安倍自民党はそんなメディア戦略で大丈夫か?

November 27 [Tue], 2012, 14:30
 民主党のニコニコ動画に対するコメントについて(nicinico)

 ドワンゴ側からしてみれば、NHKも入らないような国会・委員会中継もしてるじゃん、といった憤りがあるのも分かるのだけれど、安住淳民主党幹事長代行が述べた「極めて偏った動画サイト」が誹謗中傷というのは、残念だけど無理があるよなぁ、というのがParsleyの印象。
 元切込隊長氏もご指摘のように(参照)、ニコニコアンケートを使った「ネット世論調査」は新聞社の世論調査と乖離があるし、ユーザー属性が67% /33%と男性偏重で若い世代が多いといった特徴が影響することも事実だったりする。しかも自民党や共産党の特集チャンネルをやっていて、全政党に平等な情報を提供できているかというと、必ずしもそうではないというジャッジをなされても致し方ないよねーと思う。
 だから、民主党がニコニコ動画も含めた各メディアが出席できる形での党首討論を逆提案したのは、彼らからすれば当然の選択だし、多様なメディアで放映・取材する場があるというのがベターなのではないだろうか。

 しかし、それよりも心配なのが、安倍晋三総裁と自民党のメディア戦略。
 ニコニコ動画にしろ、Facebookページにしろ、自民党にとっての支持層が可視化されやすいメディアで、なおかつ第三者の偏重による編集が介在せずに情報を発信できるという強みがある。
 ただ、この支持者と直接繋がることが出来るというのは諸刃の剣で、不支持の声や無関心層を実質「いないもの」と扱いがちになり、候補者や政策への支持を過大に見積もってしまいがち。それこそ2000年に加藤紘一氏がネットや2ちゃんねるでの支持を過大に見積もって盛大に自爆した故事を忘れてはいませんか、と思ったりする。
 まぁ、今回の総選挙は民主党政権の3年間が審判される側面が大きいから、よほどのことがない限り負けることはないだろうけれど、かといって大勝できるほどの状況ではないし、浮動票の獲得が重要だろう。その際に、ソーシャルメディアに特化した選挙戦術をしても支持者のパイは広がらない。
 逆に、党首討論で見せたように少しでも怯む姿勢を見せたとすれば、それまで支持者だとされていた層が手のひらを返すように離反してしまう可能性もあり得る。よく言われるように、敵にすると怖いけれど味方にしてもあまり役に立たないというのがネットユーザーの特徴なので、そのあたりを甘く計算しているとすれば危なっかしいなー。

 そんなわけで。ニコニコ動画、twitter、Facebookといったソーシャルメディアだと耳障りのいい言葉ばかりが届いて時流を見誤る怖さがあるから、自民党に限らず各政党には、実現可能かつ今後の日本にとって必要である政策を個別具体的にちゃんと掲げてネットを含めた各メディアを使い公知するという正攻法で臨んでほしいなぁ、と思う。

 しかしまぁ、今回の選挙で自民党のPR戦略は誰が担当しているのかは興味あるな。2005年の郵政選挙の際は世耕弘成氏が大きな役割を果たしたが、今回どのような役回りを果たすのかしらね。

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メディア露出>組織票

July 14 [Wed], 2010, 6:25
 自民51、民主44。与党が過半数割れで、みんなの党が今回得た10+非改選1議席で、党首討論・法案提出権を獲得した。選挙区、特に1人区で自民が圧勝したこと、2人区で全て1議席に留まったことなど、小沢前幹事長が敷いた戦略が裏目に出た影響が大きいように思う。その割に小沢系議員から現執行部の責任を問う声が出てくるあたり、なかなか面白い現象だなぁ、と皮肉っぽく感じざるを得ない。

 しかし、比例では民主が1800万票獲得しており、自民の1400万票にかなり水を開ける結果になっている。民主はまだ連合などの組織票を獲得出来ており、逆に自民は組織がずたずたになっているところが見て取れる。
 面白いのは、自民の獲得票上位5人が女性なこと。片山さつき氏・佐藤ゆかり氏など、昨年の衆院選を落選後もメディアに露出が多かったひとが当選している。
 みんなの党は790万票、公明党が760万票と、前者が僅かに上回った。公明の当選各議員の都道府県別獲得票を見ると、見事に地域でかぶっておらず、一糸乱れぬ統制が取れていることが分かる。逆に、みんなの党は720万票が党への投票。「みんな」というのは書きやすいから、というのは冗談にしても、都市部では民主の半数程の票を獲得している。それほど風もなかった中、「小さな政府」志向の政策が一定の支持を集めたと考えるべきだろう。

