『池波正太郎』を読む 

June 26 [Mon], 2006, 13:45

 先日、兼ねてから気になっていた池波正太郎記念文庫に行ってまいりました。
池波正太郎の本に描かれている江戸の様子や、そこにでてくる粋な人物像にひかれていたので
この本を描いている池波正太郎とはどんな人物なのかを探りに行って参りました。

 台東区中央図書館のなかにある記念文庫は著作本の初刊本700冊や数々の名作が
生まれた書斎の復元展示、著者が使った万年筆、パイプ、帽子などの愛用品の展示など
その他の時代小説コーナーでは約3000冊を展示など小さいながらも充実した内容に
見入ってしまいました。なかでも今にもここで書いていた様なリアルな復元ぶりの書斎は、
とても感慨深いものがありました。

 そもそも僕が池波小説にはまってしまったきっかけは『鬼平犯科帳』からです。
母親が歌舞伎好きで中村吉右衛門のファンでした。テレビドラマ版の鬼平の主役
長谷川平蔵を演じているのが吉右衛門だったので、その小説版も家にあったのです。
時代物の割に、書き方が現代風で江戸の様子とグルメが満載。
その魅力にどんどん惹かれていきました。簡単な内容としては、
「鬼の平蔵」とよばれる長谷川平蔵が若い頃、深川近辺でその顔を知られ
放浪三昧の生活を送っていました。その至らない経験の数々が火付盗賊改方長官
(江戸時代に重罪である放火、盗賊を取り締まる役職)になった平蔵の人間性に深みを
もたせています。鬼の平蔵と呼ばれる一方で捕らえられた盗賊に対して友人のように
接したり、父親のような優しさを見せることもあり、単純な勧善懲悪ではない
物語の深み、複雑な味わいを感じられます。
主人公だけでなく、そこに登場する江戸の人物にも魅力があり
盗みの三か条というのがあり、「本筋の盗人」が守るべきとされる掟で
  『盗まれて難儀する者へは手を出さぬこと』
  『人を殺めぬこと』
  『女を手込めにせぬこと』
の三か条からなるようです。

そういうルールの守れない盗人の仕事を『畜生働き』と呼ばれているそうです。
悪いこと(盗み)をすることはいけないことです。ただ人の道を外すことは
もっと悪いことなんです。というようなことが書かれているのも、今の社会への
メッセージとしても伝わりそうですね。
堅苦しいことばかりではなく、毎回痛快に江戸の小気味良さが伝わるのでオススメです。

 話は戻りますが、池波正太郎は時代小説だけでなくエッセイも数多く書いていました。
食にこだわりのある美食家ならではの話だったら『昔の味』や『銀座日記』などのグルメ本。
僕が一番好きで今でもたまに読み返している本が『男の作法』。
食べる・住む・装う・つきあう・生きるの5構成からなっています。
例えば『食』だと
   てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、
   親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ
   てんぷら屋の親父は喜ばないんだよ。
   お酒は2本までが限度だね。
   てんぷら屋に行って、ビールをがぶがぶ飲んだりウイスキーを飲んだりしてたら
   もう肝心のてんぷらの味が落ちちゃってね。
   それから鮨屋でもやっぱり2本が限度ですよ」
『つきあう』でひとつ、
   男の顔をいい顔に変えていくことが男を磨くことなんだよ。
   人間とか人生の味わいというものは理屈では決められない中間色にあるんだ。
   つまり、白と黒の間のとりなしに。
   そのもっと肝心な部分をそっくり捨てちゃって、
   白か黒だけで全てを決めてしまう時代だからね、今は。
   こういう時代では、男の意地、夢、ロマンというものは確かに見つけにくいでしょう。
などなど粋で、お洒落で、思いやりがあって、人を喜ばすことができて、
そんな人になりたいと思うような事がいっぱい書いてある本です。
他にも時代小説『藤枝梅安』『剣客商売』『真田太平記』などなど
粋な男の話を書いている本がたくさんあります。

池波正太郎は古い日本人の粋な心も持つ反面、新しい物事にも大変敏感な方だったそうです。
温故知新を地でいく人だったのでしょう。
僕もそういう人になれるように日々やっていきます。

