「J・エドガー」(2011・米)

January 20 [Fri], 2012, 23:49

クリント・イーストウッド監督作品、レオナルド・ディカプリオ主演映画
「J・エドガー」を試写会で観てきました。
映画の公開日は1月28日です。

J・エドガーと言われると「誰?」って感じですが、
これが「フーバー長官」と言われると
なんか聞いたことがある感じです。
そう、これはFBI初代長官にして死ぬまで長官で有り続けた
J・エドガー・フーバーの物語なのです。

実在の人物を演じるディカプリオという事で
「アビエイター」を連想し
20代半ばから77才までを一人の俳優が演じるという事で
「ベンジャミン・バトン」を連想し
一連のイーストウッド映画の重々しさを思い出して
気楽に観る映画じゃあないよなあ、と思い
ある種の覚悟を決めて観にいったわけですが。

もー、予想の斜め上を行かれてしまった。
参ったなあ。
まさかの「爺×爺」愛映画だったよ。

色々事件の描写はあったけど、
ラスト近くの展開のせいで
それしか記憶に残ってないです。ええ。

題材が題材だけに、日本では当たらないと予想。
私も積極的に周りに広めようとは思わないもんな−。
(でもブログでは書く)

ストーリーはこんな感じで。

「FBIを作り上げた男、
 J・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)。
 彼は回顧録を作ろうと
 部下に若き日のエピソードを話し書き取らせていく。

 始まりは1910年代、
 共産主義者による官僚への爆弾テロ事件。
 司法省で働いていた若きエドガーは
 怪しい人物の情報を調べ上げ、大勢を国外追放処分に。
 この事件が元で、彼はFBIの前身となる組織の長に。

 次の大きな転機は1932年、
 飛行家リンドバーグ(ジョシュ・ルーカス)の息子誘拐事件。

 エドガーは事件解決を希望する世論を利用して
 FBIが思うがまま動けるよう法改正を求め
 着々と組織を整えていった。
 そんな彼を支えたのは
 個人秘書のヘレン・ギャンディ(ナオミ・ワッツ)と
 副長官のクライド・トルソン(アーミー・ハマー)だった。

 が、国を守るという信念とは別に
 エドガーには暗い面もあった。
 政治家らの秘密を調べ上げた極秘ファイル。
 このファイルの存在のために、
 彼は歴代大統領から怖れられていた。

 一方でエドガーは孤独な男であった。
 家族は母(ジュディ・デンチ)だけ。
 興奮すると矯正したはずの吃音が出てしまう。
 友人はほぼゼロ。   

 そして、老いたエドガーは
 キング牧師に偏執的とも言える敵意を抱いていた……」


ディカプリオの「演技」だけ取り上げれば
すごいとは思うんです。

晩年の偏執的なくそ爺いっぷりや
焦ってどもりまくりのセリフ、
キスシーン後のぼけっとした表情や
いつまでも母親にべったりな様子など
まあすごいよ。うまいよ。

……ただ、それがエンタメとして楽しいかどうかは
別の問題である。
多分、この映画がやりたかったのは

「アメコミに登場する正義の味方FBI長官フーバーでも
 極秘ファイルで数々の政治家を脅迫したフーバーでもない
 J・エドガーはこうだ!」

てなところなんだろうけど。

「こうだ!」のところを突き詰めちゃうと
「爺×爺」愛になっちゃうんですよー。
どう受け止めりゃいいんだよ。これ。

大体、爺になったエドガーは
本気で嫌味なくそ爺いですからね〜。
半ば被害妄想気味に「狙われているアメリカ」を想定し
やばそうなクスリを毎日注射してまで
現役で有り続ける事にこだわった爺ですからね〜。
あまり可愛くはないんだよな。

まあ、エドガーをそんな「強い」子に育てたのは
ジュディ・デンチの母親であり、
そのためエドガーは権力を握ることはできたけれど
素直な欲求としての幸せは
「強い子」だけじゃ手に入れられなかったんだよなあ、という
お話でした。