 落選議員に目を向けてみると、国民新党の長谷川憲正氏は40万票を得ながら落選した。特定郵便局長ら郵政利権の皆さんが必死なのは『サイゾー』にも記事になっていたが(参照)、いかんせん政党名で48万票しか取れないのでは厳しいところだった。
 あとは、たちあがれ日本から出馬した中畑清氏が11万票、自民党から出た堀内恒夫氏が10万票で、どちらも次点に終わった。巨人ファン・野球ファン票では当選には届かなかった。プロレスラー票は、国民新党から出馬の西村修(全日本プロレス)が3万4千、自民現職の神取忍(LLPW)が3万2千。これくらいが今のコアなファン層の数と重なるのかもしれないね。
 社民党の保坂展人氏は、毎回コミケに足を運び著作権問題などに詳しいことで知られ、一部ネットユーザーからは支持が篤いが、6万9千票で次点。コスプレしたり「ジーク自民」を連呼していたりして話題になった三橋貴明氏は4万2千票に留まった。3年越しの戦略は見通しが甘かったということなんだろう。
 気になるところでは、日本創新党の中田宏前横浜市長が12万票集めている。あえて新党を作らなければ当選出来たかも。自民から民主に鞍替えした田村耕太郎氏は6万票しか取れず落選。あとは、薬害エイズ患者で議員となった家西悟氏が1万8千票しか取れなかったことに時の流れを感じさせた。
 ちなみに、幸福実現党は22万9千票。これが幸福の科学の実力なのだろうか。

 全体的に見て、組織票が昔ほど通用しなくなりつつある、という傾向があるように感じる。むしろ重要なのはメディア露出。テレビの力は勿論だが、ネットの活用など、常に活動をアウトプットしている人が強いのではないか。今回、蓮舫行革相は選挙区に貼り付けなかったにも関わらず170万票集めた。私が『サイゾー』で取材した(参照)藤末健三氏も、良くも悪くも選挙期間中に記事が出たことが大きいとしていた。そのような話題作りをして、名前を認知してもらう努力が、これからの候補に求められているのかもしれない。

 どこの組織にも所属していないParsleyみたいな一般人からしてみれば、組織票がまかり通り、特定権益の代弁者が増えるよりは、多少は健全な議会になる道筋が出来たのではないかと、今回の参院選を肯定的に捉えたいと考える次第。「メディア露出>組織票」という方向が進むことを期待したい。

 

Twitter議員の動き&「静かな」選挙戦

June 25 [Fri], 2010, 23:56
  参議院議員選挙公示後、各twitter議員の皆様の対応が微妙に違っていて面白い。自民党の世耕弘成議員がおっしゃるように、「各自がよく考えてやるしかない」というグレーな状況がよく分かる。
 BLOGOSでは津田大介氏が「当選確実なう」という記事を寄稿して、今後の様子を注視していく姿勢のようだが、Parsleyもそのあたり興味津々なので先回りしていろいろチェックしたのをメモがわりに記しておく。

 もちろん、候補者は当然のこと、応援をする衆議員・非改選の参議員の皆様の多くがつぶやきを自粛するという安全策を選んでいる。まぁ、無難な対応といえるだろう。
 そんな中、つぶやきをやめない議員さんも中にはいる。世耕議員は、「候補者名や応援といった言葉は使わないようにし、内容も慎重にやってます」と述べつつ(参照)、ツイートは継続している。みんなの党の浅尾慶一郎議員は「選挙以外のことなら呟けるというのも、ちょっと変だなと思う。」とおっしゃいいつつ、遊説先と思われる場所と自身のTV番組出演のことをツイートするということにしているようだ。民主党の松浦大悟議員は、あまり公示前の変化がない。というかこの方はそもそも政治活動のことをあまりツイートしないからなのだが(笑)。

 そんな中、野心的な試みを敢行しているのが、民主党の藤末健三氏。TwitMicを使って音声をUPしリンクを張っているのだ。ネットを使った選挙活動は、パソコン上の文字情報などが文書図画に該当するというのが公職選挙法上の判断だが、音声ならいいだろ、ということなのだろう。実際、藤末氏は「ホームページやメールなどで音声を流す」と表明していたが、tiwtterもやめないのは、ある種の意地を感じますね〜。