目黒不動尊に行く 

May 29 [Mon], 2006, 13:41
和にこだわる第3弾は、「目黒不動尊に行く」です。
 僕は目黒に住んで、かれこれ8年ぐらいになるのですが、
 この町の良いところは何といっても川が流れているところです。
 町のあちこちという訳ではないのですが、とても癒されております。
 春は桜、夏の新緑、秋から冬にかけての紅葉など日本独特の四季を感じることができます。

 もうひとつ目黒にはお寺や神社などコツブながらたくさん点在している所です。
 ぷらぷら探索するには目黒不動尊、
 散歩コースならその近くにある『材試の森』までがおすすめ。
 
 ・・・目黒不動の起こり・・・
 目黒不動尊は泰叡山 滝泉寺 という本名がある。
 これは大同三年(808年)慈賞大師が比叡山へ赴く途中、目黒に立ちり、
 夢に不動明王を感じ、自らその尊像を彫刻し、安置したことに始まるといわれる。
 貞観二年(860年)には関東最古の霊場として、山号を「泰叡山」と称するようになった。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・不動明王とは・・・
 日本における不動明王の信仰は空海が唐から真言密教を請来してから盛んになった。
 密教では、如来が怒りの姿に変じたのを教令輪身と呼ぶが、
 大日如来の教令輪身が不動明王と説かれている。
 不動明王の威厳に満ちた尊容からすべての災難を屈服させるといわれ、
 さらに難行苦行に立ち向かう修行者を守るとの信仰がある。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 大日如来とは、位の一番高い仏様と言われています。
 目黒不動尊の本尊の裏側にひっそりと仏像がひとつあるのですが、それが大日如来です。
 風格と優しさに満ちた仏像なので一度見てみてください。

 話は飛ぶのですが、江戸時代から
 「目黒不動」、「大鳥神社」「金比羅」の目黒三社は行楽地として発展していました。
 当時の江戸市民は、日帰り旅行として
 目黒を訪れ高台から富士山を眺め、祐天寺を通り
 大鳥神社、目黒不動、碑文谷仁王尊を巡拝し
 楽しんだといわれています。
 今でいうと、お台場、六本木ヒルズ、表参道ヒルズに行くような感覚なのかも
 しれませんね。ただ、そこに信仰があるのが粋だなと思います。

 ・・・江戸五色不動・・・
  目白不動 (小石川)
  目青不動 (世田谷)
  目赤不動 (本郷)
  目黄不動 (小松川)
  目黒不動
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 目黒不動の境内では、江戸の「三冨」といわれる富くじが
 行われていて、江戸の名所として繁栄していました。
 今でも、毎月28日には、所狭きと出店がびっちりならんで
 お祭りをしています。
 店の定休日である火曜日と28日が重なったときには、
 ぷらりと立ち寄ってイカ焼きなどをつまみながら楽しんでいます。
 境内は、とても綺麗に整備されていて今の時期は緑がいっぱいで、
 とても癒されます。
 不動前の駅から、とても近いので是非「大日如来」を見て下さい。
 横にも山手七福神のひとつ、えびす様を奉ったものもあるので、
 そちらものぞいてみて下さい。

『酒蔵』を見る! 

March 12 [Sun], 2006, 13:40
今回は酒蔵見学のお話です。

 僕はもともとは『ビール党』だったので、『日本酒』はどちらかというと敬遠してしまうお酒でした。
 先日、「父親の誕生日プレゼントに日本酒を」と思っていつもの酒屋に行ったところ、
 「まずは試飲してから決められるほうがいいと思われますよ」
 とお店の方がいろんな日本酒を持ってこられました。
 勧められるままお酒を飲んでいるうちに、その奥深さと単純に美味しい!
 と思える日本酒の魅力にどんどん取りつかれていきました。
 昨今、焼酎ブームに火がついていたときに
 「蒸留酒が醸造酒に負けていることが納得できない!」と言われていたことを思い出しました。
 日本酒は醸造酒になるのですが、その造る工程は極めて巧妙かつ複雑だそうです。

