ゆがむ、ひずむ

2018年09月26日(水) 0時00分
バイト中のお喋りで「裸のモデルさんを撮るとかぜんぜんわからない世界だからエロい想像しかできないんですが、写真を撮る人はやっぱり芸術的な目で見ているんですか?」と聞かれて、
カメラの前に裸で立つことと衣装を着て立つことは同じことで、どんな化粧をしてどんな髪形でどんな服を着るかという選択のひとつに裸という選択もあるわけで、もちろん、裸であることが単純にエロいいやらしいと思うモデルさんカメラマンもいるだろうけど、私にはそれは理解できなくて、私は異姓であることの違いにはもともとあまり捕らわれていないようで、人としての興味でモデルさんと接しているように思います。そんな目で見ています。って答えました。

同じくバイト中に「コンサートとか演劇とか行ったことが無くて、そういう生の感動に触れる経験を一生のうちにしてみたいです」って言われて「生はいいですよー」って答えたら、何がよいのかと聞かれたので、
私は写真を撮っていて、そうするとモデルさんと向き合って撮影しているその現場がいちばん楽しくて、だけど作品として見てもらうものは出来上がった写真で、自分の中でのそこの温度差がジレンマで、だから私は時間芸術にあこがれと興味があるんです。「時間芸術って何ですか?」「そのときその場に居合わせていないと見られないから生の表現は時間芸術だと思います」たくさんのライブを見ていると、1拍の長さの取り方が人それぞれで、1拍のあいだの音の重なりがつくるうねりが演者ごとに違うのを感じるようになって、そうすると1拍をとてもゆったりと感じる瞬間に出会うことがあって、その瞬間に時間がゆがむんです。時間は一定の速度で進むんじゃなくて、ゆがんで進んでいるんだと感覚で知ると、世界が新しく見えてきて、だから生はいいですよ。
って話したら、めっちゃよくわかりましたって言われて、めちゃめちゃ伝わりにくい話だろうと思いながら話したので、意外でした。
ああ、時間がゆがむというより空間がゆがむの方が感じ方に近いかな。
  • URL:https://yaplog.jp/photo_zansyou/archive/1294
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