 しかし、今回の選挙は、異様に「静か」な気がする。一部ではホットな場面もあったようだし(参照)、新聞・TVなどの世論調査では「関心が高い」ことになっているのだが。
 私が昨日13時頃に池袋駅東口を通りかかった際にみんなの党の比例候補が演説を行っていたが、立ち止まる人はほぼ皆無といった様子だった。
 フリーライターの畠山理仁氏によると、荻窪駅での原口一博総務相の演説は100人くらいの聴衆だったという(参照)。畠山氏は原口大臣の集客力不足を指摘していたが、そうではなくて、単純に選挙戦が盛り上がっていないんじゃないか、という疑問の方が大きい。
 世間はサッカー日本代表の予選突破で沸き返っているし、マスメディアでは大相撲の野球賭博疑惑が大きく報道されている。選挙戦はその次、という序列のように見受けられる。私がチェックしているブログやブックマークやtwitterのタイムラインでもあまり選挙のことは話題になっていない。
 この「静かさ」が、単にParsleyのみの皮膚感なのかもしれないけれど。なんとなく白けた空気も感じなくもない。

 こういった情勢が、どの党を利するのか、ちょっと判別はつかないが、風向き的には民主党・自民党の現有議席を保持している勢力に有利で、新興勢力はどこまで崩せるのか、というところが見どころなのかなぁ。
 ま、まだ選挙戦ははじまったばかりだし、風なんて一瞬で変わる。いろいろな意味で興味深い戦いなんじゃないかな、と選挙ウオッチャーとしては思っております。

「アクティブ」である、ということ

June 24 [Thu], 2010, 9:30
 参議院選挙が、今日公示されましたね。
 毎回、国政選挙の時は旗幟を鮮明にすることを信条にしているParsleyですが、今回はしない。というかできない。まだ決めかねているので。

 ただ、民主党・自民党のほかにこれだけ政党が乱立して思うのは、「党」じゃなくて「人」なんじゃないかな、と考えている。
 どこかの団体の利権の枠のために出馬して、既得権益を主張するための「席」を得ようとする人ではなく、政治に限らず行政・外交・社会保障政策…なんでもいいから専門分野がある人を、議場に送り出したい。現状、前者のようなタイプは民主党にも自民党にも他の党にも候補者がいるから、国政に対して「アクティブ」に動かしていけるような人を選びたいと思う。

 その候補者が「アクティブ」かどうか、理解するのに一番手っ取り早いのはサイトで活動記録を見ること。そういった観点から選挙の活動が有権者により「見える」ようになるといいのだけれど、ネットを活用した選挙運動を解禁する公職選挙法の改正は政権交代のどさくさで見送りになってしまった。
 そんな中、民主党twitter議員のひとり藤末健三参議院議員が、ホームページやメールなどで音声を流す方法で選挙活動を行うことを表明したそうだ。

 参院選:「ネットで選挙活動」民主・藤末議員(毎日jp)

 このことに関しては町村泰貴先生が詳しく解説している(参照)。私も藤末議員のトライを応援したいと思うし、こういう活動こそ「アクティブ」だと感じる。

 さて。「ネット選挙」に向けて、有権者=ネット民の出来ることはないものか。ニコニコ動画では、頻繁に政治家を交えたディスカッションを生放送しており、コンテンツとして有用だということを証明するとともに「ネット選挙」解禁に向けた「側面支援」の役割も担っている。
 ただ、一般のブロガーやついったらー、2ちゃんねらーからも、自主的に、政治家の側とアクセスしていくことが必要なのではないだろうか?

 …と、繰言を言っている暇があれば実行しろよ。

 ということで、民主党・蓮舫行政刷新相、自民党・河野太郎幹事長代理、みんなの党・渡辺喜美代表に、ブロガー懇談会開催できないか、本日各党・各事務所にメールで送ってみました。
 実現できるかどうかは、とりあえず返答次第。続報は随時このブログでお知らせしますのでお待ち下さいませ。
 
 政治家に、「アクティブ」を求めるならば、ネットの側もより「アクティブ」だということを証明しなくちゃね。
 そうやって、ユーザーの側もより政治にコミットして、少しでも良い方向に転がればいいなぁ。



 

自民党が生まれ変わるための5つの提案

September 10 [Thu], 2009, 16:40
 今回、民主党に対して、私Parsleyはアメリカではないけれど、むこう100日間は何もいわずに固唾を呑んで見守ろうと思っています。とにかく今は政権を持つことが確定したので、議席に見合うだけの仕事をして頂くよう、願うのみでございます。