 そこで実際に見てみよう!ということで
 『琵琶のさざ浪』という日本酒を造っている麻原酒造さんに見学を
 お願いしてみたところ、快くOKを頂きました。

 酒蔵は、秩父の山々が目の前に広がる毛呂山町にありました。
 見学に行ったとき、五代目杜氏である麻原社長さんが
 自らお話を聞かせてくれました。
 初代杜氏の麻原善次郎氏は琵琶湖の畔に生まれ育ち、
 その後、青梅の酒蔵に奉公に入り、29歳のときに毛呂山にて
 独立開業したそうです。

     近江やに名高き松の一本木から先へと開くさざ波

 この句は、初代善次郎氏が代々受け継ぐものへ詠んだ句で
 真面目に努力し、人に喜ばれる酒造りをしていれば、自ずと人から人へと
 さざ波のごとく、大波となって世界中に浸透していくだろう
 という意味らしいです。もちろん、お酒の銘柄「琵琶のさざ浪」もこれが由来です。
 五代目の麻原社長は、日本酒の良さを受け継ぐだけでなく
 様々なジャンルのお酒に積極的に取り組んでいらっしゃるそうで、
 リキュール、梅酒、焼酎なども造っています。(ワイナリーも計画中らしい)
 つい先日の深夜TVでも麻原酒蔵店の梅ワインが(赤も白も)ランキングで紹介されていました。
 ちなみに、これもとても絶品です!!

 その後、酒蔵に場所を移し日本酒造りの工程を説明して頂きました。
 ひとつひとつ細かく説明して頂いたのですが、
 勉強不足で「〜酸が」「〜菌が」「〜%で」とか専門用語は、ほとんど理解できませんでした。
 
 <主な工程>
      玄米 ⇒ 白米 ⇒ 蒸米 ⇒ 麹 ⇒ 酵母 ⇒ もろみ ⇒ 清酒

 酒造りは、麹2もと(酒母)3つくり(もろみ)が基本です。
 日本酒は「お米を発酵させて造られる醸造酒」です。
 発酵とは酵母が糖分を食べてアルコールを出すことです。
 でもお米に糖分はないので発酵しないのです。
 従って日本酒の場合は、まずお米を麹菌の酵素によって糖分に変え、そこに酵母を加えて
 発酵させるという極めて複雑な仕組みによって造られます。
 正直、難しいです。
 見学中に何人かの杜氏さんとすれ違いましたが、驚くことにみんな若い!
 中には25歳という方も。
 蔵の中も洋楽のラジオが鳴り続けていて、
 伝統を継ぎながらも新しい風も感じる見学会でした。

 最後に試飲させて頂きました。
 まずは、仕込み水で口直し。
 仕込み水とは、”秘伝の井戸水”でこれがとても美味しい!
 何種類かの日本酒を飲み、顔が少し赤くなった頃に、
 「日本酒の需要が下がってきたのは、どうしてだと思いますか?」
 と聞かれた。
 「う〜ん」と考えていると社長が「美味しくないからなんだよ。」と意外なコメント。
 「でも、ここの日本酒は美味しいですよ。」と答えると
 「いくら美味しい日本酒でも苦手な人は、この少しの臭さを嫌うんです。
  本当に美味しくて、飽きなくて、いくらでも飲める日本酒を造りたくて
  これを造りました。」
 と見たことの無い一升瓶を渡されました。
 『すてきなさざなみ』という日本酒を飲んでみると、
 シュワシュワ感、その後はすっきりした切れのいい喉越し、まろやかさ・・・
 日本酒であって日本酒でないけど、とても美味しかったです。
 社長曰く『狼の皮をかぶった羊』と表現されていました。
 ”すてきな”を冠につけるときは100年残る自信作の時らしいです。

 現代に甘んじることなく、先へ先へと進んでいく姿勢、伝統を受け継ぐということは
 常に前進、時代に合わせて変容していくことだと思いました。
 少し熱くなってきたのはお酒のせいだけではなさそうです。
 (試飲といいながら一升近く頂きましたが)
 最後に先代(4代目)の口癖を
    寝ないで造った酒は、寝ていても売れる!
 う〜ん深い!僕もがんばろうっと。

国技『相撲』を見る! 

