ダフネ 2回目

September 27 [Mon], 2004, 9:28
20日に同じ公演。
Dirigent: Semyon Bychkov
Inszenierung: Nicolas Joel・Ausstattung: Pet Halmen
Choreographie: Renato Zanella・Choreinstudierung: Marco Ozbic
Peneios: Walter Fink・Gaea: Marjana Lipovšek・Daphne: Ricarda Merbeth・Leukippos: Michael Schade・Apollo: Johan Botha
 今日は、2時間以上前から並び、パルテレでしっかり正面から舞台を見ることにした。これはパルテレでないと観る意味がない。ちゃんと公演プログラムも買い、開演前に勉強した。演出家のインタビューが載っているのがよい。このようなちょっとなじみのない作品に接する時、このインタビューなどは大変参考になる。しかもドイツ語の勉強になります。ダフネは「ふたつめのアリアドネ」ということで、コンセプトは、「ある不幸な女性の夢」だそうです。それを知って観たけれど、それがあまり伝わってこなかった。演出家の言っていたことで面白かったのは、リュキッポスの女装する男性への言及(ズボン役の逆)で、確かにこの部分はよくできていた。美声のシャーデは歌いながら飛び跳ねたりしてとても素敵。この人のヘンデルを聴いてみたい。
 ダフネのメイクは白すぎて怖かった。みんなアダムスファミリーのようでした。宴会の場面は白い世界に赤色がどぎつくて確かに見事な怪奇趣味でよかった。南アジアの踊りみたいなのがはまっていた。舞台は、ギリシャ風のサロン(青緑金の世界)、ダフネ(白)、アポロ(青)、狂乱の宴(赤)、宴のあと(紫)、ダフネの変容(クリスタル)、サロン(青緑金)というように変化していき、舞台自体が変容するわけで、これは演出のしがいのあるオペラだと思う。この演出では青とか緑が非常に美しく、それに金も混ぜて絵画のような美しさを持っていて、リヒャルトらしくていい部分が沢山あった。しかし平面的な装置、動きづらそうな歌手たち(アクティングエリアの問題?)、コンセプトが伝わらないなど、好みではなかった。それにしてもアポロのボータは凄い歌手!!!バイロイトのテノール達よりよいのではないか。素晴らしかった!(観客のブラボーも凄かった)ダフネも安定しててよかった。本物のブラヴォーが飛び交う人気公演でした。

ラ・ボエーム

September 25 [Sat], 2004, 9:09
La Boheme 指揮 Julia Jones Inszenierung: Franco Zeffirelli Buehnenbild: Franco Zeffirelli Kostueme: Marcel Escoffier
 とにかくボエーム聴けるだけで幸せ。ゼフィレッリの演出とは後から知ったのですが、私は特になにも感じず、退屈だなぁと思ってしまいました。3幕の雪の場面はため息がもれていましたが、確かに綺麗。紗幕を使っているからだと思いますが、かなりリアルでした。でもミミの病弱な芝居が大げさすぎてそれを壊してたな。あれ、うそっぽい大きなセキをするのってどうなんでしょう。こないだの椿姫なんて小さなセキがかえってリアルで怖ろしかったものですが。変なところ(プロンプの近く)でムゼッタが歌ったりするのにはやはり慣れられませんでした。子役のウェイターが出てきてみんなを笑わせたりするのは、今思えばゼフィレッリらしいかも。2幕のカフェは薄暗くて綺麗だったし、きっとよい装置なのでしょう。歌手の演技は大げさすぎて、そこが一番まずかった。最後にミミが死んだと同時にロドルフォがおおぼけかましてうろちょろするのは理解できませんでした。悲劇というかこれじゃナンセンス舞台の哀しさではないですか。
 私はとみーのが言うように、ボエームは芸術家仲間のビンボウでも楽しくってしょうがない友情とロマンチックでおセンチなところが大好きですが、それがうーんあまり伝わらなかった、というか私にはオールドでした。しかし私はもともと古い映画などは大好きなのに、なぜオペラならだめかって、それはやはり歌手の演技がリアルでない、ってそれだけなんだと思います。オールドとかそういう問題ではないはず。面白いとか面白くないとかは、多かれ少なかれ、普遍的なもののはずなのです。子役にしろ、ふざけあう場面にしろ、芝居がかっているためどこも感動できませんでした。嘘くさくて。あのカーセンのボエームを観ていて本当によかった。このボエームを観ていて頭に浮かぶほどのカーセン演出のインパクトは凄いな。指揮は色っぽくなくさくさくしているボエームなんて・・・!聴衆の拍手は正直。しかし、2幕ラストのバンダとコーラスはめちゃめちゃ上手かった!!!ブラヴォー。 もしかして本当に舞台の魔法の夢を信じてるのは自分なのかもしれない、と思いました。いつまでも夢見る大人でいたいものです.

