A失恋

November 13 [Sat], 2004, 20:58
大学行くと学食『かえで』にいつでも先輩はいた。
まったり友達と話していると、いつの間にか後ろからあたしの頭をぽかりと叩き現れた。
たわいの無い会話を交わしふらりと姿を消す。
そんな日常が当たり前だった。

秋も深まり、統一と呼ばれ学園祭企画サークルは大忙し。
あたしもその一員だった。
このとき辺りから一つの変化が現れた。
本当はもっと前から変化は訪れていたけど、気が付かないふりをあたしは続けていた。

「距離をおこう。」

大学に入って一週間もしないうちに付き合い始めた彼氏からの別れの言葉だった。
最初から合わないのは解っていた。
短期で怒りっぽい彼とのんびり屋で寂しがりやのあたし。
彼がもっと強い女性が好きだと言うことは気が付いていた。
そして、あたしも彼のきつい性格に疲れ元彼や友達に何度も助けを求めていた。
限界だった。

特別な力を持ち、今までにない言葉にできない魅力を持つ彼が好きだった。
時折垣間見える優しさと、芯の強さに惹かれた。
好きだった。

死のうとした。市販の風邪薬を飲めるだけ飲んだけど、なにも起きなかった。
あたしは毎日泣いて、学校に行くのが辛くて家に引きこもった。

友達のまさやはずっとあたしのそばにいてくれた。
震えていると抱きしめてくれたし、泣いているときは涙をぬぐってくれた。
まさやはボロボロのあたしを好きだといってくれた。

それでもなお、あたしは彼のことが好きで、まさやと付き合おうとはしなかった。

学園祭が過ぎて、久々に彼からメールがきた。
内容は忘れてしまったが、とてもショックだったのは覚えている。

彼は学園祭が終わったらもう一度付き合いなおす気だったらしい。
もちろんそんな自分勝手なことあたしには理解しがたがったが、あたしはまだ彼が好きだった。
でも、まさやのことも十分好きだった。
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