January 21 [Sat], 2006, 13:38
 今年は、僕の中で仕事とは別に『和』いわゆる日本の文化や心に触れていきたいというのがテーマにありまして今月は早速、日本の国技『相撲』に行ってきました。
 以前から相撲は好きで場所が始まると夜中の再放送で楽しませて頂いておりましたが、やっぱり生の相撲を体験してみたくて、初相撲観戦に行ってまいりました。

 相撲は約2ヶ月に1回、年間に合計6場所行われます。
(そのうち両国で行うのは1月、5月、9月と3回)
今回の初場所は、
 ・大関に昇進した琴欧州が昇進後どんな相撲をとるのか?
 ・昨年6場所すべてで優勝した朝青龍がどんな勝ち方を見せるのか?
 ・外国人力士の台頭で影がうすくなった日本力士
 (特に3大関の千代大海、魁皇、栃東)の巻き起こしはあるのか。
 ・琴欧州に続けとばかりに外国人力士の白鵬、黒海、安馬の勢い。
など見所満載なのです。
ただ、僕の行った9日目は、もうすでに2大関が連敗により休場と寂しい番付になっていましたが
残る栃東が1敗と頑張っておりました。

 相撲は実力社会でとても厳しく、テレビのスポーツニュースで取組(とりくみ)が映るのは幕内力士といわれる方々。その下には十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口、そして番付にはでていない力士が行う『前相撲』と全取組数は220番!440人近くの力士が場所中の15日間、毎日戦っているのです。なので取組は朝の9:00から夕方の18:00まで、ずっとやっています。さすがに朝からは行けないので昼過ぎにチケットを当日購入し、近くにある江戸博物館を見物してから15:00過ぎに国技館に向かいました。

 ちなみに江戸博物館は1〜2時間では廻れない程とても大きく、ボリュームのある内容なので行くときには1日かけて行った方がいいみたいです。今はNHK大河ドラマの『功名が辻』の主役 山内一豊の展示が最高に良かったです。戦国時代の人物模様と刀、武具、絵、生活用品など全てが一級品で、その時代から何かをこちらに訴えかけてくるものがありました。
他にも常設展で江戸時代の街並みや生活を忠実に再現した巨大ジオラマなど、もう一度ゆっくりみてみたいです。

 両国は相撲の街らしく、国技館に着くまでに何人も力士とすれ違いました。切符の”もぎり”は元力士がやっていました。僕は、元 高見山関に切符を切ってもらいました。国技館では元力士の親方衆が”もぎり”だけでなく会場の設営や片付けなどを手伝っているようです。常に現役の力士が主役、それを退いた力士はサポートにまわる、年功序列とは逆の社会。いろんな意味で学ぶことがたくさんある相撲界です。

 中に入るといつもテレビで観ている光景が目に前に広がっています。いつも聞いているアナウンス、せわしく動く着物姿のお茶屋の出方さん、すべてが感動でした。
 当日券だとさじき席が1人ずつ購入できるので、憧れのさじき席の座布団に座りました。
「これが、いつもみんなが投げている座布団かあ〜」と思うと喜びもひとしおです。
 早速、国技館の焼き鳥をおつまみにビールを飲みながら周りを見ると、みなさん昼間からだいぶ飲んでいるようで陽気な雰囲気がプンプンです。テレビで観ているとなかなか試合が始まらず、塩ばっかりまいて何をしているんだ、あの間は、と思っておりましたが実際にこうしてのんびり飲み食いしながらの現場での観戦には、あの間は気になりません。むしろ必要だと思いました。
 そうこうしているうちに十両が終了し、いよいよ幕内の土俵入りです。ひとつ最低でも200万円はくだらないといわれる化粧まわしをつけた幕内力士達がぐるりと円陣をつくります。ここにいる人たちは相撲界、日本の国技のエリート達なんです。
 その後に横綱 朝青龍の土俵入りです。貫禄が違います。体のハリや目も違います。今の日本の相撲界のトップにたつ男は何もかもが別格でした。
 取組がはじまり、席も少しずつうまりはじめ、場内のボルテージも熱くなってきました。今、人気の高見盛は歓声も一番でしたし、僕の好きな出島も調子良さそうでした。ただ、外国人力士のパワーは目をみはるものがありました。でも一生懸命に取る相撲に対する姿勢には僕も共感を覚えました。その日は琴欧州も勝ち星をきめたり、僕の大好きな琴光喜が朝青龍をギリギリまで追い詰めたり(結局は負けましたが)と取組的には最高に面白かったです。やっぱりテレビとは違うあの独特な雰囲気が最高に良かったです。


