そうね、受け継がれているのね、遺伝子レベルで。

わたしの中に埋め込まれてきたものを再確認できた、素晴らしい体験。ありがとー!

______
<6月9日>
今夜は、本当に本当に久しぶりに大橋トリオでした。
あの曲のイントロが鳴った瞬間は、さすがに胸がぎゅっと痛くなったけれど、でもこうしてまたライブ来られてよかった。よかったな。

-
わたしは多分、記憶と音楽の結びつけが強すぎたのだと思う。
このあいだの星野源くんライブと今日の大橋トリオライブに行けたことで、抱えてしまっていたトラウマみたいなものをすっきり克服できた感じがした。
もう怖がらなくていいのだと分かった。そもそも怖がらなくてよかったんだと気づいた。
もう確実に時間も気持ちも進んでいる。
5〜6年に及ぶ長いトンネルをやっと抜けたのかもしれない。

またいろんな人にも会いにいけそう。
記憶や思い出と音楽を結んで持ったまま、会いにいけそう。

______
<6月24日>

撮影のために東京へ向かい中。
写真の神様が味方してくれますように…!
個人的テーマは「10年」と「真剣勝負」

-
この時期に東京というのも、
ここ最近続いている「トラウマみたいなものを克服する」体験のひとつになる気がする。

思い出はこわくない。

多少のせつなさと甘酸っぱさをお供に、いってきます。

______
<6月26日>

週末おこなった秋山羊子さんの撮影。
いやー、これを充実感というのでしょうか。謎の筋肉痛でさえなんだかうれしい。
早速作業に取りかかるも、何回もただただ繰り返し見てしまって、全然進まない!
こんなの書き始めてるからさらに進まないけれど、書かずにいられない!
でも、早く見てもらいたいので、頑張ります。

-
羊子さんを撮りはじめた(というのか出会った)のは2007年、最初の撮影は7月の神戸で。
会うのも2回目、ほぼ初対面みたいな中で二人きりで、すごく緊張したことを覚えている。
しかも全てフィルムで撮った。
今でも羊子さんの一番好きな写真はこの時に撮ったもの。
あれから10年。
その間も折に触れて撮ってきたけれど、今回はなんとなく特別になると思っていた。

-
2日間がっつりと撮影。事前準備もたくさんして頂きまして。
わたしはわたしで気合い入れて臨んだけれど、肩の力はずっと抜けていて。
そういう意味ではピリッとした緊張感はなかったけれど、
それでも瞬間瞬間には、とても静かに穏やかに凪みたいに集中していて、それがとても心地がよかった。
特急列車の座席をボックス席にして笑い話しながら江ノ島に向かったのもオフというか遠足みたいで、単純に思い出になった。
暑さも、行く場所行く場所の店主さんたちがかけてくださった言葉も、潮の香りも雨も、人混みも、ご飯も打ち上げも、全部思い出だ。

写真以外にもたくさんたくさん残った気がする。

-
「切なさ」という感情を武器に、というかそれを言い訳みたいにして、10年前は撮っていたけれど、
やっぱりもうそこにわたしはいなくなっていた。
『寄る辺』という写真展を作った時にもそれは感じていて、
もしかしたらその「切なさ」に栗原葉子の写真の強みや良さがあるのなら、それを好きでいてくれたなら、
期待に添えないかもしれない、とも思った。

だけど。
多分それも含めて、10年たった今の羊子さんを、10年たった今のわたしが撮るとどうなるんだろうという興味の方が、きっと羊子さんサイドにも、わたしにも大きかったのだと思う。
実際撮った写真を見ていると、わたし個人的には、おもしろい!正解!という感じがしている。

-
アー写撮るのって楽しい!ということを再認識した。そして愛おしい。
相手もしっかりとわたしに向き合ってくれるからかな。ライブ撮影とはまた違う。
ちょっと覚醒した。あーでもポートレイト撮りも好きだもんな。誰かを遠慮なくぎゅっと見つめられる。
というのかもう、写真撮るのが本当に本当に今もまだ楽しい。
うれしくてしあわせ。

______
<7月15日>

細野晴臣さんの初夏ツアー@味園ユニバース。
いっぱいつぶやきたいことがあるけれど、大事に記憶の箱にしまっておいて、
また何年も先に思い出したいライブ。
とにかくすばらしくって、観られて本当にしあわせでうれしくて、ずっとにやにやしてました。
心地よかったなあ… 次は11月!