 しかし、自民党は外から見ていても、民主党以上に「大丈夫かなぁ」と思ってしまう。首相指名投票で白紙を入れるということは回避されたようだけど、投票者に決まった若林正俊参議院義員って、「誰?」というひとも多いのではないか?
 上杉隆氏ではないけれど(参照)、自民党は政権担当能力どころか、自らの政党維持能力も急速に失いつつあるようにしか見えない。実際はそうでなくても、そう「見せる」だけで大変印象が悪い。誰もが火中の栗を取りに行かずに、打ち減らされた仲間うちでの牽制に終始しているような印象を受ける。
 いずれにしても、2010年夏の参院選までに党の再生が間に合うのか、かなり厳しい状況なのではないだろうか?
 ならば、捲土重来を期して、次期衆院選での巻き返しを図った方が、組織・支持母体なども含めた見直しをするのにはいいのではないか?

 というわけで、Parsleyがおこがましいながら、自民党再生プランを考えてみました。といっても、半分くらいは与太話なので、マジメに捉えて怒っちゃイヤン、という内容。そこを踏まえてご笑覧頂ければ幸いです。

 1.政策は民主党の真逆に!!

 ざっくりいうと、民主党のマニフェストを読む限りは「大きな政府」志向で、既存制度・産業を手直ししつつ保護していく、というのがParsleyの理解なのだけど、対する自民党が出した政策も、小泉純一郎政権時の「小さな政府」志向・新自由主義からはかなり離れた内容だった。
 支持を得た政策を三代の総理が骨抜きにしてしまったことに対する反省も必要だが、何よりも民主党との差を際立たせる戦略を打ち出すことが急務になる。
 例えば、素直に消費税増税します、と言ってしまうのもあり(例えば福祉目的税化するとか)だし、国債はこれ以上は発行しませんと表明してしまうべきだろう。
 直近の問題では、八ッ場ダムの建設中止問題がある。関係市町村や供給先である首都圏の都県は中止に反対しているし、何より該当選挙区では自民党候補が当選している。財源目的での建設中止を図る民主党に対して、反抗の論戦を張るのには格好の場が向こうから提供されているようなもの。ここでどう戦うのかが野党自民党の最初の試金石になるだろう。

 2.美女美男を200人集める

 藤川優里八戸市議をはじめ、市議・区議といった地方議会において、美人議員が多く誕生していることは既に拙エントリーでも指摘していることだが、今回も小沢チルドレンとして青木愛氏や田中美絵子氏らが議席を獲得した。彼女たちが、旧社会党のマドンナ的な容貌だったなら、こんなに簡単にはいかなかった、と書くと怒られるだろうか?
 自民党でも、週刊誌などでは苦戦も予想された小泉進次郎氏は楽々と当選できた。既にこんな記事も出ているし、彼のことを「イケメンだよねー」という女性の声私も複数人から聞いた。
 いや、見た目から入ることは何も悪いことじゃない、と思うのですよ。ルッキズム上等。ついでにいえば、スタイリングの技術の向上によって、多くの場合「美女・美男」に仕立てることは可能。そんなわけで、政治に関心のある、美女美男を200人公募することは、それほど難しいことではないと考える。

 3.新人教育にベテランを

 短期的な回復を捨てるとするならば、今の自民党で最も必要とされることは人材の育成ということになるだろう。そこで、集めた美女美男を次の選挙でまともに戦えるように鍛え上げなければならない。これには、当選・落選を問わずに、重鎮・ベテランが率先して教鞭を取るべきだ。
 あとは、特に能力の高い者(もちろん、能力にはルックスも含まれる)を20〜40人選抜して、エリート教育を施すといいのではないか。
 前回・今回の衆院選で、小選挙区制の振り幅の大きさはイヤという程身に沁みたはず。つまり、全ての候補を風の変化に耐えられるようにするには無理に等しい。陣笠候補と、仕官候補は、最初から分けて教育すべき。このことが、「陣笠」扱いされた候補者のハングリーさの喚起にもつながるだろうし、既存の議員に対する刺激にもなれば、組織教育としては最良だろう。