 昔から何も変わらず今も残る相撲ですが、少しずつ変化はあるそうです。まわしの色は昔は黒一色でしたが今は様々な色で各力士の個性がでており、僕達の目を楽しませてくれます。取組までの間の取り方も以前に比べてずっと早くなったそうです。全体の時間も今の時代に合せて夜にずらしていく計画があるそうです。でも、僕は平日にこうしてのんびり観戦できる事が贅沢だと思うので、また時間ができたら是非、遊びにきたいと、帰りにやぐら太鼓を聴きながら思いました。

幻の黄金鯵を食す 

August 17 [Wed], 2005, 13:34
〜夏休み前のある日、本屋にて〜

 何気なく立ち寄った本屋で「地魚が旨い!」という一文にひかれ、その雑誌を手にとって読んでみた。 房総、伊豆、湘南と近海の魚情報が満載。
"名人が釣る光り輝く絶品鯵。限られたポイントで一本釣りをする希少な鯵。 その鯵の名は黄金鯵。
黄金色に輝くというこの鯵を食べると、それまでの鯵のイメージが一変するという・・・”
 ただでさえ、魚(特に青いお魚)好きの僕には、たまらない内容のものでした。 早速、雑誌を購入し、家で熟読したところ、

その鯵は
      @名人(72歳)が一本釣りで釣っている。
      Aウロコに傷がつくと売り物として売れないため、 釣り上げても鯵にふれずに針をはずし、
        生きたまま水揚げされる。   
      Bその鯵のほとんどが千葉の保田にある料理屋が買い付ける。
      C名人(昭平さん)の黄金鯵は、その料理屋でしか食べられない。
そして僕の夏休みは、その鯵を食べに行くことに決まりました。

〜夏休み1日目〜

 海水浴もしようと海水パンツ片手にふらりと千葉に向かいました。 内房線は千葉駅を越えるとローカル色が強くなり、駅の停車時間が5分、10分…、 そして東北の地震と重なり1時間も停車した駅もありました。 ランチタイムに間に合うか心配だったので、メモしておいた料理屋に電話をしたところ
「営業は5時までですよ」
と。 ひと安心したのもつかの間
「今はお盆で船がでないので黄金鯵は無いですけど。」
ショックでした。もう房総半島の途中まで来てしまっているのに。
 そこで、もう一軒、回転すし屋さんで黄金鯵を扱っている店があることを思い出し、そこを目指すことにしました。 そのすし屋さんは目的地より少し手前の浜金谷駅にありました。
店の前には大きな文字で 「黄金鯵あります」と書いてあったので、すぐに見つかりました。 早速、店に入ると昼の2時すぎだというのに満席、しかも店内で待っている人がいっぱい。 並んで食べるのはあまり好きではないのですが、鯵のためならそれも惜しくはないと思いました。
 20分後、無事カウンターに座り『黄金鯵のにぎり』を注文し待つ。
でてきました!黄金鯵! 食べてみると美味しい!もうひとつ黄金鯵、やっぱり美味しい
普通の鯵と何が違うのか比べてみたかったので、 カウンターのお兄さんに普通の鯵を注文したところ、「うちは黄金鯵しかないですよ。」とのことでした。確かに美味しいことは美味しいので満足だったのですが、「一本釣りでこんないっぱい黄金鯵がとれるのかな?幻の魚がこんなにいっぱいいてもいいのだろうか?」と疑問が残りつつも 金目鯛や太刀魚などの地魚のにぎりを堪能しつつ、千葉の地酒でほろ酔い気分で店をあとにしました。

 そして、もうひとつの目的である海水浴をするため、電車に乗り込み海水浴場に向かいました。富浦駅の案内所で宿を取り、豊田湾岸という近くの浜辺に向かいました。 夕方5時すぎということもあり、人が誰もいなくて、プライベートビーチ気分でした。