細野さーん、70歳おめでとうございます!引退後2度目のライブおつかれさまでした!

______
<7月23日>

5月の神戸のライブが、わたしが長いあいだオフにしていたいくつかのスイッチのひとつを、
軽やかにさわやかにパチンとオンにしてくれて。
で、あれから約2カ月。もう一度確かめたいなあと考えていたので、えいやっと大阪も。
星野源「Continues Tour」大阪2日目。

-
大阪城ホール、中に入るの大学の卒業式以来だ。ライブみるのは1995年3月のミスチル以来かな?
(あ、ワールドに続きまたもやミスチルだ)

-
そのミスチルのライブ、阪神淡路大震災の2ヶ月後くらいで、地震のあと初めて電車に乗って神戸を出たから大阪の普通の生活の風景にショック受けて、一緒にいくはずだった友だちは地震で亡くなってしまって、最後まで行くかどうか悩んでたけどその子のお母さんが行ってきてって言ってくれて、つらい気持ちが続く中で聴いた音楽はやっぱり強くてやさしくて宝物で、だけど隣の席が空席なのが苦しくてずーっと泣きながら観てたなあ…。…はっ、城ホールライブというだけで感傷に浸りすぎた。

-
よし、今日は楽しもう。今日も楽しもう。
後悔しないように、生きているうちに、会いたい人に会いにいくし、
行きたい場所にいくし、やりたいことをする。

そう決めたのだから。

______
<7月23日>

#星野源 #continues_tour 大阪2日目。
このツアー2度目を観たことで、より腑に落ちた感じがする。確信、みたいな。

神戸のときは、今まで聴いてきたあらゆる音楽や観てきたライブを思い出したりしたけれど、
今日もう一度観て、たぶんこれから先たくさんの新しい音楽を聴いていろんなライブを観たときに、
ふとこのContinuesツアーのことを思い出すんだと思った。
体感したよなあって幸せに思い出すんだと思う。

遺伝子に残る2017年。

-
今日は特別に楽しかった。リラックスして楽しんだ。楽しいものだよな、音楽ってライブって。
さ、黒ラベルのんで余韻も楽しもう。

______
<8月25日>

#星野源 #Continues_tour 本公演最終地の名古屋1日目。
このツアーも、この夏も、もうすぐ終わるのかと思うとなんとなくさみしいけれど、
おかげで5月からずーっと楽しかったし、
何よりわたしが長く見ないふりをして忘れたふりをしていたことを
神戸で覚醒させて大阪で確信させてくれた、
わたしにとって生活や人生の流れがまたひとつ変わったようないつまでも記憶に残るライブツアー。
今夜名古屋でもうひとつ重ねられてよかった。

参戦3公演目、いろいろ考えながら観ていたら、本編最後の曲で泣けてしかたなかった。

追加公演の埼玉まで、まだまだ楽しんでいこう。
元気に笑っていこう。

______
<8月27日>

#夏の豊田市美術館 まで奈良美智さんの「for better or worse 」を観に。

「どのような運命になろうとも」
そのタイトルですでにもうぐっときて、観る前からうるっとしてしまった。

-

最初の部屋で、わたしも大好きなレコード(わたしが持ってるのはCDだけど)の
いくつかも飾られているのが楽しくて、ずっとここに居られる!と思ったりもしたけれど、

進むにつれ、だんだんとぎゅっと向き合っていくような展示構成に
またうるうるとして堪えらない気持ちになっていった。

ぎゅっと集中して、しんとしていて。

たくさんの人が来ていたのに、
すごくひとりぼっちで見つめた(作品によっては見つめあった)気分がとても強い。


その感覚が、あんまりにも透明で尊くて、ちょっと胸が痛くて、ずっと目を潤ませていた。

-

2001年「I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.」の巡回展が
翌年に芦屋市立美術博物館で開催されたのだけれど、
その展覧会もタイトルからもう涙腺をやられてしまって、フリーパスを買って何回観にいっただろうか。
1日に2度通った日もあったくらい。