ウィーンフィル定期 アーノンクール

September 25 [Sat], 2004, 8:52
ウィーンフィル定期公演 アーノンクール指揮
楽友協会大ホール
オルゴナショヴァ(Sop),ルドハ(Ten).クスニェル(br)
 ドヴォルザーク「テ・デウム」 ヤナーチェク「永遠の福音」 
ドボルザーク交響曲8番

 最初にクライバーの追悼としてモーツァルト「フリーメイソンの葬送」が演奏される。あまりに美しいウィーンフィルの響きに感動する。その後の「テ・デウム」も非常にいい演奏だった。アーノンクールの姿にも感激し、いろいろなことを考えてしまった。ヤナーチェクはちょっといまいち。しかし、ドヴォルザーク8番が私はあまりに合わなかったようで(笑)、後半はもうげんなりしてしまった。アーノンクールとかではなくて、私はこの曲どうもだめなようだ。しかもアーノンクールのヘンテコな(?)解釈にうぅ。。とほとんど船に酔ったような気分になる。音の処理、音色は非常に美しかったけれど、テンポやダイナミクスなどまったく私の思うドボルザークと違っていた。ちょっと狂気のようなドボルザークで、アーノンクールのシューマンは私のベストオブシューマンのひとつだけれど、ドボルザークはそれとは違うんじゃないか、と思った。やっぱりいつかアーノンクールのモーツァルトやシューマンを聴いてみたいと思うのだった。4楽章のテンポとかダイナミクスとか爆発状態で(ホルンとか崩壊すれすれ)、すでに1楽章から「ショスタコーヴィッチ?」とか思っちゃいました。でもそれはやっぱり驚かせてはくれるんだけどね。
 とにかく、私は8番がものすごく苦手なようで(9番、Vnコンチェルトもですが・・・)、大きくへこみました。7番と弦セレは好きなんですけどね。みんなが大好きなご馳走(私の場合、えびフライとかステーキとか生クリームとか)が食べられないみたいで、悲しいが仕方ないか。どうしたらドヴォルザーク好きになれますか?

椿姫 続き

September 21 [Tue], 2004, 5:51
 3幕の冒頭は序曲と同じ、風船をもった女の子の夢を見ているのですが、その照明がものすごくきれいで、音楽に合っていて。どーしてこんなものが作れるんでしょう。カーニヴァルも雪かごがきれいだった。このダンサーたちは、私の中では浦沢直樹の「モンスター」みたいでとっても好み。もうヴィオレッタはアリアの後はよれよれで、アリアが最後の正気な状態らしく、壮絶なヴィオレッタにまた感情移入させられてしまいました。
 その後はすべて夢遊病状態。これがうまくいくんかいな、と思ってたんですがうまくいくんです。それに、アルフレッド、ジェルモンのやりとりが本当にきれい。アンニーナの演技もここはとてもよかった。そしてラスト、アルフレッドたちも他の女性と結婚式をあげて消えてしまい、女の子が出てきます。このヴィオレッタが死ぬ場面、鳥肌が立ちました。やられたーー!!!って演出家に頭下がる鳥肌かな。あぁ、いいものを観た。そんな気持ちでうかれっぱなし。

