スベテ・・・ 

March 23 [Thu], 2006, 18:34
すべてを愛スルあなたたちを褒めタタエテあげよう

すべてに愛アルあなたたちを褒めタタエテあげよう

すべては愛セヌこのわたしを褒めタタエテあげよう

すべてを愛スルあなたたちを褒めタタエテあげよう

欲するハ・・・ 

March 23 [Thu], 2006, 18:23
眼には見えないアレ。

触れることの出来ないアレ。

解剖学書に載ってないアレ。

レントゲンにも映らないアレ。

アタマに在るのか、胸に在るのかわからないアレ。

誰もが持ってそうだけど、ホントは無いかもしれないアレ。

彼の休日とカフェ(3) 

March 22 [Wed], 2006, 22:37
彼女はその後すぐ帰ってしまったが、
僕はずっと彼女のあの笑顔が忘れらなかった。

僕は彼女に恋をしていることに気がついた。

彼女にもう一度会いたい・・・彼女にもう一度会うべく、毎週末あのカフェに行くことにした。

一ヵ月後、早くも彼女に会うことができた。その日は、友人バンドにヘルプを頼まれて朝からライブがあった。ランチタイムにここに来るにはギリギリだったから、衣装そのままの格好でここに来ることにした。
体裁は気になったが、彼女は「ビジュアルは好きだ。」と言っていたのでこの格好でも大丈夫だろう。と安直に考えていた。
しかし、僕のこの姿を見た彼女の口から出たのは、

「きもっ!」

っという台詞だった・・・。

・・・正直、かなりのショックだった。この格好を否定されたことよりも、せっかく彼女に会えたのに、チャンスをものにできなかった自分が不甲斐なかった・・・
・・・冷静に考えればすぐわかる・・・普通の女の子がこんな格好をした男に好感をもつわけがない。あさはかだった自分に嫌気がさした・・・

もうだめだとも思ったが、僕はどうしてもあの笑顔が忘れられない・・・僕はまだ彼女に思いを伝えることさえできていない・・・

・・・もう一度トライしよう!今度は普通の格好で!そしてこの思いを彼女に伝えよう!
そう決めた僕は髪を切り、ある程度流行にそった服を着て、再び、このカフェに毎週末通っている。

あの日から2ヶ月が過ぎたが、彼女はまだ現れない・・・いつも来ているのはタクシードライバーらしきおばちゃんとウチのバンドのライブに来てそうなゴスロリの女の子だけ・・・

休日出勤って言ってたからめったに来ないことは分かってる・・・

だけど彼女に会えるまで僕はここに通い続けようと思う。

彼の休日とカフェ(2) 

March 20 [Mon], 2006, 1:57
僕は質問の答えに少し困った・・・このところずっと悩んでいた問題だからだ・・・

高校生の頃からバンドを始めて音楽詰めで今までやってきた。それなりに人気も出て、今では毎週末ライブハウスでライブがやれるほどにはなった。でも、コレで食っていく自信は無い・・・
ビジュアル系と呼ばれる僕がやっている音楽は今の時代ではブームが去り、一部の層にしか人気がない・・・6年間夢中でやってきたからそこそこ実力はあると思う・・・しかし、売れるかどうかは別の問題だ。
就職活動を間近に、今後の自分の進路を悩んでいたのだ・・・

「悪いこと聞いちゃいました?」
彼女は申し訳なさそうな顔で僕に問いかける。

「いえ・・・実は迷ってるんです・・・」
僕は彼女に自分の胸のうちを打ち明けた。
真剣に僕の話を聞いてくれたのか、彼女は僕にこう言った。

「今、飛び出す勇気がないなら、就職して仕事をしてからも趣味で続けてはどうですか?諦めなければチャンスも来るでしょうし、本当に好きなら我慢出来なくなって決断する日が来るとおもいます。それまではとりあえずやめないでおく。っていうのはどうでしょう?」

それを聞いた僕は少し救われた気分になった。

「はい。そうします。」
そう答えた僕に彼女は、

「私、ビジュアル系の音楽好きですよ。」
と笑顔で言ってくれた。

つづく・・・


彼の休日とカフェ(1) 

March 20 [Mon], 2006, 0:27
彼女に初めて会ったのは4回生になる直前の日曜日の午後だった。

前日の土曜日ライブはいつもどうり盛り上がり、打ち上げと称した飲み会は朝まで続き、バンドメンバーの部屋でシャワーを浴びた後、ギターを担いで帰宅途中、このガラス張りのカフェに立ち寄った。
いつもはガラ透きの店だが、この日はめずらしく混んでおり、店員に言われてやむなく相席となったその席に彼女は座っていた。