今回の展覧会は、その時のことをとても思い出した。


-

うれしいな。すごいな。
たまたま同じ時代に生きていて、だからこそライブで受け取れるなんて。
最近そのことにとても感謝している。
どうせいつか死んじゃう長くはない一生なのに、
今もさ、生活や人生にぎゅって焼きつくモノやコトを、進行形で感じられている。

それってすごくしあわせだな。すばらしいな。

-
もう一回観にいけるかなあ。
今は今しかないのだから。

_____
<9月6日>

小沢健二とSEKAI NO OWARI「フクロウの声が聞こえる」、
眠れないついでにリピートで聴きながら朝を迎える。

何ともいえない(とても素敵な)感情やパワーが湧きあがってきて、そして一緒にうたいたくなる。

最高。ジャケまで完璧にすばらしい。

歓びと感動の溢るるまま素直に。
だけどそこに必然性と意図と確信が。

はじまり、はじまりと扉が開く!

______
<9月9日>

いよいよ! #星野源 #Continues_tour 追加公演、さいたまスーパーアリーナ1日目。
5月からのこのツアーでもらったものを抱きしめながら、
うれしい!と、たのしい!と、ありがとう!を全部全部あふれさせて、今夜もすばらしい時間をみんなで。

______
<9月9日>

わたしの #星野源 #Continues_tour は今夜のたまアリ追加公演1日目にて無事に終了。

ツアーがはじまってから今日までずっと、想うたびしあわせで、この上ない日々でした。
これ以上ないくらいに堪能しました。たくさん受けとりました。大感謝です。

-
最初に観た神戸公演の時、わたしが見ないふりしていたずっと破れなかった殻がふわりと消えてしまったかのような、わたしが抱えてしまっていたずっと越えられなかった最後の壁を軽々とスキップで越えさせてもらったような、そんな気持ちになって、
このツアーは観られるだけ観ておきたいと強く思って、結果、4か所4公演に参戦できました。

いろんな意味で、わたしにとってすごく特別なツアーになりました。


-

こんなに楽しませてくれて、こんなに楽しむことを教えてくれて、楽しめばいいって思い出させてくれて、ありがとう。
過去も今も未来も、全部全部大事に思わせてくれて、ありがとう。
こわがらなくていいし肯定していいし信じてもいいと思わせてくれて、ありがとう。


2017年のわたしの人生の芯に、ぴったりとContinuesが寄り添ってくれていると思う。
忘れられないや。遺伝子に刻まれたのだから。


-

ツアー自体は明日がオーラス。

明日も最高に素晴らしい時間を。そしてこれからもずっと何度でも、それぞれの素晴らしい日々を。

未来に向かっていくのだよ、みんなで。

______
<9月10日>

あと数時間後には本当にContinuesツアーは終わりを迎えるんだと思ったら、
昨日の終演後よりも会場にいない今日のほうがあらゆる感情が渦巻いてひとり泣いている…。
勝手に感極まるという…。
だけどたぶん、全国いろんな場所で、みんな感極まっているんだよね。

______
<9月10日>

帰るのもさみしいし、終わるのもさみしい。
でも、大きな流れの中で、今日もどこかから繋がってきたし、今日もどこかへ続いている!
さみしくても、せつなくても、それも栄養になり血肉になり力になり、あるいは傘や毛布にもなる

-
また神戸戻ってからいろいろと。

【knock and knot】episode 0

January 09 [Mon], 2017, 20:12

【knock and knot】
episode 0 :「2017」

-
突然ですが、2017年は文章を書いていこうと思います。
エッセイみたいなものを。

昨年は、望まない風向きを全然どうすることもできないまま、
すっごく踏ん張って頑なに閉ざしてとにかく吹き飛ばされないように必死だったけれど、
その嵐が一旦弱まった時、それはそれは本当の凪で、なんだか一気に解放された気分でした。
いろいろ防御していたものが吹き飛んでしまったようで、
ここ何年なかったくらい、今、心がぱかーっと開いているような、そんな気がします。
だからなのか、とにかく「書きたい!言葉を発したい!」という欲求がとても高まっています。