 4.党務は中堅・若手を抜擢

 逆境にこそ重鎮を前面に、といった意見は、あまりにもこれまでの自民党のまんまでつまらない。せっかく政権担当政党という重責から解き放たれたのだから、思い切った人事の刷新と組織の改変を実施して、「自民党が変わった」というイメージを国民=顧客に植え付けるべきだ。
 今回の選挙で、一つ分かったことに、組織票も勝ち馬になびく、ということがある。団体票にしろ、宗教票にしろ、みんな民主党に流れて族議員が崩壊したことを見れば、重鎮たちの存在意義って何?とも思うし。
 要するに、結局はイメージ戦略とそれに伴う世間の「空気」次第でどうにでもなるもの、と考え、パイプを繋いでおく以上のことはしないでもいいのでは、と思う。そういった新しいルールを組み立てる上でも、これまでの三役経験者からではなく、閣僚経験一回くらいの中堅・若手に党務は任せるべきだと考える。

 5.で、結局総裁は誰がいいの?

 一部では、石破茂氏がいいのでは、という向きがあるのだけれど、答弁とかが粘着質なので、たぶん女性が拒否反応を起こしそうな気がするんですよね〜ごめんなさい。ついでにいうと、ネット受けする人材はいざという時には何の足しにもならないということを、麻生総裁で学んだはずだ。
 となると、「小選挙区で勝ち上がった中堅・若手」という条件で絞ると、小渕優子氏、河野太郎氏、金子一義氏、塩崎恭久氏…この4人くらいしかいない。
 個人的には、この中でも閣僚経験のない、河野氏がいいんじゃないかな、と思う。親子二代に渡って、下野時に総裁になる、という話題性もあるし。総裁選の推薦人を10人に減らすべきと主張している(参照)ことから、本人も多少はやる気があるんじゃないかしら、と見てるのだけれど。さてさて、どうなることやら。

 <余談>

 2005年の総選挙の際には、こんな与太エントリーを書いてました(笑)。

 「民主党議員がオンナゴコロを掴むために」(『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』)


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退屈な選挙の取るに足らない雑感

August 30 [Sun], 2009, 20:50
 Twitter / Parsley: 投票完了! #tohyo

 そんなわけで、国民の権利を行使して参りました。
 ちなみに、Parsleyは小選挙区は自民党候補者、比例区は自民党、最高裁裁判官国民審査は、那須弘平裁判官、涌井紀夫裁判官に不信任の「×」を記して投票しました。

 しかし、今回の選挙はやけに淡々と進んで、マスコミの報道を横目にして呆然としたまま選挙戦が終わった、というのが正直な感想になる。もっとはっきり言えば、つまらない選挙だったなぁ、と。
 本来は、とても劇的なシチュエーションだったはずなのに。なにしろ、初代自民党総裁・鳩山一郎の孫である鳩山由紀夫民主党代表が、自民党を倒して政権交代の実現に迫る。そして、相手の自民党の首領は、吉田茂の孫の麻生太郎首相。歴史的因縁ありまくり。寡聞にして、私はよく知らないけれど、どっかの誰かかマスメディアは、このあたり煽ったのかな?
 このように、お膳立ては出来ていた。にもかかわらず、少なくとも私が退屈に感じた理由は、何なのだろう?

 思いつく理由は、以下の3点。

 (1) ブログ・ネット界隈での盛り上がりのなさ
 (2) 「祭り」としてのエンターティメンテント性の不足
 (3) 「旧勢力」vs「新興勢力」という戦いの図式にならなかったこと


 (1)に関しては、ネット上(特にTwitter)で選挙期間中に選挙応援とみなされる主旨の発言をすれば全て違法認定という結論が出た、という情報が掣肘になって、結果的にネットユーザーを萎縮させた、ということが大きいように思える。
 さらに、2005年の「郵政選挙」の時の有力な論者の、ほとんどが活動を止めている。「ネット論壇 」が、2007年に続いて(参照)今回も形成されなかった理由の一つに、ハブとなる有力な論者が登場しなかった、ということが挙げられるのではないだろうか。

 「選挙は祭り」ということで、MIAU主催の「インターネットと選挙・政治を考える」シンポジウムのパネラーの一致した見解だった。(拙エントリー参照
 で、あるならば。今回の選挙は祭りとしてのエンタメ性が足りなかった。民主党は「政権交代」を連呼し続けるだけで、他に特別なことはやらなかった。どこに誰が来て何人集まった、という話も聞かなかった。各党の街頭演説を何回か見たが、支持者の集まりを遠巻きにして横目に過ぎる一般人、といった、オールドファッションな図式ばかりだったように思える。
 ネット上での盛り上がりは、麻生首相が「金ないのに結婚するな」発言があったくらい? 自民党が仕掛けたネガティブキャンペーンもそれほど話題にならなかった。これは(1)の要因とリンクする。
 『広報会議』などを読むと、今回の選挙で広報が果たす役割は薄いだろう、という話になっていたが、その予想通りになった。このあたり、個人的につまらないなーと感じた一番の理由かな?