 そのあと彰子さんとお会いできて話せて、とてもしあわせ。
 友達にうかれ具合を報告して眠りました。

 

椿姫 フォルクスオパー

September 21 [Tue], 2004, 4:14
Regie: Hans Gratzer Kostuem: Barbara Naujok Licht: Frank Sobotta Dramaturgie: Birgit Meyer 

Dirigent Günter Neuhold  Violetta Valery Akiko Nakajima  
Alfredo Germont elipe Rojas  Giorgio Germont Vitomir Marof

素晴らしい公演。
今まで生で接したオペラ上演の中で、もっとも感動した公演のひとつです。というのは、私のイメージしているオペラ演出の感覚がそのまま実現されていたから。私の趣味にたいへん近いものでした。
 まず中嶋さんヴィオレッタの名演技にはじまり、演出、舞台美術、照明、どれも抜群のセンス。あまりのリアルさに2幕あたりから涙が出そうでした。演出は、ヴィオレッタのひとりぼっちを中心に描いていて、序曲からヴィオレッタは夢を見ているようです。すべてが夢の中のできごとなのか。登場人物は、仮面の道化たちの異様な陽気さに表されているように、みななんだかいかがわしい。ヴィオレッタのみが白い衣装を着ていて、他の人はみな黒。ヴィオレッタの様子は非常にかわいらしい。なんだか本当にしんでしまいそうに見えました。
 ジェルモンは強引で乱暴な男でヴィオレッタに手を出そうとしたり、(しかしやりすぎていない)、リアルでした。ジェルモンに対するヴィオレッタの演技がよりリアルにさせていたのか。みな、意図的でないにせよヴィオレッタのこころをずたずたにさせていく人たちばかりで、召使アンニーナのどたどたという足音など耳について残ります。 
 パーティでの踊りはコミカルで飽きさせず(ちょっと振り付けが過ぎた気もしますが)、私は感心して観ていました。そのあとのお金を投げつける場面は本当によくできていて、ヴィオレッタの倒れ方も、まるでしんでしまったかと思いました。ちょっとアルフレッドは大げさな演技だったかなぁ。

ダフネ シュターツオパー

September 20 [Mon], 2004, 6:09
Daphne  R.シュトラウス
Inszenierung: Nicolas Joel
Kostuem, Buehnenbild und Licht: Pet Halmen
Dirigent Semyon Bychkov
Peneios Walter Fink
Gaea Marjana Lipovsek
Daphne Ricarda Merbeth
Leukippos Michael Schade



Apollo Johan Botha

 とても混んでいた!舞台がよくみえませんでした。テノール二人ともうまかったです。テノール歌手の友人によるとミヒャエル・シャーデは素晴らしい美声とのことで、納得です。忘れられないなまえです。(ミヒャエルは私の一あだなです。しゃーでなみはるということで。)

 そのあとまゆみちゃんとカフェハヴェルカに行き、夜遅くまで語りました。たのしいです。

フォルクスオパー ガラ

September 18 [Sat], 2004, 7:53
後半だけ観ることができました。
簡素な小道具でできてました。
中嶋彰子さんの歌ったオペレッタ(日本語)のはよかったのですが、なんの作品かわかりませんでした。フォルクスの歴史を少しでも感じることができて、ウィーン新人のくせに少し仲間に入れてもらえた気がしてうれしい。

ヴェネチアの一夜

September 17 [Fri], 2004, 6:19
Eine Nacht in Venedig
Regie: Michael Sturminger
Ausstattung: Renate Martin
Ausstattung: Andreas Donhauser
Dramaturgie: Birgit Meyer

Dirigent Alfred Eschwé
Annina Akiko Nakajima
Ciboletta Adrineh Simonian
Herzog Guido, Frank Herzog