「すいません」・・・彼女に一礼し、席に着く。
25歳くらいだろうか・・・赤みがかった髪を後ろで束ね、眼鏡にスーツといったキャリアウーマンスタイルの彼女はずっとうつむいて本を読んでいる。
僕はコーヒーを頼みガラスの向こうの交差点に行き交う人たちを眺めていた。
しばらくすると、彼女は僕に話しかけてきた。

「音楽されてるんですか?」
ハッとして彼女を見る僕に

「それ、ギターですよね?」と彼女は言葉をつなげる

「はい。昨日の夜ライブだったんです。」僕は笑顔で答えた。
これも何かの縁だと思い、しばらくたわいも無い話を彼女と続けていたが、

「プロを目指してるんですか?」彼女にこう聞かれたときに会話が止まった。


つづく・・・





彼女の休日とカフェ (2) 

March 13 [Mon], 2006, 23:17
「聞こえたんじゃない?」 
同僚は顔を近づけハの字眉で私に言う。
「そうかも?」
私はすまし顔で答えた。

家に帰ってからも彼の表情が頭を離れない・・・
私は後悔していた・・・彼は好きであのスタイルをしているのだ。
あれは私・・・いや・・・堂々としているから私と違って彼は自分をしっかり持ってる。
・・・どうしてあんな事言ってしまったんだろう・・・
彼を見たとき本当はすごくきれいだと思った・・・でも体裁を気にしてその思いとは反対の言葉を発してしまった。
見ず知らずの、しかも異性にあんな言葉を言われたらどんな気持ちになるんだろう・・・
私自身が一番言われたくないことを私は言ったのだ。

・・・彼に謝りたい・・・
会えるかどうかわからない・・・きっと許してなんかもらえない・・・だけど自分の為にも彼に「ごめんなさい。ほんとはすごく素敵でしたよ。」と言いたい。

次の週末あのカフェに行って店員に彼のことを尋ねてみたら彼は毎週末ここにきているらしい・・・
彼に会えるまで、週末はここに来ようと決めた。
毎週時間をかけてメイクして自分で”最高だ”と思うコスプレでこのカフェに足を運ぶ。
こうすることで少しは彼の気持ちがわかるような気がするから・・・

でも、あれから彼は姿を見せない・・・
毎週来ているのは大学生くらいの短髪の青年とタクシーの運転手らしいおばさんだけだ。
もしかすると別の理由があるかもしれないが、彼が来なくなったのは、たぶん私のせいだ。
気づけばもう二ヶ月が過ぎた。

彼はもう来ないかもしれない・・・

だけど私は彼に会えるまでこれを続けていこうと思う。


彼女の休日とカフェ (1) 

March 12 [Sun], 2006, 23:48
私の住む場所から電車で20分、駅を出てすぐの交差点角にあるカフェ。
普段通勤で通るだけのこの場所で私は毎週末ある衣装で休日を過ごしている。

ある衣装とは、ゴスロリ(ゴシックロリータ)ファッション。
学生の時にはまって、イベントなんかにもよく行った。ゴスロリ仲間も出来て写メール撮っては送ったり、新作が出るとショップに足を急がせたりと、楽しい日々だった。

かわいい服を着てメイクしたりするのは好きだが、私はその衣装で、街を歩いたことはない。
イベントに行くときも現地まではある程度流行にそったいわゆる普通の格好で行き、向こうについてから、着替えていた。

私は目立つのがすごく恥ずかしいのだ。
だからコスプレで街を歩くなんて、とても出来なかった。

そんな私がどうして毎週末この衣装でこのカフェに来ているのか?
その理由は、約二ヶ月前にさかのぼる・・・

二ヶ月前の日曜日、私は休日出勤でこの街に仕事に来ていた。仕事に来るときの私はもちろん普通の格好で、髪は後ろで束ね、眼鏡をしている。
仕事は昼までに終わり、会社の同僚とお昼ご飯を一緒に食べようと、カフェに寄った。
食事が終わり、同僚とおしゃべりしていると、店にゴスロリファッションの若い男が入ってきたのだ。
華奢な感じで背が高くメイクもばっちり決まった美しいコスプレだ。しかし、男の子でしかも普段着のように堂々と着て歩いてる人は初めて見た。
同僚の女の子二人もびっくりしたようすで「あの人すごいね〜!」「男の子でああゆうのってちょっと変わってるよね。」と、盛り上がる。
すると彼はこっちを見た、そして私たちがいる席のほうに歩いてきた。
同僚二人は「こっち来たー!」とさらに盛り上がる。
私も同じように普通のふりをしようとして思わず、

「キモっ!!」

っと、言ってしまった。
彼にそれが、聞こえたらしく、怒りに満ちたようなすごい表情で私を見ていた。
その表情はすぐに切ないような哀しい表情に変わり、彼は店を出て行ってしまった・・・

         
                                                 つづく・・・