 夏休み満喫の1日でしたが、ひとつ気がかりなのは鯵のことです。
「明日、もう一度保田に行こう。」と決め、その日は寝ました。

〜夏休み2日目〜

 翌日、朝から海水浴をしてお腹を減らしてから、昨日電話した保田の料理屋に電話してみました。
「黄金鯵ありますよ。ただ10匹ぐらいしかないのでお早めに。」
僕は迷わず、
「1匹、いや2匹とっておいてください。」と伝えました。

 そして、昼過ぎに保田の料理屋に向かいました。 思っていたより普通の定食屋のたたずまいで、すこし拍子抜けしました。 予約していた黄金鯵を1匹は刺身で、1匹はたたきで注文しました。 ビールを飲みつつ店内を見ると魚料理を食す人でいっぱいでした。炉端焼きもやっているので金目鯛やホタテを焼いて食べる人、まぐろのカマ焼きを食べている人など…ここは魚好きの天国に違いないと関心していると、黄金鯵らしき魚の刺身定食を食べている人に目が釘付けになりました。
「金色色だ!」
昨日、食べた鯵は美味しかったのですが、このような色はしていなかったのです。
店員の方に、昨日の話をしたところ、
「この辺りで獲れる鯵は黄金鯵だよ。ただし、網でとったものは風味がおちてしまう。
うちのお店はおじさん(多分、名人のこと)が、一匹ずつ釣ってくるので味が違うんだよ。」
とのことでした。
あとで店主に聞いた話によると、
「普通の鯵はいろいろなところに泳ぎまわっているんだが、
 黄金鯵はその場に留まって、保田沖の良質なプランクトンを食べ続け育つ正真正銘の地魚。
 しかもそのポイントが微妙に変わるので、名人でさえポイントを逃して1匹もつれない日もある。
 だから、幻の魚と呼ばれているんだ。
  昨日はお盆で、他の船が一隻もでないから、
 オレの船だけ出すわけにはいかず、寮にでれなかったんだ。」

はやく食べたい・・・はやる気持ちをビールで抑えつつ・・・・
来ました黄金鯵!
ぷりぷりの身から放たれる黄金色の光!
美しい…思わず写真を撮ってしまいました。


1口めは何もつけず食べる…と甘い。 鯵なんだけど鯵ではない。シマアジと食感は似ているのだけど、弾力がある。 例える魚がでてこない。まさしく黄金鯵なんだ。

 また、鯖の刺身も今まで食べたなかで一番美味しかった。名人が獲ってきたもので、鯖ってこんな味がするんだ、と思うほど甘みがありました。 そのほか、房総の郷土料理、さんが焼(鯵のナメロウを焼いたもの)、カサゴ、タコ刺し・・・いっぱい食べてしまいました。

お魚天国で無事に目的も果たし大満足で房総の旅でした。 鯵は夏が旬なので、また来年も千葉にいきたいと思っています。

映画 番外編「ロックなベスト3」 

August 07 [Sat], 2004, 13:16
1位 ロックスター
 80's〜90'sのLAメタル。僕はこの頃のROCKが好き!
 出演 マークウォルバーグ他

2位 ドアーズ
 ドアーズのボーカルの生き様。メグライアンがすごく可愛い!
 出演 バルキルマー、メグライアン他

3位 アイデ・アンド・テイティ
 みうらじゅん原作の日本のバンドのお話。おもしろいです。
 出演 中村しどろ他

ロックな映画 

August 07 [Sat], 2004, 12:00
映画「ハイフィディリティー」

  ■ストーリー■
    (かなりマニアな)レコード屋を営むロブは、付き合っていた彼女に突然別れを告げられてしまう。
    そこで彼は、今まで過去に付き合った女性との別れを振り返り、何が原因だったのかを元カノに
    会って確認しにいくという情けない男の話。

  ■アキラ的感想■
    この映画は3〜4年前に劇場で見たものですが、結末にホロッとさせられるいい映画でした。
    レコード屋が舞台ということもあって選曲はかなりマニアック&GOODな曲です。
    また、映画に出演している人のキャラクターの濃さも映画を引き立てています。
    基本的に力の入っていない気軽な映画なので、どんな時でもちょっと見てちょっと元気がでる
    楽しい映画です。
  