-
子どもの頃から書くことが大好きでした。

小学3年か4年生の時、何かの物語の続きを自分で考えて書く、みたいな授業があって、
それがとにかくもう楽しくて何枚も何枚も次々書いて、それを先生がすごくほめてくれて、
そこから何かと文章を書く役割が回ってくるようになった。とにかく何かしら文章を書いているのが好きで、
小学校高学年になるとノートに小説を書きはじめ、
中学生や高校生になると、それこそエッセイみたいなものを次々ノートに書いていた。
日記も毎日びっしり書いていたし。
写真を撮るようになってからは写真の比重が高くなり、写真と言葉の作品を作ってはいたけれど、
それは“写真のための言葉”という感じだったかも。
とはいえ、往復書簡とかフリーペーパーとか、テキスト主体のコンテンツも作ってきたよな・・・。
そう考えると、今さらながら、書くことはずっとわたしの近くにあったなあと思う。

-
書くことは、言葉は、ふつうにあたりまえに日常の中にあるものなので、
あんまり力入れずに、身軽に気軽にどんどん書きたいなあと思って、これを始めてみようと思いました。
『物語る風景』という写真と言葉のコンテンツもやっているのだけれど、
あれは先ず写真を撮ってそこから浮かんだ文章を書いて、という順番なので写真ありきであるのと、
写真撮ってセレクトして手書きでテキスト書いてスキャンして、ページつくってサイトにアップして・・・
というふうに、実は結構手間がかかるのです。やるならちょっと気合いが必要。

なので、こっちでは言葉だけにして、思った瞬間に書きたいという希望を叶えるべく、
おしゃべりする感じで、雑談みたいな感じで、綴ってみようかなと思っています。
(前はそういうのブログでやってた面もあるけれど、ブログはあくまで日記の位置づけなので。)

-
さて。
そのゆるく気ままに書くエッセイのタイトルは「knock and knot」にしました。
特に意味も含みもないのですが、年明けすぐに思い浮かんだので。

ただ、その後ろに「1978→2017」と書いてみた時、
なんだか結構長い時間だな、なんとなく一旦区切るにはいい感じの数字の並びだなと思って。
これって実際は39年間だから決して切りは良くはないのだけれど、
ここから先は次のステージになって、そこでもう一度0だか1だかになる感じなのかも、と思いました。
なので、そういうのをちょっと意識して書いていくかもしれません。
今のところは。

というわけで、どうなっていくかわかりませんが、それも含めわたしはとても楽しんでいます。
よければお暇なときにお付き合いくださいませ。
「knock and knot」、どうぞよろしくお願いします。

2017年1月9日 栗原葉子

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【knock and knot】
http://www.rockingboat.net/works/knock%20and%20knot/knock_and_knot.html

傘を差し出してくれた

April 10 [Sun], 2016, 20:57


ざわざわとしたまま4月も過ぎる。
今朝、やっと少し落ちついた気持ちになれた。
ふっと緩めてくれる風景、言葉、瞬間。

“自分のために”と“誰かのために”が、そんなに遠くないところにあるならいいな。
うまくいかないこともうまく振る舞えないことも多いけれど、
わたしからから微笑むことができたら、微笑みで返せたら、と思う。