 で、私的には(3)が、非常に憂鬱というかなんというか。
 2005年の選挙は、「郵政改革」という土俵を設定して、徹底した広報・マーケティング戦略で空中戦を仕掛けた(R30様の記事参照)。
 それに対して、今回は自民党田中派直伝の「どぶ板選挙」を、小沢一郎前代表が実践し、大勝利に導いた。(参照
 民主党は、昨年の福田前総理が辞任した頃から、ずっと選挙モードで、街頭に立ち、こまめに集会を開いていた。麻生自民党は、不況を理由に解散を後延ばしにしていたわけだが、結果を見ると民主に利したようだ。
 つまるところ、昔ながらの選挙手法が、今も通用することが証明されたわけだ。
 で、民主党はテレビ広告などではなく、新聞・週刊誌を重視したパブ戦略を取っていた。これも、2004年以前の選挙戦での常套手段。「民主大勝利」が報じられることのバンドワゴン効果も、多少あったのではないか。
 そりゃ、マスコミが「歴史に関与している感慨を覚える」のも無理ないわ。(参照
 自民党は、mixiなどネットに積極的に広告を打ったのに、効果ゼロ。これも(1)の影響が濃い。

 で、一番憂鬱なのが、ネットでの政治の議論と、実際の選挙戦で展開された争点があまりにもかけ離れすぎていること。
 先に挙げたネット選挙の解禁、という部分は勿論だが、社会福祉政策でも、例えばベーシックインカムの導入が可能かどうか、といった議論がなされているにもかかわらず、未だに「安心できる暮らし」といった曖昧な言葉でお茶を濁され続けている。これは自民・民主どちらも変わらない。

 そして、ネットでの論者だったり、若年層の意見だったりは反映されない、という構図も変わらなかった。今回の選挙で、ネット側で出来たことはせいぜい「投票に行こう」と呼びかけることぐらいだった。これじゃあ、何も変わらないよね、と思う。

 こんな繰言を書く間も、民主の票がどんどん伸びていく。やっぱり小選挙区って、オセロのように一気に逆転があるのはスペクタクルだな(笑)。
 ここからは、自民で誰がきのこるのか、公明党がどう動くか、そして、Facebookなんかに広告入れていた幸福実現党の得票数で、エルカンターレのチカラがどんなもんか、計測出来ることに注目したい。

「選挙だワッショイ!」…かぁ。

August 17 [Mon], 2009, 23:23
 第45回衆院選の公示日がもうやってきた。
 個人的には、今回の選挙が行われる意味というやつが、そもそもよく分からない。麻生内閣は失言はしたかもしれないけれどクリティカルな失策をしているようにも思えないのだけれど、各週刊誌の事前予測やナマ数字によると、前回の自民党以上の大勝を民主党がすることになるらしい。何が起きているのかぜんぜん分からない。
 各党のマニフェストを読み比べてもみたけれど、読めば読むほど、「?」マークが並ぶ。というか、総論で一つの党を選ぶって、無理じゃね? 各党とも賛成できる部分と絶対反対な政策が混在しすぎている。
 一つ言えるのは、各党とも日本という国をどうデザインするのか、という面はあまり見えないなぁというのが正直なところになるかな。もしかして、これまでの選挙で一番投票行動に悩んでいるかもしれない。

 ま、Parsley自身のことはひとまず置いておいて。
 先日、MIAUによるシンポジウム「インターネットと選挙・政治を考える」を観に行ってきた。
 その時の模様は、各ソースをご参照いただきたく。

 ・【レポート】8月14日「インターネットと選挙・政治を考える」シンポジウム(サーチナ)
 ・日本でも「オバマ現象」起きるか 「ネットと選挙」考えるシンポ開催(J-CASTニュース)
 ・ネットと選挙・政治を考えるシンポにホリエモン登場(アメーバニュース)

