体外受精へのステップアップのタイミングは?

March 09 [Fri], 2018, 13:00
みなさま、こんにちは。
日に日にお日様の力が強くなり春が近づいているのを感じますね。
暖かくなるのが待ち遠しいです。

さて、今回は看護部より、人工授精から体外受精にステップアップするタイミングについてお話させていただこうと思います。

不妊治療には、大きく分けて3つの段階があります。
第一段階は、排卵日に合わせて夫婦生活をもつタイミング法。
これで妊娠に至らない場合、ご主人の精子を洗浄、調整して、パートナーの子宮の中に注入する人工授精(第2段階)。
そして、第3段階の治療は、女性の卵巣から卵子を採り出し、培養液の中で精子と受精させ、受精卵を再び子宮の中に戻す体外受精です。
通常、自然に近い方法から治療を開始し、原因の有無に関係なく一定の期間で成果が見られない場合には、妊娠の確率を高めるために治療内容を順次レベルアップしてゆくステップアップ法により治療を行います。
いずれのステップ(段階)から治療を開始するかは、年齢、妊娠歴、不妊原因、合併症の有無、社会的背景そしてご夫婦の考えによって決定されます。



では、どのタイミングで人工授精から体外受精へとステップアップすればいいのでしょうか?

一般的には3〜6回が目安といわれています。
人工授精で妊娠された方の大半は6回目までの治療によるものであり、回数が増えれば累積妊娠数が増えるわけではなく、頭打ちがきて妊娠率が増えてこないのです。
10回目の人工授精で妊娠成立という方もおられますが、稀なケースになります。

時間的に余裕があれば良いのですが、余裕がない場合は漫然と人工授精をつづけることは貴重な時間を損失する可能性がありますので、より妊娠のチャンスを広げるために、もう少し早い段階で体外受精へとステップアップすることもあります。
年齢が上昇するにつれて妊娠率は低くなり、流産率は高くなります。加齢に伴い卵子の質が低下してくると、たとえ体外受精を行ったとしても妊娠に至りにくくなることもあります。
特に、36〜37歳ごろを境に妊娠率は急激に低下を示すようになり、治療開始が1年遅れるだけで、妊娠、出産に至らない症例が急に増加します。
また、妊娠をもたらした治療における体外受精の割合も非常に高くなります。

体外受精へのステップアップとなると、費用や身体的負担などの面から躊躇されているご夫婦もたくさんいらっしゃると思います。
ステップアップのタイミングとしてこちらから提案させていただくことはありますが、あくまでも治療を決定するのはご夫婦の考え方によりますので、こちらから強制することはもちろんありません。

ステップアップの段階に来られた場合には、上記のことを参考にご夫婦でよくお考え頂き、納得のいく不妊治療を受けていただきたいと考えています。


また、検討する際には、将来的に何人ぐらいの子供を望んでいるのかということも考えていただきたいと思います。
例えば、将来2人の子供を望んでいるとして、これから一人目を妊娠し、出産、育児が少し落ち着いて、二人目を妊娠しようとなると、その間2〜3年は経過していることになります。
一人目の妊娠した時の年齢にもよりますが、2〜3年経てば、卵巣の状態も変化していることになります。
現在の卵巣・精子の状態を含めて、少し長い目で見て、早めのステップアップを考えることも必要かもしれません。

ステップアップしようかどうか迷っている方、体外受精についてのご質問などいつでも看護師にご相談ください。
また、当院ではステップアップや体外受精のセミナーを開催しています。

次回開催予定は3月10日(土)、次々回は4月21日(土)、両日とも15:00開始になっています。
是非ご参加ください。
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