 はじめてフォルクスに行きました。ウィーンっ子のおじさんが奥さんが病気なので私にチケットを譲ってくださり、ついでにいろいろ案内してくださり、ストーリーも説明してくださったので助かりました。演出は私にはかなりノスタルジックなモダン化という感じで、衣装も装置も70年代?80年代?とにかく私には美的感覚がわかりませぬ。軽いノリの安いつくりのラブホテルといった感じの装置でした。このあほっぽさが楽しいのかな。でもこの写真にもあるように中嶋さん演ずるアンニーナの衣装はちょっとかわいいです。他は賛同できないけれど。モラルがめちゃくちゃな演出。それにしてもアンニーナの芝居よかったです。とてもかわいくて、歌もおいしい。休憩中、マゼールはすべてのオペラのスコアを暗譜だ、というおじさんの話がとっても面白かった。
 終わった後、中嶋さんとお話できて幸せ。こういう演出は日本ではありえないでしょうねー、などとお話ししました。美しいです。

 今日感動的だったのは、おじさんが嬉しいことを言ってくれたこと。
 私は小さいころから音楽が好きでバイオリンも弾いたりしてたけど、68歳のいまになってもまだまだ学ぶこと知ることが楽しいよ。
 つまりね。あなたはいますでに音楽についていろんなことを知っているだろうけど、30歳になったら、もっと知っているんだよ。そして40歳になったら、もっと、もっと。あなたが60歳になったら・・・そう考えるととても楽しくない?音楽は、ほんとうに、楽しいよ。

マーラー3番 つづき。

September 16 [Thu], 2004, 7:48
あぁ、今日のことを書かないと。でも今日の演奏会ではそんなことばかり考えてふけっておりました。この曲を聴くと莫大な思い出がどかんとくるのです。家でもよく聴いていたCDだし、ともかく6年間憧れていた曲がまた生で聴けて、それが嬉しくて、そんなことばかりでした。1楽章はどうやらかなりそらで覚えていたみたい。2楽章はかなりゆっくり。大好きな4楽章は私には洗練されすぎていて、がっかりしました。本当に天使の声なんだもの。天使は美しかったのですが、ここの音楽は世俗的な方が私は好みのようです。もっと鐘にごーんと頭を殴られたいような気持ちで聴いておりました。それがこの曲の醍醐味のエクスタシーだと思ってました。だからこそ彼女は泣けるのではないか、と。今日はずいぶん乱暴な文ですみません。
 なんだかんだいって3番はやはり長く、これは立ち見はかなりきつかった。早く立派な大人になっていい席で聴いてやる。と野望を持ちました。 

そのあと清水さんとばったり再会!カフェモーツァルトでお茶しました。
演奏会の後のカフェっていいものです。

バイエリッシュ歌劇場 メータ マーラー3番

September 16 [Thu], 2004, 7:20
 マーラーの3番を聴けることは自分にとっては特別なことです。  1998年秋、ベルリンフィル・アバドの3番を横浜で聴いたのが、自分をいまここウィーンに連れてきてくれているのだと思います。あのとき私ははじめてマーラーを知って、あわててますみつくんにバーンスタインの3番のCDを借りたものでした。それから3日間であわててマーラーを勉強して、あの時の長木誠司さんのプログラム・ノートとか大変印象に残っています。「マーラーは交響曲にひとつの世界を作りたかった」あの時ほどまじめに音楽を勉強したことはなかったです。とにかくこの巨大な曲を理解したくて必死でした。メゾソプラノのドイツ語にものすごく惹かれ、ドイツ語の辞書を買って調べたりしました。そしていまもう6年も経つけれど、なぜドイツオペラかって、この時の感動からです。ベルリンフィルはいつでも憧れの存在ですが、そうさせたのもこの演奏会のおかげで、やはり自分の人生の舵をきりかえた演奏会でした。しかもこの演奏会の後にベルリンフィルバスに乗ったのはいまでも夢のよう。チューバの方にベルリンフィルバッチをもらって、バイオリンのアーミン・シューベルトさんには「practice hard!」と言われ、安永さんにサインをもらい、しかも赤坂のホテルのロビーではアントニオ猪木とパユを同時に見ました!あれはいま考えてもすごい組み合わせです。もう一生あんなの見れない。
 あぁ、今日のことを書かないと。でも今日の演奏会ではそんなことばかり。つづく。
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