 私が気になったのは、パネリストの皆様が、「選挙は祭りだ」と口を揃えていたこと。
 堀江貴文氏は「田舎は娯楽がないから選挙は数少ない祭だ」と述べた上で、「僕も一緒に選挙を闘った人たちとは、何か熱いものを分かち合った気がする」として、若者にその熱さを体感させる意味でも、選挙ボランティアは義務化してもいいくらい、とおっしゃっていた。
 『オバマ選挙』研究の第一人者である田中愼一氏は、「オバマはネットを使って【チェンジ】祭を起こした」と述べた。それに追従する形で、岸博幸氏は「共感を集めることですね。『チェンジ祭』であり『共感祭』」が政治を動かすとおっしゃっていた。
 ふーん。ということは、民主党が「政権交代」を連呼することは極めて正しい戦略、ということになるなぁ。
 逆にいえば、「マニフェスト」の比較による選挙だなんて、嘘っぱちってことなんじゃ、ともやもやした気持ちを抱えて、会場を後にした。

 一つ、気になっているのは、2005年の衆院選は女性票が帰趨を決することになったということ。
 『極東ブログ』様の「今回の選挙は女性の選挙だったなぁ」という記事を受けてParsleyも与太エントリーを記しているのだけど、当時自民党に流れた女性票がどう流れるのか、よく分からない。
 MIAUのイベントの出席者は9割が男性で、中継を行ったニコニコ動画もだいたい平均25歳男性がコアユーザーだと仮定すると、どの党もM1層を軽視しても構わない、ような気がするのだが。
 F1層には「子育て支援」「少子化対策」といった政策が響きそうだけど、彼女たちのナマの声ってどこに反映されているんだろ? 発言小町を覗いてみても政治に関することは一切ないし…やはり既女板か??

 そんなわけで、Parsley的には「???」な選挙ではあるのだけれど、どうやら「祭りだワッショイ」ということは間違いなさそうなので、せっかくだから楽しませて頂こうと思っている。
 「祭り」といえば、『ガ島通信』様が、「衆議院選挙の投票行動をブログにアップしよう」と呼びかけていらっしゃいます。「選挙だワッショイ!」ということで、私も30日には参加したいと思います。

「若者を選挙に」ってどれだけ本気なの?

July 25 [Sat], 2009, 23:42
 最近、京浜東北線に乗っていると、ドアの上のビジョンに、「投票全体の20代の占める割合は9%で50代は20%。だから若者の声が政治に届かない。みんな投票に行こう!」といった趣旨の啓発CMがさかんに流されている。たしか、明るい選挙推進協会のものだったと思うが、ちょっとうろ覚え。

 このような、若者の投票率向上の為のプロジェクトって、幾多も行われている。のだけど、一体どこまで本気なんだろう、といつも穿った見方をしてしまう。
 はっきり言って既存の党・労組などの集票機関を維持するためには、既得権益を守るための政策を、少なくともどぶ板レベルでは示さなければならないし、その外側にいる浮動票は少なければ少ない方がいいに決まっている。で、あるならば、森元総理の「寝てもらっている方がいい」というのが、本音ベースでは政財官の共通項なのではないか。
 そんなわけで、総務省や選挙管理委員会レベルでの啓発活動は無駄金使っているんじゃない? …と感じてしまうのが正直なところだったりする。

 では、勝手連的に行われている運動が、信頼に値するかといえば、そうは言い切れなくて。
 『アンカテ』様のエントリーで紹介されていた、「i-vote」に関しても、うーん微妙と思わざるをえなかった。
 この微妙さを、もっと深く掘り下げてみようとすると、運営側のメンバーが、どれだけ継続的に運動にコミットしていく意志があるのか、見えないところにある。今回の選挙まで?大学を卒業するまで?30歳になるまで?
 あえて下種なことを書くならば、就職活動の際の履歴書に書く項目が増える、程度の意識で活動しているメンバーがいても何の不思議もない。まぁ、非難するには当たらないけれどね。行動力を示すというポジティブさが評価されるのは当然のことだから。
 なぜこのようなことを書くかというと、2005年の衆院選でも「マニフェスタ」「投票ラブストーリー」といった若者による選挙啓発サイトがオープンしたが、現在まで継続して活動しているところがない、という事実があるから。(参考
 つまり、選挙がある度に、選挙に行くこと自体を目的にした啓発サイトは何度も立ち上がっているのだけれど、選挙後には活動を停止しているということでは、社会的には意味がないに等しくない? と、いうのがParsleyの意見。

