「批判精神を貫く」のはそんなに簡単なことではない。意識的で戦略的でなければ「批判精神を貫く」記事なんて届かないよ。

April 03 [Tue], 2007, 5:29
 梅田望夫氏のこのエントリー。はてなブックマークは1000usersを超えている。(参照
 3月31日のエントリーも同じような読まれ方。

 どちらかといえば経営層・エスタブリッシュメント相手にWeb世界の現在を届けるポジションのひとだと思っていたのに、いつの間にかプロレタリアート(笑)相手へ矛先を変えたのかしら、というのが一読した感想になる。リアルではともかく、Webにおける立ち位置を微妙に変化させているような気がした。そして、ぶくまに沢山集まっている賞賛コメント/タグを見る限りは、試みは成功と言ってもいいのではないだろうか?
 個人的に非常に気になるのは、該当のエントリーに対する批判のほとんどはその内容ではなく、その反応に向けられていたということを、梅田氏自身がどのように捉えていらっしゃるのか、ということ。数に頼んだ同調圧力と、多様な価値観はどうしてもバディングする。
 あと、彼の本意は「ビジネスパーソン」にとっての「好き」だったと思うのだけど、もっと広義で抽象的な読まれ方をしていることもどうなんだろう? 意に介さずなのか、苦笑なさっているのか。
 
 まぁ、「くだらない粗探しなんかしてる暇もなくなるはずだ」という結語を読んで、彼の著作は今後も欠かさず読むだろうけれど、もうこのブログで取り上げることはないな、と思った。 

 それにしても。
 こうもポジティブな空気が広がるブロゴスフィアの中で、批評、特に酷評に近いようなことを、相手なり第三者なりに届けるのは難事だな、と感じずにはいられない。書き手と支持者との間で自意識肥大化のキャッチボールを続けている中で割り込もうとしても闖入者扱いされるのがオチだし。
 「批判を加えた」ということに自己満足して済ませればそれでいい。だけど、自己満足に飽くことなくずーっと批判精神を維持し続けることは想像以上に大変なのではないか。少なくとも私には無理。

 もし、批判を加えることによって何らかの影響を与えたい、と欲するならば、「くだらない粗探し」と思われないための戦略が必要になるだろう。
 これはこれでものすごい難事だ。究極的には批判相手と同じ高さまでメディアとしての発信力を上げないといけないのだから。
 自分のブログのメディア力を上げるためには…まず時流に乗ってポジティブなことを書いて…ってダメじゃん!
 えーと。リアルで頑張って自分の好きなことを貫いて起業して成功してからものを言うとか? …ってやっぱりダメじゃん!!

 冗談はさておき。
 ネガティブオーラに対するディフェンス陣は分厚くなりつつあるけれど、頭上を越してシュートを決めるのは、決して不可能ではない…と考えているから、こうして批判みたいな駄文を書き散らしていられるわけで。批判の戦略を、これからも模索する価値は充分にあると思うし、少なくともそういったことを考え続けることがParsleyにとっての「好き」なことなのだと断言出来ます。
  • URL:https://yaplog.jp/parsleymood/archive/513
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parsley@現実逃避中
 >Scottさま
 私は、梅田氏のおっしゃる内容自体には異論はないし、実は関心もないのですが、その支持者との距離感はどうしても気になります。最近、なんだか支持者のところまであえて「降りて」きているような感がなきにしもあらずで。杞憂かもしれませんが。
 おっしゃるように、「ポジティブを否定する」という事象はネガティブだと私も思いますし、「ポジティブ」という言葉を多用するからには「ネガティブ」な事象を「否定」しているわけで、やっぱりポジの皮を被ったネガなんじゃない、とも思ったりもします(w
April 04 [Wed], 2007, 14:31
http://yaplog.jp/parsleymood/archive/513
>もっと広義で抽象的な読まれ方をしていることもどうなんだろう? 意に介さずなのか、苦笑なさっているのか。

一連のエントリについて、無意識のうちに「自分を甘やかしても良いんだ」みたいな受け取り方(逆「情けは人のためならず」状態で、自分に甘い馴れ合いの空気を期待して他人を褒めようみたいな)を梅田印の太鼓判付きでしてる人が多くて、それを雲の上から苦笑しながら眺めている梅田氏、みたいな構図が自分の頭の中にあります。
そんなわけで、私も「賛同方向の反応」や「その反応に対する批判」についてどう思っていらっしゃるのかは気になってます。「嵐のような反応を読んで」の冒頭で反応について軽〜く触れるように上手く見せかけてスルーなあたり、意図的かなと思ってますが。
April 03 [Tue], 2007, 22:19

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