  ■音楽■
   ・『The Velvet Underground(バナナのジャケットで有名な70'sオシャレロック ルーリードのバンド)
     オープニング・クロージングの曲
   ・Bob Dylanの新しい曲(といっても'89ですが)『The kinks The BetaBand』
     映画ではこれをかけて「シングル5枚売ってやる!!」とハリキル曲
   ・Stevie Wonder
     店員のバリーがけなすシーンがありますが、これはGOODな曲

   ■出演者■
    ・ジョンキューザック(マルコビッチの穴ではメガネに長髪)
       主人公ロブ役。彼は原作にほれ込み製作にもたずさわったとか。
    ・ジャックブラック(最近スクールオブロックで主役。ハマリ役です)
       レコード屋で働くちょっとおデブな店員役。
       彼は本当のバンドでボーカルをしており映画の中でも美声?を聞かせています。
    ・ジョーンキューザックの実姉
       ロブに激怒するシーンがある
    ・テイムロビンス(ミスティックリバーで助演男優賞受賞)

映画「あの頃ペニーレインと」

  ■ストーリー■
    ある15歳の少年が「ローリング・ストーン誌」の命令により、新人バンドツアーの同行取材をして
    いくお話。もちろん、その中で出会いあり別れありで、70'sのハードロックバンドを取り巻く
    グルーピー達が大人になっていくというストーリー。。

  ■アキラ的感想&視点■
    この映画は3〜4年前に劇場で見たものですが、つい最近夜中にやってまして、
    また観てしまいました。
    舞台となっているバンド時代は70's。皆が夢を持って生きていた時代で、
    この「ローリング・ストーン誌」は今もアメリカの音楽情報誌として存在する雑誌。
    驚くことに主人公の15歳の少年ウィリアムのモデルは監督キャロンクロウ(代表作として
    『ザーエージェント』『バニラスカイ』)本人なんです。
    彼は、映画のストーリーそのままに16歳で「ローリング・ストーン誌」のライターになり
    数々のアルバムレビューを書いています。
    たまたま22歳に書いた脚本『リッジモンドハイ』が映画化され映画の道に入っていったそうです。
    映画に出てくる架空のバンド「スティルウォーター」の楽曲をピーターフランプトン
    (元スモールフェイセスのギタリスト)が作っていますが、
    ピーターのソロアルバムのレビューも当時のキャメロンが書いていたんです。

    いわゆる実話なんですが、生々しいリアルさより登場人物達が音楽の力でなにかを
    変えられると信じる気持ち、主人公の純粋な音楽への思いと恋?、
    なんともいえない甘酸っぱいせつなさと爽やかさが入り混じる映画です。
    音楽に興味のない人でも楽しめる内容ですよ。
  
  ■音楽■
    ハードロックですが、静かな大人のロック満載
      ・トッドラングレン
      ・ビーチボーイズ
      ・エルトンジョン
      ・ロッドスチュワート
    あるシーンで飛行機が墜落しそうになり、乗り合わせたバンドのメンバーが最期だからと
    次々とお互いをののしるところがあるのですが、実際に飛行機事故で亡くなった
    「レイナードスキャナード」というバンドがモデルかなと思うと映画の中で
    しっかりとレイナードの曲がかかっていたり、監督キャメロンクロウの奥様ナンシーウィルソン
   (ロックバンド「ハート」のギタリスト)の曲も入っていたりと(これに関してはサントラで知りました)、
    他にもたくさんの名曲がつまった遊び心もある楽しい映画です。

   ■出演者■
    題名にもなっているペニーレイン役のかわいい女の子はケイトハドソン。
    母親はゴールディンホーン、役柄はバンドを取り巻くグルーピーなんですが実生活でも
    ロックバンド「ブラッククロウズ(ちなみに僕はこのバンドのファンです)」の
    ボーカル(クリスロビンソン)と結婚してまして、役柄もそのままの地でやってる感じ。
    はまり役として納得してしまいました。