 個人的には、「選挙に行こう!」という掛け声だけではなくて、選挙の争点を強引に決めてしまう、くらいのことはやってしまうべきだと思うんだよね。例えば、「北朝鮮有事の際の先制攻撃に賛成か反対か」といった質問を全議員に送りつけて公開してみせる、とか。
 2005年の選挙がなぜドラスティックだったかといえば、「郵政民営化に賛成か反対か」というシンプルな争点だったから。2007年の投票率が37%だったというが、2005年の時は約46%。この9ポイントの差は「劇場的選挙」だったという要因が間違いなく働いている。
 だから、若者だけでなく、全体の投票率を上げたいのならば、このような分かりやすいアジェンダ設定をすべき。もちろん政党側はそのようなことを百も承知だから、民主党などはしきりに「政権交代」というフレーズを連呼している。
 だが、別に政党側が用意した土俵に乗らなければならないということもない。本気で「若者の投票率を上げる」ならば、何らかの、単純な「争点」を作り出してみせないと現実的にはミッションは達成できないだろう。
 要するに、「選挙に行こう!」というセリフは使い古されすぎて効力はないので、次の一手を打たないと意味ないぜ、と言ってあげるのが、年長者の役割なんじゃないか、と思うわけなんですよ。

 ちなみに、Parsleyは、従来より一貫して「地方分権」と「行政改革」「小さな政府」指向の政策の支持者ですので、そちらに重点を置いている候補を国政に送り出したいと考えています。が、どれも今回の選挙の政策では重きをおかれていないのが残念といえば残念。
 だけど、逆にいえば客観的に選挙の動きとかを観察することは出来るな、とも感じてたりもしてます。Youtubeやニコニコ動画、Twitterなどのネットメディアがどう作用するのか。もしかして、マスメディアがキーになる、最後の選挙になるかもしれないし。いろいろ興味深く、ウォッチしていきたいと考えています。

「国を過つ」ことは回避できた?

September 26 [Mon], 2005, 3:55
 この一ヶ月あまり、政治の季節に乗ってきた拙blogも、このエントリーをもって選挙関連のネタは一応区切りをつけるつもり。
 まぁ、この後もいろいろ事が起こりそうで、「And that's all?」という感じなので、ワクワクテカテカしながらウォッチし続けることには変わりがないのだが。

 今回、「絡みづらい」blogになることを覚悟で、時事と伴走する気になった理由。
 parsleyをオフでもよ〜く知っている人間に、「なんか義務感でやっているよね」と言われて、はっとさせられた。あーやっぱり他人の目からもそう見えましたか、という感じだった。
 そう。確かに「自分が書かないといけない」と思い込みで、どのエントリーもアップしてきたように思える。
 ではそういうふうに思い込めたのは、どうしてか。

コトバ。Death & Reverse

September 26 [Mon], 2005, 3:45
 21日に特別国会が召集され、第89代首相に小泉純一郎氏が、無事選出された。記者会見で、彼が「この内閣最後の予算編成」と述べたくだりには、愛しさとせつなさと心強さを感じた。
 彼は自身の企図する方向性へ、この国の舵を切ることに成功した。自民党総裁の任期後に首相を続けようが、ご希望通りに辞めることが出来ようが、もうそれを揺るがすことは難しい。

 それにしても、今回の選挙は最後まで「言葉」の力が、決定的に局面を左右したなぁ、と思う。
 8月8日の小泉総理の演説の迫力の影響は、選挙当日までまるまる一ヶ月も保ち得た。彼のみならず、自民党の候補者たちも、「郵政民営化」という言霊が、街頭で上げる声の勢いに繋がったことは疑い得ないだろう。
 大敗を受けての民主党の代表選出の際には、前原誠司氏は「戦う」というキーワードに純化することによって、演説に一本の幹を通したことが、菅直人氏を破る原動力になった。

 こういった言葉への共鳴が人を動かすという当たり前のことに、新鮮な驚きを覚えると同時に、言葉を生業にしている人ほど、そのことに鈍感だったということに、どーよと感じざるを得ない。私parsleyは、本籍地は文芸にあると勝手に思っているので、今回の選挙に関して、彼らからの言及さえが少なかったのが、特に残念である。目立つのは東スポで連載していた 室井佑月女史の「あー女ってこういう見方するよね」な記事くらいだったように思える。村上龍あたり喜々としてコメントしてくれてもよさそうなものなのに(笑)。
 というか、文筆業者は政治に言及するのを慎重に避けていたと考える方が正鵠かもしれない。ここで「黙ってしまった」ということが、心の中で共感している「ポピュリズム」を体現することになっているという事実よりも、筆禍の方を恐れた。そういうことなのかしら?

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