映画「シング・ストリート 未来へのうた」

2019年07月02日(火) 23時50分
80年代の音楽が劇中でよくかかるというのが気になったので、録画をして見ました。
深夜放送だったのでね。

この映画のヒロインのラフィーナは最初はメイクが濃くて、とても美しい人くらいに思っていたけれど、見ているうちに見覚えがあると思った。

ルーシー・ボルトン!
映画「ボヘミアン・ラプソディ」でメアリーを演じたルーシー!
EDのクレジットでも確認。
彼女のチャーミングさは、本当に「いい人オーラ」が漂っている。

そして、思い出した。
ブライアン・メイが、この映画のことをインスタに書いていたことを。
それについてはこちら

そう思うと録画しておいて、本当によかった。
ブライアンが好きなシーンもわかったし。

余談だけど、ブライアンのインスタといえば。
先日のこの投稿にめちゃくちゃ笑った。
私も「Bri」が気になっていたけれど、それってイギリスではおかしなことではないんだと勝手に解釈してた。

知らなかったよ…。
実はブライアンが異世界から来たなんて。
それじゃデヴィッド・ボウイの宇宙人ネタみたい。

で、こちらの映画なんですけど。
めっちゃ80年代っぽいので、その当時のものかと思ったら、2016年に公開されたものなのね。めっちゃ最近じゃん。

そう勘違いするくらい、この映画では80年代がてんこ盛り。
かかっている音楽もその当時のヒット曲ばかり。
キャストの服装も当時の雰囲気で、確かにああいうハットのかぶり方をしてたっけ…なんて懐かしく思ったりも。

劇中でデュラン・デュランがキーになっているのもわかる。
ただし、ジョン・テイラーなんてわかりやすくて、ありきたりといったら失礼だけど、彼の名前を間違えるのは無理があるような。
だって、ジョンの方がジョセフよりも言いやすいじゃん。

その間違いについては、主人公のコナーはそんなにはやりの音楽に詳しくないということの表れなんだけど、彼はとても運がいい。
運が悪いことも多々あったけれど、それ以上に彼のそばにいてくれた仲間がとても素晴らしい。

コナーは、最初は見ていて痛々しくなるくらいのいじめに遭うけれど、彼に寄り添ってくれる仲間がいてくれて、しかも彼等には才能があるという。
また、ラフィーナというステキな女性に出会えたことも幸運。

そのラフィーナの気を引くためにバンドを始めたコナー。
それって動機としてどうよ…とは思うけれど、所詮音楽を始める思春期の男子にありがちなことだし、その結果、コナーや仲間の才能が開花したのだから、結果オーライなわけで。

アーティストとしては、どうかと思うところもあったけど。
アマチュア丸出しのチグハグな衣装だったり。
それもこの映画の面白味なわけだけど。

その辺のわざとな「ダサさ」が、いい意味でB級映画っぽく思えたりも。
コナーのメイクはツッコミ待ちってことで、よいのかな。
校長のやり方は行き過ぎだけれど、確かにコナーは素顔の方がいい。

80年代の英国の音楽シーンでは、メイクをする男性アーティストも多かったけれど、それは今見ても悪くない。
コナーの場合は、アイメイクが青すぎたんじゃ。
あれじゃまるで魔女。
もちろん誇張するための演出なんでしょうけど。

そう思うと、日本の校則も似たようなもんじゃ。
校則違反の頭髪の生徒に注意しても従わない場合、教師がカットしたなんてこともあったわけだし。

この映画は日本的と思った。
風景は美しく叙情的だったり、英国までの距離が心の距離であるという描写だったり。

なにより希望の土地に向かうところで、終わるというのがいい。
これがハリウッド映画なら、成功した結果を見せるのかも。
ハッピーエンドにして。
そこまでを描かないのが、日本的というか。

成功するための憧れの地、ロンドンへ若い二人が向かう。
前もって海を見せていたのは、その伏線でしたか。
兄はコナーと同じことをしようとして、失敗した。
それを弟がやろうとしていて、それを応援する兄。
素晴らしい兄弟愛。

とにかく兄が素晴らしい。
長男として生まれたけれど、そのことで弟に大いなる助けをしている。
両親には恵まれなかったけれど、兄には恵まれたコナー。
船という祖父が残したものも。

ラフィーナという魅力的なガールフレンドもよい。
彼女がバンドのメンバーにメイクをしたのは、ボヘプのメアリーみたい。
フレディの化粧は本当にエキゾチックで、よかった。

バリーは、最後は仲間になると思っていた。
それは大成功。
それと、コナーの妄想でのダンスシーンが切なくなるくらいに輝かしかったので、そのリベンジ的なものも見せてくれて。

ただの痛々しい青春物語ではなく、ちょっとした成功も見せてくれたり。
エイモンが才能ありすぎだし。
ええもん見せてもらいました。(ごめん、書きたかっただけ)

舞台がアイルランドというのがポイントかと。
対岸のウェールズが見える距離で。

この映画を観終わった後、先日読んだ東郷かおる子さんの著書に書いてあった「デュラン・デュランというバーミンガムから出てきた気になるバンド」のくだりを思い出してしまった。

デュラン・デュランもまた、自分たちの成功に期待と不安を持っていたようで。思えば、どのアーティストも通る道なのかもしれない。

ルーシー・ボルトンが本作とボヘプのヒロインというのが、なんとなく共通点があって興味深い。


ではでは、こちらはこの辺で
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