それはたぶん遠回りじゃない。

「ひとつひとつ」、おまじないのように毎日繰り返している。

--

いつか、と思っているそのいつかはこないかもしれない。
なんとなくどこかでそう思ってしまう度、こわくて目を逸らした。


とても遠くなってしまった「いつか」に、少しの後悔と少しの安堵。

そしてせつなくてたまらない。

--

光を当ててくれたとか背中をささえてくれたとか
まだ見ぬ世界を教えてくれたとか、
いろんなふうに救ってもらったけれど、

とりわけ、「傘を差し出してくれた」というふうに感じたことが
今でも、何回思い出しても、じんわりと胸にせまってくる。

本当に傘を差し出してくれたみたいだった。
否定も肯定も嘆きも批判もなく、ただ降る雨に
そっと、何も言わず、気づかないくらいにさりげなく。


その記憶を力にしてゆっくり前に進んでいるような気がする。

「take a walk,take a photograph」―見つけること、見つめることー

April 09 [Sat], 2016, 6:23


<カフェふた葉×栗原葉子企画 写真のワークショップ>
「take a walk,take a photograph」 ―見つけること、見つめることー


神戸市北区道場町。
山や川、草や花、自然豊かで空の広いこの町で、写真のワークショップを行うことにしました。

この町の、たくさんの素敵なところを教えてくれたのはカフェふた葉のふたり。
わたしは神戸の海側、街暮らし。ふた葉のある道場を一緒に散歩した時、同じ市内でもこんなにも空気や光の色が違うのかと驚いて、感動さえしてしまいました。
道場を歩くことでこの場所を好きになりたい、歩きながら撮ることでたくさんの風景に出会ってみたい、そしてそれを誰かと共にできればもっと楽しい。そう思いました。

まず道場を歩くこと、そしてはっと気づいて心が動いたものに素直にシャッターを切ることを中心に、「歩くこと=撮ること」にちなんだ撮り方のポイントのお話を加えて、このワークショップを進めていきたいと考えています。最終回には、みなさんの作品をスライドショーにして、見つけたもの見つめたものを一緒に振り返ります。

歩くことで、撮ることで、その場所に親しみをいだくようになる。
ワークショップを通じて、誰かの人生の中に、そんなふうにして特別な場所がひとつ増える。そんな機会になればうれしいです。
ワークショップの半年の間に、天気や季節、気持ちや考え・・・いろんな変化があって、世界の見え方も少し変わっているかもしれません。
是非一緒にカメラを持って歩いて、見つけて、見つめてみませんか。

                        栗原葉子

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カフェふた葉のある神戸市北区道場町を舞台に行う、写真のワークショップ。
この町を歩くことで、撮ることがもっと好きに、もっと近くになるように。

◎日程:平成28年5月22日(日)、8月28日(日)、10月2日(日)、12月25日(日)の全4回 
 *ご希望の回をそれぞれお申し込み下さい。
◎場所:カフェふた葉(神戸市北区道場町日下部331-5)とその周辺
◎講師:栗原葉子
◎定員:各回10名
◎料金:各回1,500円(カフェふた葉のお茶付き)
◎内容:講義と周辺を歩いての撮影実習、お茶の時間

◎日時・テーマ
【第一回】
5月22日(日)13:30〜15:30
「空の青、山の青、田んぼの青」心のままにシャッターを切る
【第二回】
8月28日(日)16:00〜18:00
「夏の終わり、夕暮れ」光を味方につける
【第三回】
10月2日(日)13:30〜15:30
「移ろう季節のうつくしさ」大きく捉える、小さなものに目を向ける
【第四回】
12月25日(日)13:30〜15:30
「みんなのスライドショー」物語をつくる

*ご都合の良い回のみのご参加も可能ですが、4回シリーズのワークショップとなっています。ぜひ、全4回の参加をおすすめします。
*撮影実習に使用するカメラは各自でご持参ください。フィルムでもデジタルでもカメラの種類は何でも結構ですが、できれば、ファインダーをのぞいて撮れるものがおすすめです。

<申し込み、問い合わせ>
カフェふた葉( 078-951-3180 または cafefutaba@yahoo.co.jp )まで
お名前、電話番号、ご希望される回、お持ちになるカメラの種類をお伝えください。

<企画>
カフェふた葉  http://cafefutaba.jimdo.com
栗原葉子 http://www.rockingboat.net


http://www.rockingboat.net/works/futaba_ws/futaba_ws.html

窓を開く

February 23 [Tue], 2016, 20:30


その日はオザケンを聴きながら電車に揺られていて
乗り換えなし50分のあいだにうとうと眠ってしまって
はっと目が覚めたとき車窓には見知らぬ景色が広がっていて、

「遠くまで来たなあ」と、単純な感想として思った。

それはもちろん物理的な距離のはなしではなくて、
「こんな場所に立つようになってしまったんやなあ」という感慨で。

こたえは一生でないかもしれないけれど、
世の中はどんどんおかしくねじれていって
わたしはどんどんはじきだされていく一方かもしれないけれど、
でも、個人レベルではずっと願ってきた場所に近づいているかもしれない。

何かがちょっとひっかかるような気持ちが妙にざわざわするような世界や空気、
妙な繋がりたい欲でぎゅっとしすぎている集まりからは距離をとるようになって、
自分が望むことが、よりシンプルに、よりささやかになったように思う。