ところでディカプリオの老けメイクにはさほど驚かなかったけど、
ラストの上半身ヌードの老け感には驚いたわ〜。
今の特殊技術ってすごいですね。
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ジョン・エドガー・フーヴァー、彼はFBI初代長官にして、48年もの長期にわたりそ
はらやんの映画徒然草  April 29 [Mon], 2013, 10:01
監督:クリント・イーストウッド出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジュディ・デンチアメリカ映画 2011年 ・・・・・・ 6点
映画部族 a tribe called movie  June 22 [Fri], 2012, 13:03
現代アメリカを作った一人、
J・エドガー・フーバーの半生を
レオ様が物語上の現代と活躍した時期を行きつ戻りつしながら辿っていく。


彼の生涯の仲間は二人。
秘書のベネットにナオミ・ワッツ、副長官のトルソンにアーミー・ハマーが扮する。
そして強力な支援者である母にはジュディ・デンチだ。
クリント・イーストウット監督だけに
奇をてらう事なくオーソドックスにエドガーの功罪をエピソードを示しつつ描いていく。
アメリカ現代史に取って「ケネディ暗殺」「モンロー変死」など大きな出来事だが、
FBIに取っての一番の出来事は「リンドバーグ幼児誘拐事件」のようだ。
この事件によって...
カサキケイの映画大好き!  April 03 [Tue], 2012, 23:02
 『J・エドガー』を渋谷シネパレスで見ました。

(1)こうした実在の人物を描く作品はあまり好みませんが、クリント・イーストウッド監督(注1)が制作し、L・ディカプリオ(注2)の主演ということであれば、何はともあれ見ざるを得ないところです(同監督の『インビクタ...
映画的・絵画的・音楽的  February 24 [Fri], 2012, 6:34
「J.エドガー」★★★★
レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、
ジョシュ・ルーカス、ジェフリー・ドノヴァン、
リー・トンプソン、ジュディ・デンチ出演

クリント・イーストウッド 監督、
137分、2012年1月28日公開
2011,アメリカ, ワーナー・ブラザース
(原題:J. Edgar )





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「クリント・イーストウッド監督と
レオナルド・ディカプリオで
どんな映画が出来あがったのか
すごく期待して劇場へ、
8代の米国大統領たちに仕え、FBI初代長官から48年も
その任期を務めた実在の人物を描いた作品、
J・エドガーの功績よりも
その人物に焦点をあてた作品となっていた」


FBIといえばドラマや映画の題材の宝庫、
これまでは捜査官が犯罪に
いかに立ち向かったかが描かれてきたが
この映画はその組織そのものを創設し
以後半世紀にもわたってとのトップに君臨した男の一代記、
クライマックスといえるような
盛り上がるシーンはないが
過ごした時代とその中で
いかに自分の理想を実現させたか
とても静かな映画だった...
soramove  February 14 [Tue], 2012, 8:06
50年にわたりアメリカの秘密を握り続けた、FBI初代長官のジョン・エドガー・フーバーの半生を描いた映画『J・エドガー』。

クリント・イーストウッド監督は、アメリカ大統領たちすらも恐れた男を、強烈な母の呪縛のもと、本当の自分を偽り“男として”パワーをもつことにこだわ

だれよりも恐れられ、だれよりも崇められた男。
原題 J. EDGAR
製作年度 2011年
上映時間 137分
脚本 ダスティン・ランス・ブラック
監督 クリント・イーストウッド
出演 レオナルド・ディカプリオ/ナオミ・ワッツ/アーミー・ハマー/ジョシュ・ルーカス/ジュディ・デン...
to Heart  February 09 [Thu], 2012, 19:10
FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を描いた作品です。
水曜日のシネマ日記  February 08 [Wed], 2012, 22:20


□作品オフィシャルサイト 「J・エドガー」□監督 クリント・イーストウッド □脚本 ダスティン・ランス・ブラック □キャスト レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、       ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ、デイモン・ヘリマ...
京の昼寝?♪  February 03 [Fri], 2012, 8:30
【映画】J・エドガー
FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を描く。
クリント・イーストウッド×レオナルド・ディカプリオ



【あらすじ】
1924年にFBI初代長官に任命されたジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、歴代の大統領に仕え、数々
 【ネタバレ注意】

 クリント・イーストウッド監督がJ・エドガー・フーバーの映画を撮る!
 その報に接したとき、あまりにも上手い組み合わせに驚くとともに、傑作になることを予感してワクワクした。
...
映画のブログ  January 29 [Sun], 2012, 20:35
試写会で観ました。【予告orチラシの印象】実話っぽくてワンマンなFBI長官のお話
うろうろ日記  January 27 [Fri], 2012, 22:18
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