ミュージカル エリザベート

December 20 [Mon], 2004, 4:18
 はじめてTheater an der Wienへ行く。純子ちゃん、やっと行けたよー!久しぶりのミュージカルだったが、このミュージカル独特の雰囲気がまったく日本のミュージカル集団、宝塚、四季、東宝などのものと同じだったのに驚く。この音楽も、私は「日本的な旋律・ノリ」と思い込んでいたが、そうではないのだな、とわかった。お客さんのノリがすごい。アイドルを追っているよう。演出、音楽のテイストも、私が普段接しているオペラの美意識とは違う美意識で、それがまたお客さんのハートをぐっとつかんでいるのだから、おもしろい。

 まるで遊園地にいて、ぐるぐるアトラクションを体験するように、次々に(ちょっと安っぽいが)いろんな場面が転換し、あっという間にエリザベートの一生が終わる。装置の転換は時々かなりびっくりするような仕掛けで、すごい!どうなっているんだ!と思う。先日の「死の都」のように、オペラは、一杯の装置でいかにいろんな見せ方ができるのか、そういう思考が割と基本だが、ミュージカルはそうではなく、くるくる変わる。

 そして驚いたのが、演出ハリー・クプファー。私はクプファーのオペラ演出はかなり好きなのだが、今回の演出は、クプファーらしさが少ない気がする。再演だからかな。よく思えば、装置の使い方(ちょっとパルジファルの装置ぽい)、コーラスの使い方、照明の色使いなど、クプファーらしい懐かしさが見受けられるが、オペラで見られるクプファーの重たい感情表現や厳密な心理描写に合わせた動きなど、一番大事な部分はここでは随分軽くなってしまっている気がした。ヘンな装置も多い。それにしてもカフェの場面などはコーラスがゴーカートに乗って新聞を読んでおり、非常におもしろかった。売春宿、乗馬の場面なども、皮肉的に安っぽく、このあたりはとってもクプファーらしい、痛快。
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miharu
ありがとう、すごく参考になりました。本当に!
非常に勉強になります。

>ウィーン版で、最後にハプスブルク家の終焉を表すかのように、舞台が斜めになって人がずり落ちそうになりもがくところが、とても印象に残っているのだけど、そういうのは宝塚にはない。
うん、ここはウィーンの装置はすごいよね。

それから、舞台前にある斜めの階段状の装置はクプファーのパルジファルに出てくる装置にかなり似ています。アンフォルタスはここで寝かされ、クリングゾルはここに居座り、いつものクプファーの手段で男性器の象徴として扱われています。

遊園地はびっくりしたよ。
私もびっくりしました!エリザベートとヨーゼフの出会いがプラーターの観覧車という設定になっているんだよね。大胆。

ウィーン版のほうはとても人間的な感じがした。ウィーンの人々は親しみを感じている人物なのだろうね。宝塚版では、遠い異国の憧れの高貴な方といったイメージを持って演じられているような気がする。
なるほどねー!小池先生は昨年夏にウィーンでドイツ語を勉強されていたそうです。しばらくこちらで小池先生話題が炸裂してました。

"Wenn ich tanzen will"ってなんか印象的な音楽でした。

ありがとう!オペラに果たしてミュージカルと違う深い哲学があるかどうかはわからないけど。
January 09 [Sun], 2005, 11:21
junko
 エリザベート、現在上映中のは、私が2004年1月にウィーンで見たのと同じ演出のはず。ちなみに、宝塚や東宝でも、やる度に演出が変わるのよ。東宝は見てなくて人づてに聞いただけだけど。小池修一郎先生はいろんなアイディアをお持ちなのね。(演出家だから当然か!?)

ミュージカルは確かにオペラのように深い哲学があるわけじゃないかもしれないけど、そこが楽しいのよ。

今度は良かったら宝塚版のビデオを見てくださいな。
ウィーン版と宝塚版を見た私の感想:
○舞台装置はかなり違う
 ・宝塚は舞台が横長だからねえ。
  ウィーン版で、最後にハプスブルク家の終焉を表すかのように、舞台が斜めになって人がずり落ちそうになりもがくところが、とても印象に残っているのだけど、そういうのは宝塚にはない。
 ・宝塚は、誰が見てもわかりやすいことが原則なので、宮廷の場面は豪華な宮廷を、カフェの場面はカフェをしつらえるのです。遊園地はびっくりしたよ。

 >オペラは、一杯の装置でいかにいろんな見せ方ができるのか、そういう思考が割と基本だが、ミュージカルはそうではなく、くるくる変わる
  ・・・これはオペラとミュージカルの大きな違いだね。

○「エリザベート」像の違い
 ・ウィーン版のほうはとても人間的な感じがした。ウィーンの人々は親しみを感じている人物なのだろうね。宝塚版では、遠い異国の憧れの高貴な方といったイメージを持って演じられているような気がする。

私の感覚は、かなりミュージカル、というか宝塚に染まっているので、美晴ちゃんのオペラ観劇記を読んでも、ピンと来ないことばかりなのだけど、とても刺激になります。

あっ、そうそう、エリザベート今回の演出でフランツ・ヨーゼフとその母親のゾフィーに新曲が加わっています。その前に2003年エッセンでの公演からは2幕の"Wenn ich tanzen will"が加わっています。
でもねえ、いずれも蛇足!!今回の2曲は「言い訳するんじゃな〜い!」と言ってやりたい。"Wenn ich〜"はどちらかというと「モーツァルト」に使われている和音やメロディーラインだと思う。

長くなってしまってごめんね!
January 09 [Sun], 2005, 1:02
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