「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」(2010・日)

March 05 [Mon], 2012, 20:56
これもレンタル。
藤原竜也主演映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」を観ました。

原作は米澤穂信の小説「インシテミル」
米澤穂信は好きなんで原作は読んでいるのですが、
映画公開当時はどうせ内容が改悪されているだろ、と観る気になれず。

時間が経ってようやく映画を観る気になったところ風邪をひき、
熱にうなされながら全編を観た訳ですが。

ん〜、病人の娯楽としては丁度良い加減の映画でした。

原作の細かい報酬ルールは相当単純化されていたけれど、
映像化するならこのくらいにしておかないと
判りにくくなるだろうとは思いました。

登場人物の設定も相当いじり倒されていたけれど、
”暗鬼館”の閉鎖された雰囲気が出ていたから
まあ良しとしておこう。

ま、いくら舞台が整っていても
嘘っぽくなってはどうしようもないのですが。
藤原竜也が眉間にシワ寄せて苦しげな顔してると
閉塞感に妙にリアリティが出てくるもんだと
感心しつつ観ておりました。

ストーリーはこんな感じ。

「時給11万2000円。
 そんな募集記事を見て、
 結城理久彦(藤原竜也)はバイトに応募した。

 同じくこのバイトに応募したものは結城を含め10名。
 主催者の<実務連絡機構>によれば、
 バイト期間は7日間、その間に心理的実験を行うのだと言う。

 ”この先では不穏当かつ非倫理的な出来事が発生し得ます”
 そんな警告メッセージに今更引き返す者は皆無。
 そして彼らは”暗鬼館”へと足を踏み入れたのであった。

 至るところに仕掛けられたモニタカメラ、
 各自に与えられた鍵のかからない個室と凶器、
 消灯後の外出を禁じる警告メッセージ。

 そして最初の夜が明けたとき。
 一人目の死者が発見された……」

 
原作と設定が違うことには気付いていましたが、
終わり方も全く別物だったのにはびっくりしましたね〜。
ある意味、原作読んでても楽しめるとも言うが。
原作では古典ミステリ大好物な人には
楽しい小ネタが満載だったり、
ミステリマニアを
客観的に冷淡に見るような描写があったりするのですが
映画ではそういった点は薄められていました。

まあ、「ノックスの十戒が〜」だの
「僧正殺人事件の凶器は〜」だの
映画内で滔々と述べられても困るしね。

「そして誰もいなくなった」が元になっている
インディアン人形(声は日村!)だって
どれだけの人が知ってるか怪しいものだし。
しかも、その辺りは単に雰囲気づくりってだけで
本筋にはあまり関係なかったりする。

ただ、映画では
誰がどの凶器を割り振られたか、の描写を
もう少し丁寧にやって欲しかったとは思います。

それから賞金ルールを単純にしちゃった分、
最後の方は単なる殺し合いっぽくなっちゃったのも
ちょっと残念だったなあ。
原作ではあの賞金ルールがあってこそ
行動が成立する人物が登場するので。

ま、暗鬼館の雰囲気が味わえただけでも良かったかな。

それから片平なぎさの存在感がすごかったのも
特筆事項。
彼女が出ているだけで「絶対裏がある!」と
つい思ってしまいますもんね〜。
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「デスノート」「カイジ」などと出演が続く藤原竜也さん、もう心理ゲーム系作品の顔で
はらやんの映画徒然草  April 28 [Sun], 2013, 6:50
ホリプロ50周年記念作品ということで、ホリプロの俳優陣が顔を揃えた密室サスペンス『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』。

いや、ありえないっちゃあありえない設定のオンパレードなのですが、俳優たちの熱演にものすごいパワーがあるので、ありえない設定を忘れて、つい物
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