窓を開いて触れ合うかどうか。
気をつかって遠回り探り合い、そんなのは今はもういいかな。
そんなの気をつかってる“ふり”でしかなかったから。

--

去年秋から通っている酒大学のおかげで、この数ヶ月は毎日日本酒を楽しんでいる。
特に年明け以降は新酒をどんどん飲もうと思って若干ストイックになっている面も。
(instagramに#葉子の酒というハッシュタグまでつくってしまう始末・・・)
ストーリーを知るほど楽しいし、想いを聞くほど愛おしい。

学ぶことも知ることも気持ちのいいことだ。知識が増えていくのは快の体験。
春が来たら、また何か始めたい気分。



もうすこし、強くしなやかに生き続けられたら、
どこかでばったり会えるかもな。

ゆっくりといく

January 09 [Sat], 2016, 21:45


2016年が、ゆっくりとはじまった。

できるだけ落ち着いた気持ちでいられるよう、心がけたいなと思う。

わたし、歩くのも食べるのもすごく速くて、
別にそんなに急がなくていいのに、何にも追われていないのに、
もう癖みたいな感じで、あらゆることをどんどん手早く片付けてしまう。

そもそもそういう性分なのだと思うけれど、

ゆっくり歩く、ゆっくりごはんを食べる。

まずはそんなことから習慣を変えてみたい。

--

年が明けてすぐに、楽しみな打ち合わせを。

今年は、神戸市北区道場町にあるカフェふた葉と一緒に企画してワークショップを開催します。

打ち合わせの後、気持ちのいい夕方、3人で道場を散歩しました。
その風景、その空気が、すべきことを、やりたいことを
くっきりとさせてくれたような気がします。

道場町は、わたしが暮らす同じ神戸の町中に比べて、
季節がすぐ傍らにあって、それが移ろっていく気配がとても強く感じられて、
そのとどめられない季節の一瞬の美しさを
ファインダーを通すことではっと気づいてぎゅっと見つめたいと思いました。

撮るっている瞬間にワクワクドキドキしながら、同時に、
道場を好きになっていくようなワークショップになればいいな。

詳細は今いろいろと練っているところなのですが、
ふた葉のホームグラウンドである道場を歩いて撮ることを中心に、
進めていければと思っています。

春頃には詳細をお伝えできると思うので、
ぜひ楽しみに待っていてください。

--

この世界のいろいろなところに、好きな場所、親しい場所ができていく

そうやってわたしたちは、いつかこの世界全体のことを

親しく愛おしく、大切におもう

波と風

December 31 [Thu], 2015, 14:25


とてもおだやかな年の瀬。
こんなに落ち着いて、きもちに凪を呼び寄せて
大晦日を過ごせているなんてちょっと感慨深い。

2015年は目標とか課題とかあんまり決めないで、
ああしなきゃ、こうしなきゃ、すべきだ、というのを極力なくして、
本当に静かに、日々たんたんと暮らしてきたなあという感じがする。

目の前のことを、身の回りのごく小さなサークルの中で出会ってふれるものを、
ひとつひとつ確実に。あれこれ欲張らず、大きくみせず。
よくないときもあったけれど、過ぎるのを待ちながら
できることをこつこつと。

よいペースの作り方(取り戻し方)が
自分の中に無理なく身に付いてきたような気がするので、
来年からはそれを基にしてじっくりと積み上げていきたい。
少し長いスパンで、ものごとを決めていけたらいいなあと思う。

とはいえ、やっぱりわたしのスローガンは"rock the boat!" なので、
こころの奥で消えない小さな炎をもやしつづけて、
ほしいものには手をのばしつづけて、
波風立てて、おもうところに近づきたい。

--

いろんなことをぐるりと過ぎて。

これまでずっと、「手放すこと」「持っていかないこと」に
とても意識を向けていたけれど、
手放したり持たないことと同じように、
一方では、引き受けたり受けとったりすることも
やっぱり避けていけないことなんだと思うようになった。
言葉にするとささいなことだけれど、
それはわたしにとって大きな変化だったように思う。

よい波と風を、来年につなげていけますように。
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